(シリーズ続版としての速報と書き下ろし)
4月の頭から、いゃ実際には大統領就任後の2月、3月時点での発表と報道を知り、毎日、最新報道と、テレビなど有識者討論会を可能な限り全て見聞きして来た。
◉ 相互関税 - Reciprocal Tariff 4/9 発表が直ぐに90日間一時中断となり、その期限が来週に迫る。その中、昨日今日で大きく重要な動きがあった。それはタイミング的に日本の週末より前の「今」なのは当然であろう、とそう思えるが、中身については残念で、まさに遺憾なものになりかねない懸念がある。
▶︎『18の重要な交渉相手国』のうち、英国🇬🇧とベトナム🇻🇳とは交渉を妥結してクローズした。
2025/7/4 (金) Reutersの報道(下記)
[ワシントン 3日 ロイター] - ベセント米財務長官は3日、10%の相互関税が適用される国は約100カ国になる可能性が高いと述べた。また、相互関税の上乗せ分の猶予期限である9日までに相次いで合意が発表されるとの見方を示した。
ブルームバーグ・テレビで「交渉中の国をトランプ大統領がどう扱うか、当該国が誠意ある交渉を行っていると大統領が満足するかどうか様子を見る」と述べた。
その上で、相互関税について「10%の最低税率のみ課される国は約100カ国になると思う。そこから始める」とし、「今後数日間で多くの動きが見られるだろう」と語った。
100カ国に10%の関税率が適用されるとすれば、トランプ政権の当初案より少なくなる。当初の相互関税リストでは、123カ国・地域が10%の関税率の対象となっていた。
(再掲) このベッセント財務長官の言葉⤵️
"交渉中の国をトランプ大統領がどう扱うか、当該国が誠意ある交渉を行っていると大統領が満足するかどうか様子を見る"
から推測できること。
- 3人の閣僚(ベッセント財務長官を筆頭に、ラトニック商務長官、グリアUSTR代表)と日本側の交渉代表赤沢大臣でこれまで、(全員とではないけれど) 七回も討議、交渉を続けてきた👉合意に至りそうな8合目や9合目には来ていない👉それは、日本の提案しているパッケージが刺さっていないことを示している
- ♤大統領にどこまでリアルに伝わったか、あるいは伝えていても♤氏が理解して、正しく認識したのか、わからないが、刺さっていないことは間違いないだろう、そこで
- 最終決定は、♤氏の手中にあるようだ。なぜなら交渉責任者のベッセント氏が「様子を見る」とそんな言い方でいっている以上、彼の手の中には結論はない。あるいは彼なりの最終案を♤に上げたのかどうか
- 閣僚の意見や進言を♤は聞かないのか、聞いたが最終判断を最高責任者として下すのか、それともチーム合議で変わるか??そこも藪の中、一応、関税チームと会って話すと、報道官の発言は出ていた…
- ただ、♤本人の発信内容を積み重ねてつぶさに見ると、♤氏は自分の思い通りに譲歩しない国 (※) には、自分の気持ちのままに上乗せの関税率を決めてしまいかねない、そんな懸念が大きい。(いゃそれともそのように外に見せてはいるが実際にはディールのためのブラフ(脅し)であって、本人は最後の圧力だ程度の思いなのか?)
(※) の中に、日本国が入っているのか、いないのか、現時点で誰にも分からない。
米国時間の 7/4 から、相手国に関税率の(一方的)通知レターを送るだけ、とそう、うそぶいている。👉 "嘯いている"、とは言え、それが最強の国の大統領自身の言葉である。
今回の締め切り間際になってのこの一連の発言内容は、交渉を有利に運びたいがための単なる脅しなのか、それとも、本心、率直な気持ちから出たものなのか。
この最初の送付先の対象国グループがどこなのか。日本時間の明日 (7/5 土曜) にはなんらか見えてきそうだ。米国がアナウンスするだろう。予断を許さず、しっかり見据えていきたい。
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さて。
別の機会にたまたま聴いたこの一曲は、そう、お馴染みのサッカー⚽️ワードカップに出る日本代表チームの応援歌 (? のような、チームのテーマ曲) です。30年も前の (1995年の) 曲だとは知らなかったし、サラ・ブライトマンの存在もどこかで名前は聞いたことがあったかも…程度。ですが、このなんとも前向きで挑戦的な、しかしオペラ仕立ての藝術的な楽曲。それが国際政治の世界での今の通商と関税の2国間交渉に第一次政権に続いて再び難渋し苦闘する "チーム・ニッポン" の応援歌として相応しいかもしれない…。
そんなことを思いながら、YouTubeで聴き、歌詞を読んでみたのでした。検索結果は下記⤵️
when two men collide, it's a question of honor…▶︎これは、『騎士道』精神らしいが、"Samurai Japan" にピッタリだろう。
[和訳]Sarah Brightman
“A Question Of Honour”
[和訳]Sarah Brightman「A Question Of Honour」 : ”Translate us a song(lyrics)tonight”(今夜、俺たちに歌詞を訳してくれないか)