ときおり人生ジャーナル by あきしお ⁦‪@accurasal‬⁩

内外について個人の思いを綴る雑記帳です|andy-e49er | Twitter@Accurasal

誰もがしたい生き方、探したい

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出所 : 日本経済新聞 2024/4/21(日) 2面の記事

「そのとおり!」と共感する経営者発言を抜粋する。「よくぞ言ってくれました」これ、正論だなと思えます。記事冒頭はこう始まります。

日本企業は「失われた30年」のトンネルを抜けつつあるが、成長力では海外企業に見劣りするのが実情だ。どうすればカギを握るグローバル化とデジタル化を加速できるのか。米社のM&A(合併・買収)により2つの課題に挑んだ【リクルートホールディングス】[6098]株価/株式 日経会社情報DIGITAL | 日経電子版の出木場久征社長が自らの体験を踏まえて語った。

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パート1. 日本の産業と経済社会をよりよくするための考察 (会社とはなにか)

そもそもこの日本企業の「失われた30年」という評価…十把一絡げ式・金太郎飴な日本のメディアが決まり文句的に使う卑下した修飾です。心理的に縛られ過ぎではないかと。ともかくも

変わった読めない苗字だな、と前から思っていたこの人、いでこばさん、と仰るのか。

私から見たら若い彼の主張と返答は真っ当で割と普通。ごく当たり前のことを言っている。

それでもこうしてメディアに活字で出るとどれも私にとって "心に直行で突き刺さる" 。

日本の勤め人である標準的な "われわれ" が思っていることではないか(?) と共感して読んだ。

そんな感想をもとにこれから少し考えてみる。

* 投稿中の太字・ゴシック体は筆者による

  • 2012年に求人情報検索サービスの米インディードを約1000億円で買収した。30代半ばに買収を主導し、単身で同社に乗り込んで成長に導いたのが出木場氏だ。

――では、なぜ成功したのか。

「僕は会社、リクルートのために生まれてきたわけではなく、『こんなことが世の中でできたら楽しいな』という気持ちで仕事をしている。こうしたモチベーションでやる方がうまくいく確率は上がるはずだ。インディードの創業者と気が合い、やりたいことが近いという幸運もあった」

👉"こんなことが世の中でできたら楽しいな" はまさに使う側の発想。個人としての当たり前のごく普通の気持ちだ。それを事業として始める、作る、提供する。そのために会社も買収する。失敗するか成功するかでなく、やるのだ。

「格好いい、ダサいというのも人種や国籍に関係ない。『日本から売上高をあと20億円増やしてほしいと言われているから分かってくれ』というのは誰が聞いてもダサいし、こうした責任感で働く人は日本人以外にはいないのではないか。日本企業は社員にロイヤルティー(忠誠心)を求めすぎているのではないかと思うことがある」

  •  リクルートHDは情報誌からインターネットへ事業の主軸を移し、デジタル化を加速した。一方、多くの日本企業はネットが急成長する好機を生かし切れなかった。

――日本がネットで出遅れたのはなぜか。

日本は社会が高度に組織化され、きちんとしている。米国はこの近所の高速道路の料金支払いシステムが3カ月間も故障したままといった具合に、バグだらけの社会だ。ネットは何万行ものコードを書けば間違いがあるのが当然だし、サーバーも停止するのが当たり前。このような技術と日本は相性が悪すぎた

年長者に失礼を働いてはいけないという意識もイノベーションが起きなかった土壌としてある。以前、先輩たちからある技術を説明する資料を作るよう求められ、文句を言ったことがある。こういう説明は時間の無駄だからやめ、分からないならまず自分で勉強して意見を言うべきだ」

――なぜ「GAFA」が日本から生まれないのかという議論もある。

「ドイツにもないし、米国でもシリコンバレー周辺だけだ。卓球をやっていた人に急にアメリカンフットボールをやらせるようなもので、皆が同じ競技をやる必要はない。危機感を持ってシリコンバレーを目指そうという議論は聞こえがいいが無責任だ

👉私もシリコンバレーで働き、その文化や背景、いわゆるエコシステムのなんたるかを少しは知る。そして語れる。その経験から思うのは、未だに(20〜30年経っても) 日本の一部が、シリコンバレーへ社員やチームを派遣して、学ばせる・何かを得ようとすることの意味だ。

そのスタンスはどこか何かが違うのではないか、間違っていないか、あるいは何かが決定的に足りないか、違っていないかと見る一人だ。

――一部の企業が急成長して時価総額が膨らむと採用やM&Aで不利になるのでは。

「優秀な人材が全員、給料が高い有名企業で働くかというと、必ずしもそうではない。歴史を振り返ってみても、常に経験があり頭がいい人たちが勝ち続けているわけではない。情熱を持ち朝から晩まで『この問題をなんとか解けないか』と考えているチームは強い」

「日本はまず体制づくりを意識し、結局始めないという傾向がある。最高水準のエンジニアを採用し、ブランド力も世界最高になってから始めるというわけにはいかない。勝てそうでなくてもやってみるしかない」

👉『勝てそうでなくてもやってみるしかない』これこそまさにベンチャースピリットで、よくいわれる過去の成功事例 : サントリー社の "やってみなはれ" だろう。日本だって過去にそうやっていた会社もちゃんとあった。ホンダとか

👉お行儀が良くなり、礼儀正しくて、逆らわず (つまり、自由な目線で討論したり意見をぶつけ合うことはタブー視され) 上からの指示を素直に聞き、目標管理とかノルマ的なことだけを忠実にやる、余計なことは考えずにただ目先の目標や指示に忠実に働く、そんな風土に陥ったから停滞したではないか。そう感じる。

――人材ビジネスへの影響は。

「何でも調べられる検索はグーグルが先行したが、特定の分野でうまく調べられるサービスは実現できた。AIでも『僕にぴったりの仕事は何か』と聞いたら完璧に答えられるサービスは可能だと思い、相当の実験や投資をしている」

――AIの進化により人の仕事が奪われるとの見方もある。

「今後10年で人の仕事がAIに置き換わるのは難しいと思う。ホワイトカラーの仕事は全体の3割で、残りは自動車修理工や配管工など、いつになったらAIで自動化できるのかという仕事だ。コパイロット、つまり自動運転だが運転手が運転席に座る必要がある状況が数十年続き、準備する時間は十分にある」

――リクルートHDの社長として、6万人近い社員に会社への忠誠心は不要と言えるか。

「そういうことはめちゃくちゃ言っている。社員から『他社からこのような条件で誘われている』と聞いたときは、『すごくいいね。僕が君の立場だったらすぐに行っちゃうけどね』などと話している。引き留めないのか尋ねられることもあるが、だめなら戻ってくればいいし、一人ひとりが楽しくやるほうがうまくいく

👉『一人ひとりが楽しくやるほうがうまくいく』なんてことを組織としてまず思いもよらないし、事業として考えられもしないのが、日本の大手企業。これまでは、あの会社は"よい" 会社だとされてきたいわゆる世間体での一流企業だ。つまりあるべき姿とは真逆のスタイル。

 いでこば氏の発言はしかし、実際に事業で成功し、新たなことに出て行って、しかもメディアに取り上げられた。それはリクルートHDという誰もが知る有名で一流な企業の「トップ」になっているからこそであり、またメディアが飛びつく実績を出したからこそなのだ。だからこうして大手メディアに取り上げられるのだ。

 そうではない実績も何もない普通の "社員" の思いや考えは一切外には出てこない。出ようもない▶︎ときに会社や上司の悪口をいうような "職場メンバーで会社の帰りに行う昔ながらの酒の飲み方" で貴重な夜のエネルギーと時間を潰しているそんな愚痴サラリーマンは今もいるのではないか。いゃだいぶ減ったろう。それよし

そこが、そんな社会構造が本質的におかしいのだ、と気づいただろうか?若い人ほど将来を憂えて、社外で勉強をしているだろう。それ○

 働き方改革とか、改善とか、あるいはビジョンなきコストダウンや品質での欠品ゼロなどの管理目標に縛られすぎて、新しいアイデアや失敗してもいいから的なチャレンジすらない。そんな所にモチベーションは生まれない。

 仕事は生きるための手段である。しかし、だからと言ってなぜ苦行でなければならないか。面白いに越したことはない。誰もが楽しくなければダメだ。やりがいや充実度の問題。従業員満足の領域だ。そして…

『この仕事をやっていけば成長できる』とか、『とにかく楽しい』が各人になければ、その会社も組織も成長するはずがない。

💮クレームめいた感想はここまでとしよう。

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パート2. 日本の産業と経済社会をよりよくするための考察 (続き) どうする?ニッポン

私が今、30/40/50歳台(まぁ年齢は無関係だが経験的な指標として書いておこうか) の現役社員だったらどう考えて提案するか?何が欠けていて、必要だったのか。どう変えればうれしいか、改めて考えてみたらこんな感じ。脚色なしで書き下ろす

  1. 仕事の1割 (できれば2割だな) は次のステップにつながるような知識やスキルの習得になっていた方がありがたいし、(給料をもらって) そんな勉強ができる働き場所ならうれしい。人を伸ばしてくれる職場、会社であったらがんばれる。先輩や上司がロールモデルでなければいる意味がない
  2. 業績を上げるとか、"会社の数字をよくする" ため (だけと受け取られる) 上からの一方的な指示は誰もが当たり前にきらいだ。しかしときにそれが必要なことはむろん認めている。ならば、先々の大きなビジョンや希望を持たせた上で、それを今のやるべきことに落とし込んで、腑に落ちる説明が欲しい
  3. 他社や他者(例えば同期入社の社員)と競い合う、競い合わせるモチベーションではなく、「なりたい」あるべき姿を描いて日々仕事したい。それには個々人のなりたい姿を持たせて、自由度を上げて任せてくれる、試させてくれる柔軟さがあればいい
  4. 「カネで解決する」何にもましてPayがあれば誰でもうれしい。a. 会社が儲けたらまずは株主と社員に還元してくれたらやる気は倍増する。労働組合による春闘なんて過去のやり方だ。b. 構造的に必要で人を減らすなら、金をたくさん積んでその人に喜んでやめてもらえるくらいの思い切った施策をとる(外資はそうしている)  、そのためには複線路線だ。副業おおいに結構。それには組織もメンバーもお互いに忠誠心とか"この会社に一生いる" などとという古き良き(今では"悪しき"ではないか) 伝統も幻想だってなくなってよい。採用や補充にはジョブ制が正しく、四月の一斉入社(採用)はもはやなくていい

4番目はとりあえず横に置いておこう。

1番目と3番目から導き出せることは簡単だ。働く日にち・曜日と一日の労働時間をコンパクトにする。それにより疲れすぎず、心に余裕ができる。その実現のためには、日本の会社によくある品質過剰と考えられる余計な作業や、やり過ぎな行動はさっさと止める。それを洗い出すことから始めよう。

  • すでに数年前から私の会社では残業するな、定時で帰れ、を上からの命令として意識改革し始めていたな。

そして生まれたエネルギーと時間や心の余裕を自分の開発に使うこと。それもいわゆる勉強や資格取得とかでなくてもいい。なんでもいい。時間ができれば人は自然と何かするだろう。

趣味や実益を兼ねたことでもOK。要は発想の自由や考える余裕のある、ゆとりの時間を取り戻すこと。そうしてみんながそこから始めて社会全体が変わっていくこと、それが必要だ。

子育ても夫婦の分担も、社外留学や学びも、副業だって全ては時間という有限の資源を使うのだから、まずは時間を作れる自由度を取り戻すこと

そこから全ては始まるのだと思う。

『こんなことが世の中でできたら楽しいな』という気持ちで仕事をしている、

そう語られるそこが本質であり、出発点であって、そしてゴールでもあるべきだろう

そこへと行けるために、社会は変わらなければならない。そのためには

  • 子どもたちの受験競争はやめる、なくす
  • 学校教育のあり方を根本から見直す
  • いじめや差別のない社会をつくる
  • 人間らしい、子どもらしい生活を取り戻す
  • 出世・昇格とかキャリア形成を全員が目指す必要はない
  • 都市と地方の格差はあっても良い。地方で豊かに暮らす意味意義を重要視する
    一つ一つの町を成り立たせる
  • 「楽しい」「生きやすい」「うれしい」毎日が大切だと知って、そうする生き方へ
  • 家族そして友人、知人を大切にする
  • コミュニティーのためにボランティア活動を数%でよいから、"みんなが行う"
  • 助け合うことが当たり前の生活へ
  • 心の豊かさをとりもどす
  • 生きる意味を見つめ直す

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パート3. 日本社会をよりよくする、誰もがしたい生き方とは?

こうした中、職業の選択の自由は変わらず、ベンチャーを起こす人もいれば、街でお店を持つ人もいるだろう。

家を建てる人、車を直す人、生活インフラに関わる人、運ぶ人、何かを教える人、病気を治す人や看護・介護する人、モノを作る人にそれを売る人、サービス提供する人…さまざまな種類の職業がかみ合ってこそ私たちは生きられる。それでひとつの街・町、市、県、コミュニティーが活性化していく。それだけでよくはないだろうか。

👉日本経済が世界第2位だとか第3位だとか、GDPが円安でインドにもうすぐ抜かれるとか、失われた○○年とか、そんなことを悩んで一喜一憂する、惑わすメディアから離れていく。

豊かで生きがいを感じているとされる北欧諸国の生き方をメディアはもっと紹介して、日本人は考えを改めればよい。

  • テレビ番組・地上波ではどこも金太郎飴的で特徴がない。提供する情報種類を変え他局と差別化し特徴を出していく。まず視聴率競争を止める。

これらが本当の多様性、diversity & inclusion だろう。そんなふうに思うところに至った。

考えながら書き付けているこの投稿の結論は、意図せずになんだかこんなふうになった (笑)…

  • 現役引退した、隠居する前の人の考え方に近づいた。まぁそうか…

それもそのはず。私はいまはもう子育てから解放され、長年勤めた会社も数年前に辞めた。

・今はより緩やかでストレスのない、余裕のある「仕事」。社会的意味のある、人を助ける、社会に貢献することをしている。満足だ。

でもそれもある程度生活に余裕を持てるからでそこは大切だ。その上で誇りを持てる生き方をこれからも長く、できる限り続けていきたい。

これが続くこと・続けられる社会であることを心から願っている。そして、日本発のベンチャー社会をさらによいものにしていく、発展して経済にも貢献する日本と世界を期待する。

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