◉戦争もの、紛争もの、人の生き様は映画のテーマとなることが多い。
Part-1で感想を書いた 🎬 "1917" 「命をかけた伝令」との戦争もの二本立て。その二本目を観た。2つの作品は対照的。内容を一言で言えば、"アンネの日記" をドイツ人少年が書いている。
- 展開が読めない。コミカルなエンターテインメント風のスピード感で飛ばしていく。なのに不思議でドキュメンタリーにも感じられる。それは『史実』だから。
民族浄化という、歴史の過ちを激しく後悔させる…まるでマインドコントロールの魔術のような映像の組み合わせと笑いとペーソスに富むストーリーの流れ。
「ジョジョ・ラビット」(#92 アカデミー賞脚色賞)主人公ジョジョの題名と、事前の宣伝動画からコメディータッチ作品と分かる。それなのに、実は一つの民族が別の民族全体の生死を左右する、という二度とあってはならない史実のテーマ設定。
深い精神性がバックボーンとして貫かれ、WW2 ナチスドイツのユダヤ人排斥の大犯罪とその中でのユダヤ人の生が描かれている。それをごく身近な一家庭のドイツ人少年ジョジョ10才の目線でコミカルに描く。その異色さ。
- ナチスドイツ アーリア民族の優越。優生思想。時代の熱気と狂気の沙汰。それをモノクロームの現実映像挿入で背景的処理。
- 基本は全編を通じて実にさらりとした、皮肉を滑稽に描くコミカルな脚本と脚色がユニークな作品。
人間が人として絶対に犯してはならない行為。そのグロテスクな場面の一部分だけが見せられる。あれは史実、大量虐殺の象徴。コミカルな映像が続く中に、一瞬の静の画面として。感じ方は様々かもしれない。あえて見る者を引き込むことはせずに乾いたやり方。いったい何?
切り取られた『見てはならぬ』もののようにはめ込まれるcrossword puzzle。言葉の連想から情景を彷彿とさせる手法とでも表現すれば伝わるか。難しい。
残虐性が不思議なまでに実にさらりと散らされている。見終わって後から考えさせられる、「あれはいったいどういうことだったのだろうか」と。
- 後世の若年層や子どもたちに見せることが出来る脚色なのだろう、それなら分かる。
- この作品も「愛と友情」が底流にはきっちりとある。安堵するエンディング🤭なのでご安心を。
- ユダヤ人エレナ役の表情に魅入る。ジョジョの母親役スカーレット・ヨハンセンの、やや大仰で誇張された演技、そして英語の訛りにも注目。
🔻🎬シネマ : 戦争、人間の生と死 Part-1👇
https://andy-e49er.hatenablog.com/entry/20201021/1603253810
2021/8/30 (月) その後も新型コロナ感染症は収まらず、第五波。(インド発の)デルタ株という変異株の再生産率、感染率は従来株の2倍。ギンレイシネマは、2月に期限切れとなったが会員の更新をしないまま有効期限切れに。その後、もっぱらNetflixで見続けている。🔻
“Red Sea Diving Resort.” 「紅海リゾート(奇跡の救出劇)」イスラエル🇮🇱がエチオピア🇪🇹難民のスーダン🇸🇩キャンプから数千人を脱出させる実話ベースの映画🎬…Netflixで。エンディングでは実際の写真が出てくる。最後は🇺🇸の輸送機でベン・グリオン国際空港に帰還。Afghanには日本人も残っていて心配。
— Andy S. の雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2021年8月30日
描き方がうまければ感動を与えてくれる。
今は、米国同時多発テロ(2001.9.11.)から20年が経ち、Afghan問題の最中。考えなければならないこと(国際問題)はいつまで経ってもあまりにも多い。
Clint Eastwood 主演、最後のウェスタン。正義とは何か。米国がいつまでも gunコントロールが出来ないのはなぜか。歴史と文化的な背景。ケビンコスナー Dance with Wolves - 狼と踊る男 を見ても分かる。イーストウッドのグラントリノも必見。こちらはより法治的エンディング https://t.co/D29wvIlMEF
— Andy S. の雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2021年8月27日