ときおり人生ジャーナル by あきしお ⁦‪@accurasal‬⁩

ときおり人生の思いを綴る雑記帳|andy-e49er | ID-Zerv 2b trusted @Accurasal

本📚「シンギュラリティ」カーツワイル

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『シンギュラリティはより近く』

The Singularity Is Nearer by Ray Kurzweil.から抜き書きしたメモ書き📝

因みにこの書は同じ著者による、"The Singularity Is Near" の続編 であるらしい。

  • 数学や物理学、ITやコンピューティングの知識に長けた人には理解しやすいのかもしれないが、残念ながらこの書は私に難解すぎる。
  • また読んでいても内容がテクニカルの解説が多くありすぎて全体感として面白くない。🫱だが、これについては後述しておく

それで拾い読みをして、ある程度の大略と主張する概念は掴めた。けれども全体に "ストーリー性" が感じられず、個々の理論的説明の集合体書物に思える。技術論文みたいな書なのか?私のような者はこの全部を細かく読み解き、そして理解する必要性など微塵も感じない。

 雑駁な言い方なのは分かっておりまことに恐縮だが…、『理系』それも電子工学とかバイオとかハイテク分野が専門である方々には、それなりに面白いのかもしれない。以下、抜粋する

◉ 第五のエポックでは、生物学的な人間の認知能力と、デジタルテクノロジーの速度と能力が直接に融合するブレイン・コンピューター・インターフェイス (BCI) が実現する。人間の脳神経の処理能力は数百cps (1秒あたりの計算回数)であるのに対して、デジタルテクノロジーは数十億cps もある。非生物学的なコンピューターで私たちの脳を増強することは、速度と記憶容量が大きく増えることに加えて、大脳新皮質の層を大量に増やすことになる。それによって、人間は今の私たちには想像できないほどの複雑で抽象的な認知能力を持てるのだ。
(第1章 人類は6つのステージのどこにいるのか?)

"グレイグー" (もしくはグレイ・グー。 英語: gray goo; 「灰色のどろどろ」といった意味)とは、自己増殖性を有するナノマシンが、全てのバイオマスを使って無限に増殖することによって地球上を覆う世界の終焉を想定した架空の事象。 エコファジー(「環境(生命維持環境)を食べる」の意)という事象の一種である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%BC

"「ブルーグー」" はそれへの対抗軸らしい。

カーツワイルの「シンギュラリティ」最新版その7:危機と対応|福岡 浩二

https://note.com/kojifukuoka/n/ne83b079f6dbb

『意識とは何か』

人間の脳とヒトの意識はまだ解明されていないということ。宇宙のすべて、人類の来し方行く末は今も未知であり、誰も見通せていない。

またこの書で「シンギュラリティ」そのものの言葉の意味、定義も少し異なるようだ。

 技術に根ざした深い哲学的思考とでも言えば良いのだろうか、それを理解に至るには、そのベースである基本的知識が必要だろう。

👉AIと呼ぶうちの、解説や解釈するサマリー支援の機能が充実したものとなり、この書物の言語をデータ化して読み取って、誰にでも平たく分かりやすく解説を加えてくれる。

そんな人工知能システムが程なくしかも安価で出現したら良い。たとえば手の内のスマホのアプリで、瞬時にそれができるようになったら超便利で、知識と知能が短い時間であっという間に獲得できて、人は大きく成長できるだろう。

NHK出版 著者のすべての注はネットに掲載 ⤵️

『シンギュラリティはより近く』

The Singularity Is Nearer by Ray Kurzweil. https://www.nhk-book.co.jp/assets_item/pdf/singularity.pdf

◉先に、『これについては後述しておく』としたが、まさに、その後に返却するまでの余裕が多いので更に拾い読みをしたところ、新たに発見があった。それは、

  • この書には、近い未来、それは、例えば2040年頃、あと15年先だが、すぐに来るだろう時期の、テクノロジーの指数関数的な進歩や革新がもたらす、あらゆる分野でのものづくりの進化について、過去からのデータをもとに記述していることだ。
  • 例えば、垂直農耕とか、3Dプリンタが建物まで造る話、ナノテクノロジーによる医療、情報技術の進化などを次々に数字データやグラフと共に解説している点だ。

従って、一言でいえばこの一冊は近未来学の正確なデータに基づく予言書だ、と評して過言ではないだろう。読み進むことにより一読に値することが確認でき、また少し読み進むことで自分の理解が深まったことはうれしい。

最後に、この部分をまとめて引用しておく⤵️

第7章 危険  (P.367〜)

「この世界には、もうすでに十分な富と技術力はあるので、これ以上追い求めるべきではない、という考えに、今こそ環境保護論者は真摯に向き合わねばならない」

ビル・マッキベン (地球温暖化に関する著作のある環境保護論者)

(中略)

明るい見通しと危険

シンギュラリティーは人類の繁栄を急速に増大させるが、本書ではここまで、それに至る最後の10年、20年についていろいろと考えてきた。この進歩は、世界で数十億人の生活を向上させる一方で、人類と言う種にとっての危険を高めもする。新たに起きる核兵器の脅威や合成生物学のブレイクスルー、ナノテクノロジーの台頭は、人類が対処しなければならない脅威をもたらすだろう。AIが人類の能力に追いつき、追い越すとき、AIが有益な目的に使われるように注意を払い、事故を避け、誤用を防ぐ具体策を設ける必要がある。そして、私たちの文明はそれらの危険を克服すると信じるに足りる理由がある。その脅威が現実的ではないから、というのが理由ではなく、とても大きな危険だからだ。そして、その危険が人間の最高レベルの創意工夫を引き出すからだけではなく、危険をもたらすテクノロジー分野が同時に危険を防ぐ強力な新しいツールを作るからだ。

👇結びはこんな感じである。

第7章 危険  (P.392〜) …最後の部分から

全体として私たちは慎重な楽観論でいるべきだろう。AIは新しいテクノロジー上の脅威を生みだすが、また、その脅威に対処する私たちの能力を高めてくれもする。人間の価値観に関係なく知能を高めるので、有望なものでも危険な場合でもその誤用は起こりうる。AIが普及した世界に向けて、その効果が全体として人類の価値観を反映するように私たちが動かなければならない。

【付録】

以下、前段で

  • 読んでいても内容がテクニカルの解説が多くありすぎて全体感として面白くない。🫱だがこれについては後述しておく、

とした。その一例は以下のような記述である。

第6章 今後30年の健康と幸福 (P.340,341) (一部の抜粋) 

1980年代半ばに、工学者のエリック・ドレクスラーはフォン・ノイマンの概念の上に、現代におけるナノテクノロジー分野の基礎を築いた。ドレクスラーは概念上の機械を設計し、分子アセンブラと名付けた。それは通常の物質内にある原子と分子の断片を材料にして、フォン・ノイマン型のコンストラクターを作り、そのコンストラクターは原子の配列を支持するコンピュータを備えていた。ドレクスラーのこの分子アセンブラは基本的に、この世界にあり原子的に安定した構造のものならば、何でも作ることができる。(中略)

ドレクスラーは、トランジスタゲートではなく、分子の「インターロック」を使ったとても単純なコンピュータのあらましを説明した (これらは概念上のもので、彼はまだ実際に作ってはいない) 。それぞれのインターロックは6立方ナノメートルの空間があれば足りて、100億分の1秒で状態を切りかえられる。このため1秒間に10億回の計算が実行可能となる。ドレクスラーの発表以降、このコンピューターには多くのバリエーションが提案されて、改良が進められてきた。2018年にナノスケールの実装に適したすべてが機械からなるコンピューターシステムを、ラルフ・マークルと数名の協力者が考案した。そのくわしい設計 (これも概念上のものだが) は、1リットルごとに10の20乗の論理ゲートを備えたシステムだ。100メガヘルツの周波数で操作し、結果としてコンピューターの容量1リットルにつき1秒間に10の28乗回の計算能力を有する (ただし、放熱のためにこの容量に対し、大きな表面積が必要になる)。必要とする電力は約100ワットになる。世界の人口は80億人なので、全人類の脳全てをエミュレート(模倣)するためには、1秒あたり中の24乗回以下の計算能力で足りるだろう (1人あたり10の14乗回✖️10の10乗人)。

この後、「脳の全ニューロンをシュミレートするには…」という概算の話が続き脳は巨大な並列処理を行っていることなどが描かれる。

一方、非生物学的コンピュータをつくる際には〜〜コンピュータチップの内部は脳の組織よりもはるかに清潔で安定しているので、並列処理は必要ではない。そのため計算はより効率的になり、脳をシュミレートするのは1秒間に10の14乗回の計算能力よりも少なくて済むという推算の可能性は高いと思う…などという技術論が続く。延々と細かく説明されるため、かえってポイントが何か分からなくなる。

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