ときおり人生ジャーナル by あきしお ⁦‪@accurasal‬⁩

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DEAL…トランプは習近平に勝つか? 〔国際政治〕

トランプ♤がアナウンスメントを発出している

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出所 : Truthsocial (SNS) から。トランプ大統領自身によるアナウンスメントとして。しかし、一国のリーダーが、外交や通商の問題で、公式発表ではなく、ソーシャルメディアで発するのはいかがなものなのか。

✳️ (6/14 土曜朝のBSテレ東) ジョゼフ・クラフト氏は、アメリカは閣僚3人をロンドンに送り込んで、レア・アースを輸出してもらうために「頭を下げに行っただけ」と喝破した。私もその通りだと思う。第一次政権のとき、そして、

2023年から一部ガリウムなどで輸出の『蛇口』を絞り、予行演習して来たのが、習近平政権。(元経済産業省・輸出管理部長などを歴任した細川教授の談から構成)

中国🇨🇳がその標的として置くのは、先端半導体の🇺🇸米国輸出管理を打ち破ること。そのため周到に準備して来たし、今回も条件として付す半年間で、"更なるアメリカの譲歩を引き出す" つもりだろう、とは細川氏のの見立てだ。

✴️ 実際に、本当にレア・アース(希少金属)が、米国の企業が必要として契約や発注したもの、対象の品種・数量が、決められた品質や納期通りに船積みされ、中国の港から米国企業宛てに輸出されてくるのか。見て行く必要がある。

・共同声明や両者発表があったわけではない

・協定を結んだわけでもない👉ナンダコレ

・中国による輸出管理 (政府の許可や承認) はWTOルールで認められていること。そこは中国が表明している。

中国売り手が自由に、つまり全く政府の輸出に関する許認可なしに、輸出することが可能になるよう指示を出して政策を変える、などとは一言も中国は🇨🇳言っていない。少なくとも日本でその言質ある報道は出ていない。見ていない。

因みに米国のトランプ関税の一連の問題の数々において、今 (6/11 日本時間) 現在、交渉して妥結済みなのは、英国のみ🇬🇧。

◉しかも、英国は正式な貿易協定を締結したわけではない、とされる。要するに、首脳間の発表は "口約束だけ" ということらしい。通商問題で聞いたことがない。

(Q) トランプは習近平に勝てるか?

ANSERは、。今のところ、勝てる確率も根拠も乏しい。習近平政権の中国は、♤第一次政権の時からアメリカに高関税を付された。そこで対抗策をしっかり練り、狙いをすまして、冷徹に対抗してきているからだ。当然の対応。

♤トランプ一流の "Deal" とやら…得意らしい "交渉術" …実のところそれは、権威を振りかざし、相手を脅して高いハードルを投げつけ、その後に話し合いで相手から何か勝ち取る…と自覚していながらも実は、自分の側から先に譲歩を繰り出して "妥協する" …

そのことで『うまくいった』『素晴らしい取引ができた』という口先アピール方式である。

その高いハードルという "難しさ" から入って、難しさを下げたところでなら相手同意を得やすい、という心理学的に例証される交渉戦術。

外交や通商の戦いで、はたして有効か?

こういうプラクティスは、幾つも複数ある懸案課題のうちの、一つやふたつの少数で採用すべき手法ではなかろうか。

交渉結果とする自前のSNS発言の行方や実態はいかに⁉️ その考察と併せ、巷間アメリカ内部から言われ始めた "TACO" ♤♡♧♢のだから、話半分として受け止め、焦らずに少し時間を置いて評価する方がよさそうだ。

果たして、Final Answer はどうなるのか⁉️

* TACO : Trump always chicken out. 
chicken race " はゲームの理論でも言われる通り、ギリギリの局面で相手に負けて譲歩するサマ、ビビることを指す俗語表現

(6/16 月。やはり、という報道が出ている)⤵️

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=関係筋 | ロイター
米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=関係筋 | ロイター

👉記事の抜粋 :  米中が先週ロンドンで開催した通商協議では、国家安全保障に関わる輸出規制の重要な分野が未解決のまま残されており、より包括的な合意を脅かす争点になっていると、協議の詳細について説明を受けた関係者2人がロイターに語った。

 しかし関係者によると、中国政府は、米軍のサプライヤーが戦闘機やミサイルシステムに必要とする一部の特殊レアアース磁石の輸出許可を約束していない。 米国は、高度な人工知能(AI)半導体が軍事用途に使用されることを懸念し、これらの半導体の中国への輸出規制を維持している。
 中国の交渉担当者はロンドンでの協議で、軍事用レアアース磁石の輸出規制解除の進展と、米国が長年続けている最先端AI半導体の対中輸出規制を関連付けようとしたとみられ、通商協議に新たな展開をもたらした。

◉ 要するに、🇺🇸が、中国に対して、先端の半導体輸出を規制している限り、🇨🇳は自覚のレアアースの輸出許可を出さない、そのカードを持ち続けて🇺🇸の譲歩を引き出す戦術だ。