随分と年数を遠くに遡る。
自分が「上司」というポジション(役割と役割期待の椅子)についたのはちょうど30年前, 1992年、日本帰任時だった。
そこからいわゆる日本型人事制度 ; 誰もが "平等" な年功序列で、実力主義の対極にある、役職定年(この言葉は大嫌い)…これに私もある時、そうなった。
それでもタイトル的にも実質も管理職のまま。ヒラの優秀な若い担当者を2名つけられ、彼や彼女にOJT的な業務指導をしていた会社生活最後の4年間だった。今も鮮明に思い出せる。
部下に対する上司として、反省をしている点は多い。(私個人の思いは若手とバディを組み、ベテランとして背中を見せて仕事している感覚だが足りないこともあった)
日本型人事制度、"平等" な年功序列、役職定年制という、ある意味 極めて日本的なご都合主義人事制度の真っ只中 に私もご多聞にもれずいたわけだ。
その後、志あって会社を辞めたが、こうして一人独立のプロとしてシニアアドバイザー仕事をする時が来た。
一芸に秀でる - Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er)
社を退くその時まで、外形的には常に部下をつけられていた。上司って一体なんだろう⁉️
数えてみたら、その期間は25年間にも及ぶ。
さてもそんな長い期間、上司という役割をやって来て、自分なりの理論とか経験はどんなものか? そう振り返った時、"人格" なんてことまでは当時の社会風潮、ましてや会社という生き物の中では、まだほとんど言われてはいなかったように思う。その反対とまでは言わずとも、むしろリーダーは強くあるべし、が所与のあるべき姿だったように思うのだ。
後年、リーダーは "coaching" が大切だと、社会の中で、人材経営面としての軌道修正がなされた…。そんな時代に私は会社人生を生きて来たように思う。
ドラッカー「上司に求められるリーダーシップ」
https://mag.executive.itmedia. co.jp/executive/articles/2208/ 29/news045.html
✳️ 「人格」が大切で、『カリスマ性』は不要だということ。
- カリスマの元の意味からすれば、今でいうパワーハラスメントなのかもしれない。
確かに、人格的に優れたリーダーは尊敬できるに違いないと思える。もちろん、昔も人柄の良さ、兄貴あるいは親のような、親しみやすさなどは一部で良しと言われていたようである。
その良い例 (実在する現役の企業トップ) がたまたま目についたので記録しておきたい。
こういう「よき経営リーダー」、企業経営者の "マジの美談" は久しぶりだ。感動した。
日本経済新聞の別冊日曜版・日経The Style に毎週掲載される「My Story」▶︎9月4日は、川崎重工業社長橋本康彦さんの記事「三つ子の魂は不死鳥の如く」(記事by 川崎なつ美)だった。読んでその生き方や志に大変感動したし、こういう人徳のある方が社長である川崎重工さんは実にうらやましいと感じた。
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2022年9月8日
さて大昔の私は…⁉️ 今思えば、若い頃
「○○さんは、仕事はすごく厳しい (キツい)」
と言われていた(らしい)ことを思い出す。
そうしてその分のバランスだったろう。会社テニス部ではメンバー達とつるんで、練習以外の場面で飲んで騒いでバカばかりやっていた(ことも多かった)。そうやってストレス発散をしていたのか…若かりし頃…今ならそう理解できる。
ある人から何十年も経って聞いたが、昔の会社で若い頃に「あいつは生意気な奴だ」と言われていたことを知った。自分では全く気づかなかったが。自信を持ちしっかり仕事してたらそんな風に見られる。確かにヒラだけど間違ったことする別部門の課長や主任にかなりストレートにクレームを入れていたっけな https://t.co/ctIQ5poWN9
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2022年9月8日
そんな年次もとうに過ぎ去り、今はひとりの企業出身者として公的機関に静かに勤める身になった。毎日さまざまな貿易相談やビジネスの質問に、公式かつ正確に『お答え申し上げており』ます。まだまだ足りません。反省することも多い。であるから、好感度や信頼度は超・大切。個人として好かれずとも良いのだが、回答や話し方で相手から気持ちよくご理解を得ること。相談員の資質として一番必要なこと。それこそ人格の在り方。(角の取れた優しい人が望ましい? いゃちょっと違う)
こうして 長い上司の歳月 を過ごした後、いま一介の "部下なし" ひとり独立独歩のプロフェッショナル、一担当者 となり、どう生きるべきか。そんなことは自ずと知れているところだ。と言っておこう。
- そんなとき、昔からせっせと書き溜めたドラッカーの名言からこんな言葉を見つけた。
これから求められる人材は会社の寿命よりも長く活躍する " プロフェッショナル " である。「 プロフェッショナルの条件 」より
近々講座収録をする。録画として残り、受講した方々は日々の業務に即して何度も再生してご覧になられるので、外見、話し方・説明の中身、全てがよくないといけない。よし、がんばるぜ (^^)
あの日、握るハンドルの先に見据えた、私の中の記憶のシェラネバダ山脈の高みを目指して。
【追加する知的情報】出所 : IT Media
人を活かすのは「最強のボス」ではなく「弱いリーダー」
―「人的資本経営」元年に開眼すべき新しいリーダーの姿 ―
https://mag.executive.itmedia. co.jp/executive/articles/2209/ 21/news008.html