時代に逆行(風変わりあるいは古風)と思われるかもしれない。私は今も "新聞" 紙を配達により購読している一人である。紙の新聞だ。会社勤務した相当昔からだから数えてみたことはないが、気付けば おそろしく Long Run。おそらく 30x、40x年 は続いている習慣・日課になっている。むろん Digital 記事もチェックするのだが、紙面一括でヘッドラインを大づかみにしたり、斜め読むには神の新聞紙面には一日の長がある。止めるつもりはない。
日本経済新聞はどちらかと言うと不偏不党型の紙面。
- 産業と経済(いずれも日本と世界)の問題、そして世界情勢・政治や外交面など国際的な動き、海外各国の記事は提携している外国メディアとも記事で連携しているのだろう。もちろん「経済新聞」だから(私はあまり興味がないけれど)金融や株式欄にも集中的に特化した内容だ。私の場合、経済解説記事や政治経済系の論考・寄稿は読んでいると勉強になるので欠かさない。一方、日経が収集するデータを基にした社会トレンド分析などに長けている。
- さて、2021年は令和3年12月20日👇
今朝は月曜。朝刊の各ページヘッドラインを見ていくと、まず目についたのが東京2020、今年夏のオリンピックで日本新記録を出したり話題をさらった、陸上・田中希美(のぞみ)選手が疾駆する姿をとらえた全面広告だった(シューズメーカー・NB:ニューバランスの全面広告)。「常識を覆す。何より、自分の中の常識を。まだ見ぬ今へ。」
政治・経済・金融の内容に飽きてきた昨今、社会面からページを逆に表へとめくっていくことも多い。次に目についたのは 29面 女性 " Women@Work " 紙面だった。
「ウーマンオブザイヤー2022」双子、主婦強みに生かす…
この見出しに思わず目を奪われ、みると双子の社長・副社長コンビの記事。女性誌「日経ウーマン」(日経BP)が選んだ「ウーマンオブザイヤー2022」を受賞した2組の経営者たちの記事だ。
彼女たちは徹底的な議論や異色の経歴を自らの強みとし、事業に生かしてきた。
「すべての経験を糧に」その特集2人目は、ドムドムフードサービス社長の藤崎忍さん。彼女は主婦から社長になった異色の経営者として過去、別の記事で既に知っていた人。
学生時代の夢は「お嫁さん」だった藤崎さんは短大卒業後すぐ結婚し、専業主婦がキャリアのスタート。初めて職についたのは39歳、夫が体調を崩し家計を支えるため。まず渋谷109アパレルショップの販売員になり売上高を2割伸ばした。入社10ヵ月後、専務を任された。その後ショップを退職、生計のため新橋の居酒屋に入社したのが44歳、経営幹部から一転、アルバイトでの再スタート。すると4ヶ月後、向かいのテナントに空きが出たと聞き、主婦の腕を生かし家庭料理を出す店を開業し、店が繁盛。
そんな中、今のドムドムに誘ったのはその店の常連客の1人だった。掛け持ちの形でメニュー開発に参画したところ、実績を残し51歳で再び転職を決めた(ハンバーガーショップに転職)。その後、上層部に「意見を言える立場にしてほしい」と直談判、2018年に社長に抜擢された。記事のサブ見出しいわく、”最後は「思い」が決め手”
次に目についたのは 26面 特集記事。
「食糧問題 培養エビで挑む」…女性2人の大きな半身の写真が目を惹く。会社名:シオミック・ミーツ (シンガポール) を創業したのは、インド出身で生物工学修士修了後、シンガポールの南陽工科大学の博士課程に進んだ CEOの サンデイヤ・シュリラム氏、と 米国大学で博士号を取得した CTOの リン・カーイー氏 ともにリケジョ
出会ったのは2人の就職先:シンガポール科学技術研究所(ASTAR) で、役割を明確に分担してリケジョ2人の創業。味・栄養・価格ともに本物に近い培養肉のメーカーである。
さらに進んで行くと、23面に見慣れない特集記事のページがあった。" Growing Up " 18歳プラス、と言うページ。ここでまた格別に異色のキャリアに出会う。
「弁護士から転進しミステリー描く」作家 新川帆立さん
91年2月アメリカ・テキサス州ダラス生まれ、宮崎県育ちの彼女は、東京大学法学部卒業後弁護士として勤務。高校時代は囲碁部に所属。全国高校囲碁選手権大会にも出場。司法修習中に最高位戦 日本プロ麻雀協会のプロテスト合格。プロ雀士としても活動した経験ある人。彼女は16歳で作家を志した。不安定な作家と言う夢に挑戦するため、ゆるぎない経済的な基盤を築くために国家資格のある専門職にまず就くことを目指した。医師試験に落ちた後、その次の選択として弁護士になろうと決め大学法学部に入学。25歳で法律事務所で働き始めた人だ。
『元彼の遺言状』で大賞を受賞。記事を追いその足跡を読んでいくと、たいへんなキャリアの変遷に富むが、生き方の軸にぶれがないのだなと感嘆する。
夢に挑戦する視点で見ると、とてもうらやましい生き方をしている人だと思った。
さてここから先、日経新聞は次第に産業や経済の本格的記事へと移る。ここまで書いてきたのは、ちかごろ関心高く見守っているつもりの 女性の活躍 である。
この先の紙面は女性キャリア関係の紹介記事はないので、今朝のこの話を閉じたい。
毎回お読みいただきどうもありがとうございます。
P.S.
アジア公開フォーラムを拝聴中
— Andy S. の雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2021年12月20日
『ミレニアム世代』は何を考えどう動いていくか。Z世代、Y世代のスピーカー4名、#政策研究大学院大学 開催 :
Virtual Public Forum
"Get to Know Generation Y and Z: On their Influence, Drives, and Worldviews."
インドネシア大統領スタッフ他。
インドネシアの元国会議員、大統領スタッフ、日本からも2名がパネリストとして参加。詳細は以下の通り🔻
◆第3回FPCI-GRIPS公開フォーラム
「ジェネレーションYとZを知ろう:彼らの影響力、原動力、 世界観について」
12月20日(月)16:00-17:30
スピーカー:
- Rahayu Saraswati - インドネシア国会議員(2014年~2019年) ERINDRA党所属
- Putri Tanjung - Creative Experience Office (CXO)創業者・CEO ※登壇調整中
- 高田知花 - Regional Strategic Planning Director, 博報堂生活総合研究所アセアン
- 斎藤万里子 - 特定非営利活動法人Gender Action Platform 理事
詳細はこちら👇リンク🔗
https://www.grips.ac.jp/jp/ events/20211210-7655/