写真は後付け(2022/11/14)
◉問題意識 : コロナ禍の新常態「乱気流」をDXでどう切り抜ければいいのか。👇
顧客の付加価値や新しくて便利なサービス体験をデジタルで再定義するには【両利きの経営】が必要。今、デジタル時代に何をすべきか⁉️
両利きの経営をIT Media DX summit から学ぶ。
先日行われた、"IT Media DX summit DIGITAL WORLD 2021 winter" …『デジタルで世界はもっと良く変えられる』から企業経営戦略のエッセンスを学ぶ。
以下は、その【両利きの経営】から
(出典 : 早稲田ビジネススクール根来教授、IT戦略研究所)
#DX #消費活動 顧客(消費者)は複数企業の製品やサービスを使用する。例としてTAXIアプリで車を呼ぶ配車プロセスで運転手が顧客の呼ぶ場所まで運転、お客を乗せ目的地へ運ぶ。精算はカードで行い客はかかったコストを企業経費システムにリンクさせて経費精算する迄の一連プロセスがdigitalで行われる。
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2021年12月19日
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、バックヤードの業務改革ではなく、フロントの『顧客の活動や価値』を変えていくことが必要であること。
デジタル化は産業全体のトレンド、である。
デジタル化は3段階で進化する。
- 第一段階:単なる製品サービスのデジタル化
- 第二段階:顧客活動のデジタル化の支援、あるいは顧客のデジタル環境への対応
- 第三段階:顧客の複数活動のシナジーを実現する「One of Them」化
#Concur タクシー配車、航空券利用、ホテル宿泊、そこから領収書画像データ入力、不正検出システム、出張費精算までの、6つのプロセスがdigitalで連携され、出張というイベントが全て一連のスマホで完了する。DXとは顧客の活動を縦の一連としてデジタル化する(早稲田大学ビジネススクール根来教授) https://t.co/97RQzdL12t
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2021年12月19日
- 戦略制約(既存企業にはこれがある)…
客観的矛盾構造、
製品市場の「戦略矛盾・共食い」問題、
資源の「不足・余剰」問題
➡️攻撃的な戦略と、防衛的な戦略
- 組織制約(既存企業にはこれもある)…
「官僚的組織」の安定化問題、
現業への「組織最適化」問題
この2つがあり、組織が重いことになる。
➡️現業への「組織最適化」問題とは?…
既存事業もさらに強くなるために人や資源を必要としている。
- 新事業には人と資源がなかなか回ってこない。
- 新技術・新ビジネスモデルは、【両利きの経営】市場予測ができない。
「当たる予測」を期待するプロセスでは、投資決定が遅れる。 - 組織の既存プロセスと評価基準が合わない。などの問題がある。
➡️ そこで必要なのが、【両利きの経営】
既存事業と新事業の両利きが難しくなる場合 :
- 既存事業と製品市場で競争関係となる(カニバリズム)
- 既存事業と異なる成功法則を持つ
- 既存事業と異なる人材・事業パートナーが必要
- 既存事業と異なる組織構造が必要
- 既存事業と異なる組織文化・制度が必要
【両利きの経営】の具体的な事例としてはトヨタ自動車。
👉「所有するための車の販売」と「使用経済型ビジネスモデル」の同時追求。つまりはサブスク、カーシェア。
👉移動サービスのプラットフォームビジネス(MaaS)と「ものづくり(自動車製造)」の同時追求
以上が、現代のデジタル社会における現状認識と危機の分析と言えるだろう。これに対し、既存企業がどうその経営や企業文化をうまくDXで変えていくか、について。
ここで顧客フロントではない、製造現場での最先端で何が起きているかを見てみたい。キーワード : メタバース…ボーイングの例を見てみたい👇
▼#新製造技術 その進化を見る👀👇#Boeing は #VR で新型機構想を #DigitalTwin と呼ぶレプリカを構築、設計製造を事前検証。製造初期段階から全情報を結び、種々の要求事項や部品数百万点、膨大な認証関係書類、サプライチェーンの奥深くに至るまで細かい情報を記録するとか。 https://t.co/7StwlTurQ5
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2021年12月25日
▼【要点のサマリ】JBIC(2021-12)
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2021年12月25日
・約半数の企業がDXに取り組み
・DXについては、導入を進める先進的企業と未着手企業が半数ずつ。後退させる企業は皆無。
・先進的企業のDX導入先行分野は製造装置・ロボットの遠隔操作、3Dプリンター、研究開発における仮想空間の活用など製造や開発部門に多い https://t.co/9Z9kLCKhQk
これらのdigitalが加速する新たな経営変革、その経営学的手法については、早稲田・根来教授の論をさらに学ぶ必要がある(ここでは省略するが…)。
- 自社はどうすれば良いのか、これは各社の事業ドメインや特性に応じて、対応策を想像し、また創造して考えることは必ずしも難しくないだろう。
- しかしそこでの問題(課題、リスク)は現実にそれを "両利きで実行すること" が難しいということにあると思える。
- この点、まさに各社各組織はそれぞれが置かれた環境下で、経営戦略、事業戦略、パートナーシップの新たな創造などが考えられるだろう。
👉企画プランニングやマーケティング戦略を睨んでの新事業の創出、事業分社化やスピンオフ、外部提携(アライアンス)など、いくつかの実行方策については、それぞれの組織体で知恵の絞りどころ、深堀りと挑戦のしがいのある所ではないか。
補足として別の有益情報を紹介するならば、大企業以外には以下の最新論考が、指針として参考になる ものではないかと思う。
https://www.jcci.or.jp/news/jcci-news/2021/1217140052.html
◉過去の当社記事へのリンク🔗から、改めて #デジタル #digital #DX その価値は何かを考えたい。経済産業省資料へのリンク🔗あり。
https://andy-e49er.hatenablog.com/entry/20210326/1616759781
2022/1/11 (火) ニュースあり。今後の日本経済でもっともっと新たなビジネス創造やイノベーションで活力を生み出して欲しい、と強く願います。👇
2015年慶應が立ち上げたVC(ベンチャーキャピタル)に続き早稲田大学が4月に初VCの設立を発表。量子コンピューターやロボット、人工知能など主に大学の研究成果を生かしたスタートアップに出資。1号ファンドは80億〜100億円規模、夏にも運用開始。出資に加え会社設立も支援だそう。日本も起業家活躍を❗️
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2022年1月11日
【後日、2022/6/2 追記事項】出所は、ITメディアエグゼクティブ。👇
●マイケル・タッシュマン氏/ハーバード・ビジネススクール 名誉教授「両利きの経営―『二兎を追う』戦略が未来を切り拓く」
世界中で大ヒットとなったイノベーション理論に関する書籍『両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く』は、取り分け日本企業のビジネスパーソンから熱狂的な支持を集めています。成熟した企業が多いとされる日本企業のリーダーが「両利きの経営 」を実現するためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。成功した企業と成功しなかった企業の違いはどこにあるのでしょうか。
イノ ベーション研究の第一人者が豊富な実例を交えながら解説します。👉ウェビナー案内分から抜粋