【対談】日本アイ・ビー・エム山口社長 × 東京商工リサーチ河原社長(後編)
~ DXは「人材の確保と経営者の理解」が重要 ~… からの情報展開。
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210702_06.html
以下はこの対談の中の一部の引用ですが、IBM「ワトソン」がここまでのレベルになっているのは、間違いなく進化だ、と言えるでしょう。<引用>
(山口社長) 現在は、このような対談形式の会話も交わせるよう開発を続けています。本当に相手がWatsonかどうかわからなくなるほどです。
例えば、「弊社の将来が明るいかどうかをしっかり説明してほしい」と言うと、あらゆるデータを持ってきて「こういう状況だから、日本アイ・ビー・エム(IBM)の今後は明るい」と説明します。
一方で、「弊社が10年後厳しい状況になるとの前提で話してほしい」と言えば、同様に様々なデータをもってきて「こういう情報があるから良くない」と答えます。
「なぜ?」と問いかけると、さらに理由を述べます。人間の能力と同じことができるのですが、情報量と処理の速度が違うので、「2分で説明しなさい」と言うと、しっかり1分59秒で述べてくれます。人間ではなかなか、即時には対応できません。「リサーチ」という世の中のニーズに、高機能化したAIをどう活用するかでスピード、処理能力は変わります。
(抜粋引用ここまで)
なるほど、AI(DeepLearning、機械学習)を早くから取り入れたIBMのWatsonは、このように有益で穏当な感じらしい。
ふと思った。映画SFもので、ロボット社会やAI、人造人間などを描いた作品を2桁程度「体験」させる。そして答えてもらったら?
- シンプルに『どう感じたか』を答えさせる。いったいどういう感想をWatsonは話してくれるだろうか。
- そしてこの学習を元に、人工知能を備えたロボット、ロボティクスの倫理的なルールを検討させてみたら
どうだろうか。試してみたい。
<引用続く>
(山口社長) 「今までは0か1の2進数で動いていたコンピュータに対して、量子の世界は0と1だけではなく、中間のビットが存在します。分かりやすく言えば、その組み合わせの中で極めて高度な計算能力を発揮できるということです。数百年もかかる計算を数時間で完了し、アウトプットもスピード感も従来のものとは大きく異なります。
これからは、従来のコンピュータと量子コンピュータ、両方が動くことになるでしょう。通常のオペレーションは従来のコンピュータに任せ、量子コンピュータが向くと想定されるものは、データを量子コンピュータに飛ばして処理させ、その後、通常のコンピュータに返すという働きが期待できます。医療関係だと、電子カルテの情報は従来のコンピュータで処理し、その中の病気などのデータを量子コンピュータに飛ばして分析をする流れもできてくるでしょう。「餅は餅屋で」ということですね。