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サスペンス化する人生(職業は小説家)

‪【外出自粛】4/12 (日) くもり、たまに小雨…。

6日目。世界は新型コロナウィルス一色。

表題は後でまた変えるかもしれないが、とりあえず、『サスペンス化する人生』- (職業は小説家)としておこう。

 

◎その1

 数年ぶりに復活した私の個人的習慣の一つ、それは読書である。以前よりもジャンルの幅を意識して狭めた。そしていわゆる読みものしか手には取らぬことにしている点が以前とは決定的に異なる。

 そうして何冊目かのノベルスを楽しんだ後に手に取ったのは、英国人女性作家による「最も暗い所へ」…だったか…確か英語の原題は、

" Into the darkest corner " と言う一作である。題からして暗い。暗すぎる。

 表題の日本語で正確な名は忘れた。それはDV系の暗い男女の絡み合う物語を過去と現在の具体的な年次と日付・場所で対比しながら描いている。進行形式が、例のD-Lifeだったかでいっとき流行ったシーズンいくつのサスペンスものに擬していなくもない。日を追って細かく心情を描写する秀作だった。構成がうまい😋‬それもそのハズ…👇

 なんでも、ナンダカ懸賞に応募して毎日数ページだか何百字だかを連続して書き続けると言うマラソン様なコンペで最優秀作品賞を得たとかで、女性に絶大な人気だった作品であるのだとか。まぁ英国人と日本人では趣向は異なるかもだが…。

 ちょっと男性が読むには、なんとかロマンスシリーズ⁉️のような(←読んだことないから何も知らないが)事の運びだが、じわじわと怖さが顕在化してくるストーリー。根気よく構成を逸脱しない決意がなけりゃ、これは絶対に書けない作品ではある。DVが嫌でなければ、心理スリラーサスペンスとしてお勧めしておく。


◎その2

 そして次読は、村上春樹(これが2作目)だ。文体が成る程美しい。感嘆した。しかし驚嘆はしていない。その中間くらいだろうか。もはや全く覚えていない中学時代に読んだ三島由紀夫金閣寺」の文体といずれが美しいのか?文芸評論家ではないからちっとも分からん。

 私が読んだ彼の一作目は、数年前にその特徴的な年号を使った表題でたいへん流行をさらった上下巻だが、話が突拍子なさ過ぎて、下巻の途中だかそこに行く前だかに読むのを辞めた(予約していたが借りなかったか、放棄したかの)記憶しか残っていない。その程度だ。こんな所で引き合いに出して笑いが🤣、ある意味スプツニ子さんの初期の頃のツィのように「ぶっ飛び」だったのだろうか。

そこはあえて疑問符にしておこう…。

 今、手に取った私なりの2件目。それは僕がいつも足を運ぶ都内有名某所近くのアノ図書館で、ある晩返却本たちの移動用小型棚にひっそりと置かれていた。著者の名に目を留めた。手にとって読んで見て、そしてやはりこれを借りたのだった。それは今日の日のためでもあった🤭

 冷静に考えてみると、この作品はストーリーが前のものより、(前半迄は)より現実の人生だ。フィクションとしてはかなりノンフィクション的で、私小説か?実体験で著者の投影か?と思わせるような生活の現実味をふんだんに纏っている。奇をてらうことは全く無い。読み進むにつれてさらに面白い。実に面白すぎる。先を読み急ぎたい作品でいることは紛うかたない。

 だが、逆に受けるインスピレーションはどうだろう。レベルがあの high jump の最高記録争いみたいなものなので、あえてインターバルをとって、読むにも中休みを入れたりしている。その読み方のなりわいだけを考えても、非常な秀作であると言えるかもしれない。読み物としては、まぁ特級品だ。

 

💮「スプートニクの恋人

 彼の特徴は👉人生をサスペンス化してる…って感じなのだろうか? そこは、それ、まだ何も分かってはいないのだが。

🔻🔻

閑話休題

◉先週の火曜日から私の身にはある大きな人生の変化が起きて、今は繋がれたまま6日目になる。この場所とこの時点で、この期間、新型コロナウィルスを避け、自分自身の目的に沿った特異な生活を送っている。これは意外な結末を目指すものでは決してない。

 「外の世界」それを開かない窓から高望みしながら世の中を見ることが出来る。道を歩く人やお母さんと子らや、自転車に乗る人たちを俯瞰している。向かいのビルの最上階は、眼下にあるのだが、目に見えるその誰もいない伽藍堂のひろそうなワンフロアのスタジオは、果たしてヨガスタジオだろうか🧘‍♂️?…営業自粛の流れに合っている場所に映る。そんなことなどをのんびりと気儘に考え日曜日の思索に浸りつつ、心は極めて平穏無事。実にそうであり、また、「健康で文化的な最低限度」を少しだけ上回る過ごし方をしている。これは全然悪くない。

 短期間であれば、村上春樹ワールドに倣い、ギリシアロードス島から観光客の行かないある島へ、1日2便の舟で僕は渡るだろう。英国人保有の崖沿いに建つ小さな別荘に、好きなだけ滞在して良いと許可された、ワイン輸入セレブリティとは似ても似つかないけれども。

 そんな風な別世界体験をしながら、空気感を愉しめている点であれば、意外にも同種同類、いゃほぼ同様の過ごし方なのかもしれない。

 

素直に思ったままをコメント書いてみた。

4時半から5時の雲を眺めて。

この話にはたぶん続きがあるだろう。時期?

 

今はまだ言えない。こんな風に篭って、上げ膳据え膳の中、ドテラの膨らんだ袖に手を突っ込んで、頭を掻き毟り(笑笑)小説を綴ることが出来たら、それはそれでいいなぁとは思う。

そんな人生がやって来ないとは誰にも保証出来ないじゃないか。w 筆はここで🖌おく。

スラスラと書ける太い万年筆が欲しい。だが、それは手紙を書くためだけに使おう。心を決めた。小説は当然「パワーブック」💻で書くことになる筈だ(コピーキャット)…。