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「われら闇より天を見る」We begin at the End.

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新聞文芸欄の書評を読んで面白そうだと思い、借りて来た。分厚いA5版500ページの一冊。

原題 : We begin at the End.  Written by Chris Whitaker
邦題 : 『我ら闇より天を見る』(訳者 : 鈴木恵)英米文学翻訳家・早稲田大学第一文学部卒

2022/8/25 初版発行

この新刊小説は、賞を獲得したいわばお墨付きの外国犯罪小説だが、まるで脚本であるかの如く、場面のセリフと情景や風景の描き方が緻密であり、読み進むにつれて映像として見せられているかのような錯覚すら覚えさせてくれる。

第一部 無法者

第二部 大空 ←今ここの中盤

第三部 清算 ←さらに1日後ここ。展開あり

第四部 愛惜 ←翌日夜。

読了。落涙もの。ものがたり性高し。手応えMaxのストーリーと文章完成度の高さ。

謝辞

解説 / 川出正樹 → ここから抜き書きした引用

  • この一冊は、受賞しただけのことはあって、ストーリーも、その散りばめ方=つまり構成も、語り口・文章表現も、全てがハイレベルで大した内容だ。
  • うまく読者を裏切り、意外性をそっと差し出してくる、確信犯的手法で。
  • 飽きさせず、次へと誘う。こんな緻密なストーリーテリングが出来たなら、どんなに素晴らしいことだろう…。

人は誰一人として人生の始まりを選ぶことはできないが、"終わり" を選ぶことはできる。それは、単純に死を選ぶということではなく、これまでの人生に区切りを付ける時が来たと判断することを意味する。そうして過去を清算し、先に進むべく新たな一歩を踏み出すのだ。

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(道はどこまでも続いているかのように見えているが、進むにつれて見えるか見えないかに関わりなく、どこかで途切れているか、未来永劫続くものではないと誰でもがいつかは確信するものだ)

(そのときにひとは、どうその先を判断するのか。流れに身を任せるのか、それとも自ら変化をとるのか。)

時に立ち止まって、自らの来し方を振り返り、この先に目指す場所を心に想うことは大切だ。

【番外編・付録情報として】

この本の著者クリス・ウィタカーがその作品で影響を受けたという2冊について紹介があったのでメモしておいた。このうち上の2冊は、今日(12/26) 赤坂図書館(港区)で検索したら全て同所にあり借り出した。

なおその際、図書カードの期間切れが分かった。幸い勤務先のカード(しかしこれは住所記入なしのビル入退場用)と職務名刺、それに現住所と本人顔写真ある運転免許証のセットにより、幸い2年間の期間延長が叶いました。