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セミナー学(聴衆心理を司る)

忙しい某超優良企業OBの権威ある先生が行うセミナー、土曜日のここしか空いてなくて・・との前宣伝だったので勇んで行きました。が、品質保証技能分野の内容。功なり名を遂げた方の話の語り口はソフトでよかった・・。その分野では社内で「神様」(!)と呼ばれている方らしいのだがその技術・技能面はともかく(講演では一切分かりませんからね・・)、講演の時間的な構成に課題がありました。講師が持ってきたPowerpoint材料のページの豊富さに比べ話が丁寧すぎ(長すぎるという意味ですけど)。一つずつの話に時間かけ過ぎ。なぜかって後半、突如として用意していたページをどんどん抜かし始めたから。これ(「時間がなくなってきたので省略します」)を頻繁に複数ページでやると聴衆を混乱させる。やはり時間配分と話したい内容の優先順位の整理付けで、全体の構成組立までよくよく考えておかないと(駄目です)。途中で進行具合をチェックしていないで、自分の話に熱中しすぎているのが分かるワケ。一番ツライのは、せっかくたくさん用意してきたのに講師自身の時間配分”だけ”のせいで聴衆は、
「本当なら聴けたはずの話がいくつもすっ飛ばされた、こりゃ残念だなぁ」、
と感じますよ誰だって。それで余計にせっかくの講演の印象がNegative方向に振れてしまう。講演時間の配分とセルフチェックに不慣れなのが、聞き手としても透けて見えてしまい余計に心配。たとえ素人であろうとも聴いている側は、直感的に分かってしまう。(なんか変だなと)・・講演はこれが怖い。
対応は途中で講師自身がチェックし真ん中辺りでTimePaceを測って少し、はしょってもいい。後半に充実度を高める内容を持ってきてうまく盛り上げることが出来れば全体で及第点。そのために逆にむしろゆっくり・ゆったりと話す。相手が聴きながら、「フムフム」と、いろいろ考えるきっかけを与えるよう余韻を残す話し方がいい。話すべきエピソードは厳選、件数を抑える。それをじっくりと例証するのがコツ。そのときこそエピソードが実話として凄く迫力をもって聴衆に迫り、場の臨場感をうまく醸し出すのですよね。そして更にそれを経験談として終わらせずに一般理論化して、上手にまとめて話す。これでこそプロでしょう。聴衆もうまく動機付け(良い意味での洗脳)されると思う。
上級講演者はまず冒頭で聴衆の硬さをほぐし気分をRelaxさせる。内容のスムーズさで魅了し演者のほうへと惹き付けて「洗脳」。そして講演者の主張に動機付けを行う。更には聴衆がまさに貴重な価値のあるRelaxationを受けたような感じ方、受け止め方をしてくれるほど、大きな相乗効果を産むもの。

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