文学と言葉(佐伯一麦)
(佐伯一麦)「どのようなぶざまな言葉でも、せつない心がこもっておれば、きっとひとを打つひびきが出るものだ」
「美辞麗句でなくても、言葉の中に心がこもっていれば、それは人を打つ表現になる」
「ひとの心を打つのは文学の一つの力」
(佐伯一麦)
「太宰は文学によって生き直し、人を生き直させる力が文学にはあった」ことを教えてくれた。
以上は文芸評論家の池上冬樹氏が、巻末の解説の中で述べているところからとった。
出所 : 『ラスト・チャイルド』ジョン・ハート下巻、翻訳 : 東野さやか The Last Child. John Hart. 早川書房