キュビスム(パリ・ポンピドーセンター所蔵)の絵画や彫刻など、貴重な藝術作品群の展示会 :
これ ( キュビスム関係の開催 ) は日本では50年ぶりらしい。
国立西洋美術館(@上野) に、東京での展示会の開催期間終了間近の2/24 (水) に行ってきました。次は3月に京都でもあるようです。
平日なのに結構な混み具合です。授業の一環か、鑑賞無料の中高生グループも多かった。九時半開場でした。事前に時間は調べていなかったので家を出たのがその頃。まだ通勤客もいる時間帯の最後か。公園口で降りてすぐの建物は、数ヶ月前に常設展で来ています。
当日券を買い、入場したのが10:30頃で、そこから約三時間、じっくり観ました。
入口のパネル
👇最初の展示のところで早くもピカソで、人を惹きつける演出か。
「女性の胸像」(1907年 6-7月)
「女性の仮面」(1908)
「裸婦」(1909)
パブロ・ピカソは色味がこの感じで比較的暗めな色調や形の構成に独特の特徴がある様に感じ、私的にはすぐに identify できます。
鑑賞風景
◉ところで、次のコーナー『同時主義と…』へ移る前の、『サロンにおけるキュビスム』コーナーに撮影禁止で展示されていたのが、
「自転車乗り」ジャン・メッツァンジェ(1911-1912)ですが、こんな絵画は初めて観ました。構図も描き方も足が動画の様に重なって複数本描かれ、非常に面白くて珍しい作品。たいへん特徴的。強く印象に残りましたこの一枚は日本の徳島県立近代美術館の所蔵品でした。
ぜひ一度、見てほしい。
さて次は、この美しい大型の一枚。
「パリ市」ロベール・ドローネー (1910-1912)
真ん中に三人の女神、右にアイフルタワーなど、複合的な題材をまとめて配するのが特徴と理解しました。『同時主義』
☝️【同時主義】のエリアで
当時の芸術雑誌のコレクションも解説を付けて展示、当時のフランス芸術界の🇫🇷雰囲気がうかがい知れます👇
☝️キュビスムは当時、一部からは風刺の対象とされたりしていた。理解は普遍的ではなかったのですね。
お気に入りの一枚。
「色面の構成」フランティシェク・クプカ (1910-1911) 線と平面とで構成する中に柔らかな女性がシルエット的に描かれる。そこに色調が縦のラインで左から右へとグラデュエーションになって変化していく。女性の顔。なぜか輪郭だけでなく、顔のパーツまでもが浮かび上がって見える気がする。不思議な一枚。
多くの人が撮影してました。
▼ シュールレアリズムかと勘違いしていた、シャガールもキュビスムの代表的な画家なのか👇
これはみたことがある気がする。
ロシアとロバとその他のものに (1911)
婚礼 (1911-1912)
キュビスムの風景 (1919-1920)
また系統が変わって次はこれを撮影しました。
「エッティンゲン男爵夫人」レオポルド・ジュルヴァージュ (1917) これは紙のコラージュ。楕円形の厚紙に描かれるユニークな作品です。目を惹きました。
拡大してもう一枚👇
「輪を持つ子供」マリア・ブランシャール(1917) これに並んで次の一枚がアレンジ。
「輪を持つ少女」パブロ・ピカソ (1919春)
この国立西洋美術館の建物をデザインしたことで有名な建築家にして画家でもあったコルビュジエが『キュビスム以降』のパートに展示されています。
「水差しとコップ - 空間のあたらしい世界」ル・コルビュジエ (1926)
今回は、モディリニアニの作品も3件ありました。どれも今まで見たことがないもの。一点は彫刻でした。収蔵館、パリで訪れたことがないからこれらは初見だったのかと。撮影はしませんでした。またいつか見る機会があることを想いながら、この書き下ろしを終えます。
…ということで、昼ごはん抜きで、時間をかけてゆっくり拝見し、癒されました。
今夜は職場の若手職員(信用金庫からの出向者)複数と地元の焼肉苑で夕飯します。楽しみ。
(オマケの一枚…肖像権や著作権にご注意!)