何年ぶりかわからないくらい長く久しぶりに風邪🤧をひいた。葛根湯で防げず。
- 鼻の奥、喉、カラダがダルい、咳なし熱なし。原因はたぶん急に寒くなったのに薄着で仕事から帰宅後に夕方 "夜寝した" から。
パブロンSゴールドW (長いなナマエ) 。今朝早くから三度✖️2錠飲んで治ってきた感じ。
みなさんもお気をつけください。
今日はこのテーマ。読んで自分自身の実感・経験と合致したので、心から湧き出してきたことを自然とそのままに記録しておく。
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企業統治の課題(下) 能力伴う多様性の確保へ
出所 : 日本経済新聞 2023/10/6(金) 31面経済教室
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75037110V01C23A0KE8000/
松田千恵子 東京都立大学教授 (筑波大博士(経営学)。金融機関などを経て現職。専門は企業戦略、企業統治)
この投稿を読んでいて、自身の会社業務での現場経験則からまさに「あぁそうだな」とピンときたことがある。
(以下、記事論考から引用し構成。)
経営戦略が十分に議論されたとしても、それがリスクマネジメントと連携していないと、モニタリングは困難になる。基本線として示された経営戦略が、経営に深刻な影響を与えるほど下振れするリスクについては十分な認識と議論が必要だ。内部統制や内部監査といった、「執行」側にモニタリングを依拠している分野も同様である。しかし、これらについても取締役会における議論は少ない。
👉(実際の経験から)あるビジネスユニット "BU" ( * 事業領域。複数の製品やサービスの事業部門を束ねるスタッフ部門を保有する) の経営企画・経営管理担当のスタッフ部門組織がある。そこは職責として事業リスクのマネジメントや、プロジェクトマネジメントに重きを置いて、管理スタッフの立場から、事業遂行の管理監督、モニタリングを定期的に行なっていた。経験。そんな実態がある。まさに会社・執行部門の中での『モニタリングの依拠』である。
(中略) …結語▼
コーポレートガバナンスの実効性強化にあたっては、まずこれらの実質的な議論がなされているか、監督側のチェックも必要だろう。とは言え、企業経営の主役は監督ではなく執行である。コーポレートガバナンスが有効に機能するかどうかは、ひとえに「マネジメントの覚悟」にかかっていると言っても過言ではない。したがって、当然ながら最も重要なのは有能なマネジメントを選ぶことである。(ゴシックはblog筆者)
✴️『とは言え、』以降に、事業を推進する上での "避けられない実態" ( 本質 ) がある。それは何かといえば、強調しておきたいことなのだが
『企業経営の主役は監督ではなく執行』
ということである。これは人事と組織から自ずと発生する "力関係" の問題、そして "権限の問題" だと考えている。自分自身の経験則と実感もここに確かに立脚している。だからこそ、
最も重要なのは有能なマネジメントを選ぶこと
なのである。では マネジメントとは何か?
東証からは「資本コストや株価を意識した経営」の要請がなされた。金融庁のフォローアップ会議もアクション・プログラムとして ①資本コストを踏まえた収益性・成長性 ②人的資本を含むサスティナビリティ(持続可能性)課題への取り組み ③独立社外取締役の機能発揮、などを企業に要請した。(ゴシックはblog筆者)
独立社外取締役については、コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)のうたう「独立かつ客観的な経営の監督の実効性」(原則4-2) を担う存在ながら、全体として十分に機能を発揮しているとは言い難い。 (中略)
また、筆者らの研究では、6割以上の企業が独立社外取締役の負担を理由に、投資家との直接対話の機会を設けていなかった。「監督」機能としての説明責任を果たすことも期待される。
✳️ この投稿記事の「ポイント」として3点が挙げられているが、そのうちの1つが、
日本の取締役会は機能見直しが必須条件
と掲げられている。
「経済教室」では投稿者の論考後に日本経済新聞社の書き手によるコメントが付されているのが常である。コメントにはこうあった。
昨今、取締役会以上に注目されているのは指名委員会の実効性である。人的資本改革が叫ばれて久しいが、コーポレートガバナンス的な視点で見た際の優先順位は明らかだ。第1にマネジメント人材の育成、第2にボード・ダイバーシティーを含む中核人材の多様性の確保である。これらを指名委員会において十分に議論できているだろうか。
指名委員会の最も重要な役割はトップの後継者計画及び選解任の議論だが、日本のように内部登用が主流の場合、役員層までスコープを広げた設定も効果的だろう。ただし、それは内部の経営者候補が外部人材市場でも十分に経営者として通用することを前提とする方向に働くべきだ。(中略) この(独立社外取締役)役職の機能はあくまで監督であり、外部人材との比較も含めて適正なプロセスが生まれ、企業理念や選任基準に合致した人材が選任されているかをチェックすることにある。
◉多様性とか、女性の役員を増やさなきゃとか、取締役会の問題がこれだけ取り上げられるそんな時代になったことはよく認識している。
- 社外から起用された "独立取締役" や、それから、同様の "独立監査役" など。
◉経営リーダーシップとコンプライアンスを含むこれからの日本の企業経営の進み具合。静かに見守っていこうかなぁ…とかをふと思った。
【coffee break】三連休の日曜、感動的な10代の青春を観て熱くなった。こういうの好きだ。
企業統治の課題(下) 能力伴う多様性の確保へ
(松田千恵子 東京都立大学教授)…このほか、今朝10/8 (日)朝刊で特に面白く読んだのはこの2つの内容。次なるSONYやHONDAは出るか?
- 『経営中枢にプロ人材』フリーの専門家、4年で3倍 戦略・人事担う
- 『企業の失敗、野生喪失から』(一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏) 企業が数値目標や計画ばかりに走り「野性味」を失った点を問題視する。経営がダイナミズムを取り戻すための処方箋を「失敗の本質」で著名な経営学者に聞いた。(日経新聞2面)
- 数値偏重では革新起きず
- 共感を重んじ知を磨け