最近の新聞を見ていると、どうだろうか。一時のサッカー⚽️W杯の高揚感は去り、日本社会では冬本格化や受験シーズン。天候と同じくどんよりとした暗いか後ろ向きのニュースやロシアのウクライナ攻撃がまだ継続など、明るくない方の話題に気が滅入る日々だ。
そんな中、こんな二つの報道に注目している。🔻
ダボス会議(WEF)でイアン・ブレマー氏『グローバル化は軌道修正しているものの、なくなりはしない』総括。物価高騰など構造的な変化(国際機関の機能不全による地政学的な状況の悪化)がグローバル化の後退を引き起こしている。物価高騰を受け企業が低コスト地域に生産移転しても収益拡大が困難と指摘。
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2023年1月18日
世界の金融政策の変化、日本の黒田日銀総裁の任期切れ間近。世界経済は不安定さを増している。ロシア・ウクライナ問題に端を発した欧州エネルギー危機から物価高騰の連鎖が始まり、西側諸国によるロシアへの経済制裁は続く。危機感、満載である。
米国の対中経済戦争からの経済安全保障と半導体輸出の禁止措置、(台湾問題からの)日本の防衛費拡大方向への転換と日米軍事同盟の歴史的深化。さらには日英伊の次期戦闘機共同開発、英独仏がこぞってインド太平洋地域でのプレゼンスや日本との協調路線を深める、など世界の2つの陣営の対抗の溝はますます深くなり緊張関係が拡大傾向だ。そんな中でこの報道🔻
日経新聞1/18一面『中国人口減61年ぶり』働き手、今後10年で9%減、老いる経済けん引役▶︎インド人口が14億2,203万人で抜く。長年指摘されてきた『未富先老』現実味を帯びる報道は不気味で怖い。1人当たりGDP22年$12,700(約163万円)は日本人口減開始07年$35,847の約3分の1。今後年金などが問題化する
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2023年1月18日
さらに記事は続く。🔻
『中国人口減 揺らぐ「強国」軍入隊、理系学生が二の足、工場も敬遠 製造大国に影』、退職年齢(60歳)の人口は2023年最多に。
ひとは誰しも成長して豊かになり楽をしたい。隣国の中国とて同じだろう。誰もが平和と安全安心、豊かさが望みなのにこの地球では未だに醜い人間同士のいがみ合い、足の引っ張り合い、騙し合いが絶えない。政治はどうだ。国と国の間はどうなんだ。愚かで哀しい生物だ…と宇宙からはそう見えるだろう。
台湾では民進党が地方の首長選挙で中国宥和勢力に大敗を喫し蔡英文総統が辞任し新たな党首が立った。不安定化が進む。対岸の中華人民共和国では高齢化や経済成長鈍化が顕著になる。人民の不満の捌け口を外に向け台湾に手を出すことはないと言う保証はない。
今後数年間は要注意‼️ 今の国際情勢が緊迫度を増すことはあれ、宥和に向かい緊張緩和に叶う方向性が見出せそうもない。好転するような材料は見通せていない。明るい展望は乏しい。
アメリカではIT大手が軒並み人員削減に走り、調整局面に入った。
👉数日後、(たぶん意図的に発表を遅らせて後に持ってきたんだろうな) Microsoftが解雇を発表、世界で10,000人。全従業員の5%だから、世界には20万人がいるんだ。私の外資会社時代の同僚の1人がMSに転職したけど彼はどうなったろうか…。
これら悲観的な見方で全くもってなんら楽しくもない最近の毎日だが、この苦しい世界と遅れ続ける周回遅れのニッポン、それらの現実から目を背けるわけにもいかぬ。
自分ができることは何だろうか。
思えばボストンでハーバードやMITなどのアカデミックな土地に三年間住み、車二台と家財をトレーラーに積み込んで大陸横断の引っ越しの後、スタンフォードのあるパロアルトの近くで二年間。その前5年東京の前にはUC Davis のあるサクラメントに五年間。会社勤務・人事異動のお陰で経験を積み米国生活。 https://t.co/vjYBWiCA5J
— Andy Sierra 雑記帳 (andy-e49er) (@Accurasal) 2023年1月18日
1980年から2017年まで。たくさんの得難い経験を積ませてもらい、二度の海外生活・海外勤務。世界が、日本がグローバリゼーションの真っ只中。そのど真ん中で仕事にもっぱら集中できた自分の中心的な現役時代は、すこぶる平和で良い時間だった。
これから先、次の20年はどんな生き方になるだろう。