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飲食店は温かみある場所でありたい

表題を変えました。末尾に最新 (3/13) の話を追加しました。

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☝️コロナ沙汰止み後に出かけたこの店は変わらぬ元気あふれる雰囲気と明るい接客だったよ。

『声がけのない店』それは…

?人手不足の結果かもしれない

(接客係の女性がいなくなった、おはなし)

 食べ物に好き嫌いはない。しかし避ける食べ物の類は決まっている。それは肉系の脂身。豚肉も牛肉もその脂身は嫌いだ。それらは食べないしその延長で焼肉屋のホルモンも好きではない。話がどーでも良い方にされたな(笑)

 澱粉系が好き。なので麺類が好きだ。蕎麦粉の和麺、うどん、ラーメンの中華麺、ベトナムのフォー、イタリア系麺類はどれもよく、なんでも食べる。冷凍食品パスタ類は在宅勤務での手軽なお昼のお供になっている。

 外に出かけた時、いくつか "決まりの場所と店" がある。大体、用事が決まっている行先の駅付近にある。普通の当たり前的な庶民の食べ物屋さんである。自分なりに好きなのは、気にいるタイプの "気になる何かがある" 店である。特にラーメンはここでしか食べない。

こだわりというほどのこともなく、しかし何がしか自分の中で「うん、ここだな」、味の満足度もあるが、食べ物の質だけでない接客対応も重要なポイントである。

つまりは店の作りや雰囲気・空気という微妙なポイントもあったりする。それらを体感しての "自分なりの選択" を大切にしている。

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 さて今日(先日)の話をしよう。

 たまに行くある街というか、駅ビル直結型商業フロアがある。私がそこに行く時、毎回ではないがTPOとその日の気分で使う都内某所; 名古屋コーチンのラーメン屋さん。ここはスープが美味い。名古屋コーチンの出汁だからか。知る人は知るブランド的な店なのかもしれない。私はたまたま通りかかって入らことになったもの。通りかかると店内がいつでもよく見えるオープンな作り。客足も常に途絶えない。

 先日用事があった。用事が順調に済み予想外に得ることもあったので気分良く次へ移動する通り道。そこにいつもあるその店。

 ところが、だ。様相が異なっていた。店の入り口に人の背丈より少し低めのテレビ画面を縦にしたような四角い形の機械がでーんと待ち受けていた。意外性を感じとった。空気が違う。

「あれ、いつものおばちゃんの "いらっしゃいませ" がないな…」

機械。マシン。自動機。

代金決済機能付きラーメン注文発券マシンだ。

  • 発券と料金支払の機能。各種メニューを客がスクリーンで見て画面タッチで選ぶ。
  • 画面は縦型・サイズ20インチはありそう。商品カテゴリー毎に大きくきれいな写真で表示される。それは便利で素晴らしい。
  • コロナ禍で『お持ち帰り』の品を増やしたので、メニューが複雑化している。
  • 高そうなそのマシンの値段はわからない。買取りで50万円?もしかすると決済機能付き店舗システム : POSの大型版で使用料払いのリース品とかなのかもしれない。

とにかく違和感はマシンの画面と図体がデカイ。表示は実に見やすいがその形。他の店では見ない大方の移動式キカイなのだ。新タイプではないか。初めてで操作に戸惑うし。それは人間の常だと思う。店の見栄えがそこだけガッツリ変わっている。門のない駅通路に面した開口部は半分くらいそのマシンで塞がれている。そんな風に置かれているのは移動設置できるローラー付きタイプか。

 そして…。店に入りしばらく確認すると分かったこと。それはやはりマシンを見た時に瞬間的に想像した通り残念な話だった。

いつもの接客係の女性(おばちゃん)がいない。彼女は職を失ったのだろうか?

 彼女は昼の前後に持ち帰り用の弁当などをその店頭で声を出して売り込んでいる人だった。オーナーなのか使用人なのか、知らない。その店はその人が客を迎え入れてくれるから、私の中で彼女は店の『顔』だった。

その人なしにはただ何の変哲もないごく普通のラーメン屋だ…いゃだった、と過去形になるのか、これからは。

✴️ 人の温かみを感じられない店になったな。そんな風な感じ。挨拶もなくしたらしいな。

この店では今後食べないことになるかもしれないなぁ…思いつつも、店で一番スタンダードで安価ないつもの醤油ラーメン690円を注文した。

(実際このあとまだ一度も行ってない)

  • 今回で来店5回に達しカードに押されたハンコは『餃子3個次回無料』を表示している
  • ラーメン丼配膳時に調理場制服の若いお兄さんに渡したらこのシステムは変わっていなかった。ハンコは押された
  • ラーメン🍜を冷静に味わい観察…。味は変わっていなかった

だがスープ量が微妙に減っていること。これには気付いた。そうなると麺も小麦粉の値上げで気づかない程度、僅かに減らしたかもしれない。(客は敏感に疑いを持つ…)

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☝️寒風吹き荒ぶ都会の一等地

➡️ 経営やりくりのため(ラーメンで大事な)ボリューム面を削って客が気付かないと思ったらそれ間違いかもしれないなぁ…。

このインフレ・食品値上げラッシュ経済情勢の中でやむなしとして、第一の対策が省人化。商売(あきない)から良き人間味を失う。虚しい。

客足を今後減らすリスクがあるかもしれない。

  • 人を減らして労務費を削り、代わりに機械による自動化を取り入れるというありそうなコスト削減策。それとも人手不足?

➡️ さて儲かるか儲からないか。全てはこのやり方次第。いずれ分かるだろう。このエリアは大型ビルの半地下フロア。執務する勤務者人数は一定数あるだろうがラーメン以外にも外食の種類はバラエティー多く、たくさんの店がある。多様な種類の食べ物屋がフロアに混在入店している。

だから食べる種類の競争も。コロナ禍での出勤者数の増減という変動要素も含め店の稼働率を考えないと。さらにコンビニで買って自席や共同フロアで食べる "中食" との闘いもシビアだ(私は出勤時にはこのスタイル)。店の提供メニューは持ち帰り型も作って増やされバラエティーさはもう限界だ。そんなこんなでラーメン系中華には客足のリミッターもあるだろう。

  • 店(の客足)がどうなるか今後を見ていく。

【追伸】店を出るとき若い配膳係は忙しく他のことで店内を移動。出入り口で私とすれ違い様『ごちそうさま』の声にはその返事はなかった。接客どころではないのだろう、そこ間違いだ。

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☝️『並ぶ』ことが当たり前になっている空港カウンター

しばし日にちが空いた頃。また通りかかったのが遅い昼時。くだんのマシンの前に来店客が五人くらいも並んでいた。見なかった新たな景色は狭い通路で目立った。ある意味『店が繁盛している』と見えなくもない。コレ善し悪し。

でも私ならこの店の外で並びたくないのだ。以前なら接客係が、「いらっしゃい」して中へ案内してくれて、まずすぐに着席、そして水が運ばれる。それから何を注文するか、おもむろにメニューを見るの定番。そのプロトコールを私は大切にしていた。キカイに発注する食券型ラーメン店なら他にいくらでもあるぞ。

その定番は崩れた。まず四角くてでかいマシンに向かい無機質に注文インプット作業をする。店外で立ったまま行う。路面店なら普通だしなとは思う。でもこの店に私が毎回期待してたことと違う。会社や工場の効率重視ならやむなしでも、『この店』でこれはあり得ない。

経営的にはコストダウンになったが、客満足度はどうよ?「いらっしゃい」の元気さある挨拶と声がけがなくなった "空っぽの店" よ、何処へ行く?という社会心理学の観察だわな。

P. S.  ところでこれ書いた僕はこんな人↓↓

13才の多感な頃に、都会の片隅を歩いていた。

東京都内の某中学校に越境入学して朝晩1時間半かけて電車通学していたあの頃。前後に何があったかはもう忘れたけれど、帰り道の路線の途中は『上野駅』。そこの"地下鉄" トンネル構内にはいくつも並んでいた食堂街があった。

その一軒に入り一番安い普通のラーメン🍜を注文した。学生服姿の13才の僕。そしたら店のおばちゃんがなぜか頼んでないのにライスを私に運んできた。たぶん半ライスかライスの「小」だったろうな。そして

「これ、食べなさい」

って言ってタダで🍚つけてくれたのでした。

ボクをみて不憫に思ったのか。そう思うとそれも恥ずかしく。居心地悪い気持ちも絡まった。そんな想いが今も心にある。でもなんだかあったか〜い気持ちが湯気と一緒に立ち昇った。

心の有り難さには温度がある。

そんな半世紀も前の記憶。心の中、奥深くに刻印みたいに鮮明に残っています。

小遣いも少なく家では『鍵っ子』だった私。あの頃、まだ終戦後の闇市の空気が色濃く、決してきれいとはいえなかった上野の地面の下、世間の底の方で、たまさか遭遇した人さまの温かみが僕の心と体に強く刻まれた。

今回、ラーメン屋『声がけのない店』の一文を書き終えて昔13才だった僕は思うのでした。♪

3/13 こんなツィートがあったのでコメントしてみました。⬇️ " 外国人お断り " の飲食店の話

ラーメン屋『声がけのない店』の一文
13才の僕が半世紀後に思うこと♪
「マシンは消すよ空っぽの温かみ」

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