「ある機能を表現するのに事実上1つの方法しかない場合、その表現に著作権は無い」と言う法理で、「マージ理論」と呼ばれる。1879年にアメリカ最高裁において、簿記の解説書の著作権が争われた「ベーカー対セルデン訴訟」の判決で示した法理だそうだ。
この話が出ているのはGoogleとオラクルがアメリカ連邦最高裁で対決しているソフトウェアの著作権訴訟の一件である。
(日経新聞 2021/2/8 (月) 11面法務の記事から構成)
今回の訴訟で裁判所が気にかけたのは、83人のIT業界関係者が連名で寄せた意見書なのだとのこと。人工知能(AI)研究第一人者のジェフリーヒルトン氏、アメリカApple共同創業者のスティーブ・ウォズニアックの各氏がGoogle支持を表明。
提訴は2010年。Googleがスマートフォン用の基本ソフト(OS)開発にあたり、オラクルが権利を持つプログラム「Java (ジャバ)」の機能を使うため「宣言行動」を無断で複製したとして、著作権侵害を理由に訴えたものなのだそうだ。裁判の結果や、いかに。