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一言でサマると、『情報戦略』とプロセス改革

ということになるが新刊書、「政治を変える情報戦略」(水上慎士)日本経済新聞社を図書館で見つけて読んでいる。
 表題は政治、となっているが、内容は、政治(政府、国会、与党などと国民)の舞台での論旨展開だが、核心は「組織の中で情報やそのプロセスをいかに使って改善改革を実現していくか、そのために情報をどのように使うのか」、の視点・テーマで書かれている。
 読むほどに政治ではない仕事の進め方との関連性をたくさん発見する。トヨタ生産方式の現場「改善活動」ホワイトカラー版でもないだろうが、特に事業/経営企画やスタッフ部門の人が、会社の政策立案プロセスを駆使してどうスキームや企業文化を変革していくか、につながる示唆が述べられていることに注目したい。
 世論(従業員意識)をどう変えて社会(会社)をどのようによりよく実現していけるのか、その際に情報やメデイアをどのように扱えばよいのか、接するべきかを、大変緻密で論理的に分かりやすい流れで展開する。
 レストランフードにまつわるレストランオーナー、シェフ、レシピ、お客のそれぞれにたとえながら分かりやすい比喩を使ってイメージよく展開、マーケテイング技法なども交えて一般にも分かりやすく上手に著者の論理を展開している点は注目だ。(主題を掲げるだけの展開力あり)またイメージ図が多く整理されるので理解がしやすく、そのために本文も読みやすいという相乗効果をうまく使った編集。
 一風変わった経歴の著者(政府委員で政策立案に関わったり大学の先生や研究機関での勤務。海外経験もあり)であるがなかなか読み応えがあり、一見とっつきにくい表題と派手な真っ赤な装丁の本だが、とてもお薦めの一冊。

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