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戦略とは『戦いを省く』極意と見つけたり

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戦略とは『戦いを省く』極意と見つけたり

" 戦略思考を鍛えたいならば、その戦略的状況を、瞬間的に視点を移し反対側から見る訓練をするとよい。  将棋盤に喩えて言えば、その将棋盤を180度回し、相手の立場から盤面を見る訓練をするとよい。 "(田坂広志)「風の便り」五季 第191便から、抜粋しての引用

相手の立場から盤面を見る訓練をすることでの副産物、そこに戦略の真髄 がある。相手の立場に立って、その戦略思考を読む修練から身についた力は、“相手の立場に立って、その心境を思いやる” こと。

すなわち、「戦略」の文字の意味 :

それは、戦いをはぶく
➡️ 交渉の極意と似通う哲学あり。
深く致知

(戦略的な)重要交渉の場においてはテクニック的にBATNA (*) もあります。

若き日、海外勤務前社内研修講師の教えの中に、"インセンティブ" がありました。

▶︎ 相手のインセンティブは何か、それを知ることだとその外国人講師の先生は言うのです。以来、私の心の奥底には常にこの教えが生き続けています。今も同じです。

▶︎ 何が相手のインセンティブなのかを探り、知り、そしてそこを衝く。

そんな解釈をして長年、米国取引先の上級幹部らなどと直接対峙、対決してきた。

そんな私なりの応用編・交渉哲学とも通底する。その大変深い意味合いがあることに今回思いが至りました。有り難し。感謝。

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(参考記事) ChatGPTは中国に何をもたらすのか 鮮明になる「グローバル社会vs中国」の構図 次世代中国 | 出所Wisdom NEC 
https://wisdom.nec.com/ja/series/tanaka/2023022701/index.html

(*) BATNA : 解説へのリンク🔗

Best alternative to a negotiated agreement
g.co/kgs/j9u4Dp
#BATNA

https://twitter.com/accurasal/status/1669109885936734208?s=46

✳️ ところでこういう話もある。出所・引用元 : 

アングル:自動車各社、黒鉛の「脱中国」模索 EV需要急増で | ロイター
https://jp.reuters.com/article/graphite-ev-idJPKBN2Y804K

EV電池の材料のうち、黒鉛は重量ベースで最も多くを占める。自動車メーカーはこれまでリチウムやコバルトなど他の材料に注目し、黒鉛不足への備えが遅れていた。

(中略) EV電池向けは今年初めて天然黒鉛市場の50%以上を占める見通し。メーカーはマダガスカルモザンビークなど、新たな生産国から調達しようと取り組んでいる。

<圧倒的な中国支配>黒鉛に関しては中国が今も信じられないほどの支配的地位にあり、今後何年も支配力を維持するだろう」(中略) 中国は昨年、精製黒鉛の一種であるコーティングのない高純度の球状化黒鉛のシェアが100%で、2032年時点でも79%を支配している見通しだ。

EVに不可欠な電池材料である黒鉛調達先について西側諸国も自動車メーカーもこれまで投資をしてこなかったのだと言う。

✖️『戦いを略す』どころか、先行きの材料確保について、中国リスクなどを勘案しての打ち手を行ってはいないということになる。各社調達部門が横並び体質などで、みな中国依存を特に気にせず推移してきたのか(?)どうか、内情まで筆者は知らない。だが結果だけを見ると調達先の確保や複数購買の仕組み作り : 大きく言えば「グローバル生産調達」にこれまで重きを置いていなかったらしい。その大きなツケがこれから回ってくる、ということだ。

経済安全保障面を考慮した、メーカーのグローバル生産調達戦略がこれから更にものをいう時代に突入しているのではないか、そう考える。