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『中国が宇宙を支配する日』

まず最初に韓国での痛ましい大事故🇰🇷に対して隣人として哀悼の意を表したいと思います。

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『中国が宇宙を支配する日』▶︎物騒なテーマ⁉️

さて、『中国が宇宙を支配する日』(2021/3/20刊行) を借りた。冒頭に、私は物騒なテーマと書いてしまった。だがその実、この一冊には現代の安全保障政策のもっとも肝になるessenceが詰まっているものと、大いに期待して読むところである。

  • やや大袈裟で恐縮だが、私は『武者震い』、鳥肌が立ったことを記しておこう…

#宇宙法 の日本での第一人者 (青木節子著 1959年生まれ)  先生は、2012年より内閣府宇宙政策委員会委員。同書表紙裏 "あらすじ" から、そのままを以下引用します。

2016年8月、中国は軍事・金融に不可欠な暗号通信技術を搭載した量子科学衛星『墨子』の打ち上げに成功。まだ米国も成し遂げていない快挙だった。宇宙開発でロシア、欧州、米国を抜き去った中国は、その実力を外交にも利用。多くの国が軍門に下る結果となっている。迎え撃つ覇者・米国の現状は? そして日本はどう動くのか? 第二次世界大戦後の宇宙開発の歴史を紐解きながら、「宇宙安保」の最前線に迫る。

この一冊は、著者が日本には稀有の宇宙法の権威にして博士なのですが、実は宇宙法法令に関する記述はとても少なくて少し意表をつかれた感がしております。

どちらかと言えば、国際政治と安全保障問題の近現代の読み解き解説書です。

  • 科学技術面に絞って完全なる平和利用に特化して来た我が国こそ、世界の宇宙技術分野の先進国にして、もっともユニークな存在であること。
  • 逆に少し皮肉れば、国際政治に疎くナイーヴ過ぎる国家の脆弱さを外に向けて公に曝け出している珍しい国とも言えましょう。それも善し悪し。一旦ことが起きててからでは全ては遅いのですから。

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ところで安全保障といえば、この投稿の対象フォーカスである我が隣国 : 中華自民共和国について、別稿である貿易と関税誌面の『インド太平洋経済枠組み(IPEF)』から以下のような情報があることを付加しておきたいと思います。

(貿易と関税から引用)

『中国政府(外務省)は、米国は自由で開かれたインド太平洋を目指すと言いながら、実際には同地域を分断して “5-4-3-2-1” グループ * を形成し、米国を中心とする同盟国のグループ作りを進めているとして強く非難する』

◉出典: 『貿易と関税』2022.10 『インド太平洋経済枠組み(IPEF)の動向と課題』岩田伸人青山学院大学名誉教授

6.中国のIPEF批判 から引用した。

(*補足)中国のいう“5-4-3-2-1” グループ *

  • 「5」とは、英・米・加・豪・NZ、五か国による機密情報共有枠組み Five Eyes,
  • 「4」は、日・米・豪・印による対中抑止目的戦略的対話グループ QUAD,
  • 「3」は、豪・英・米の軍事同盟 AUKUS,
  • 「2」は既存の2国間同盟,
  • 「1」が IPEF、である。

 台湾に対する軍事的対応を放棄することを約束しない、なんて、周りくどくてわざとらしくも曖昧的に見せかけた物言いをする専制主義者の習近平です。宇宙空間での米国を凌駕する動きは、軍事利用にすぐ転換できるものです。そんな状況を考え合わせれば、東アジアの国際政治と安全保障の情勢はこの先、決して予断を許さないものなのだ、と懸念を覚えます。

11/1 霜月。こんな話もあって…

そして、中国がロシアに警告。

ところで最近中国は例のゼロコロナ政策を転換した。追加掲載(12/20) WSJの社説にこんな記事が出ていたので私なりの考えをつぶやいた。