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人の話を聞くこと と 人間らしさ

はじめに、後付けした標語です。

人の話を聞くこと と 人間らしさ
- 聞かず、考えるばかりは体に悪い
- 聴けば、分かり、学べる
- 話せば、カタルシス
『一流は人の話を聞くことが上手』という講話を読みました。🔗下記

https://www.instagram.com/p/CRNhOpdtFii/?utm_medium=copy_link

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 表題の話と直接関係ないんだけれど、今日この日にTwitterを読んで、どうしても許せないから。今まで生きてきてその中で人を見てきて、まずもって最悪だと思うのは、この話のこういう人間は絶対に一流ではありません。
Twitterの特集的なツィの集積を読んで…。

【速報】池袋暴走事故 飯塚被告に求刑 禁固7年

2019年、東京・池袋で車が暴走し、親子2人が死亡するなどした事故の裁判で、過失運転致死傷の罪に問われている飯塚幸三被告(90)に対し、検察側は禁錮7年を求刑しました。飯塚被告は裁判で無罪を主張しています。

https://twitter.com/news24ntv/status/1415572048835866626?s=21

人の道から外れる。謙虚、拝聴、そして反省という "人の生き方" を忘れた。あるいは、元から人非人(ニンピニン)だったか…。映画やフィクションの世界より、あまりに酷いのが、こういう生き方だと思って、この話題にかけて掲載。

ご遺族の方々には心から最大限の哀悼の意を捧げます。

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気を取り直して、私の話に変えますね。👇

たまにはかなりの『昔話』をしてみます…

私がある企業に、新卒で入社したてペーペーの時の話を振り返って、少々記録、披歴をしてみたいと思います。ご興味ある方のみ、どうぞ。

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 取引先の営業の人(当然当時の私からすると全員歳上。概ね皆さん営業責任を持っている人。つまり相手は若手担当者などではなく、営業課長や営業部長、営業の担当専務とか、でした)の話は、出来るだけ多く拝聴していました。まずこれは、基本的に相手が全員年長者ということは大きかったと思います。

 会談の目的は、主に資材、部品、物品を発注するための(契約成立前の)価格交渉です。いわゆる役務(設置工事や現地調整など)、そしてソフトウェア系や当時派遣法前の人の派遣も多く扱っていました。そういう分担でした。

 何をするかというと、要するに、相手の出してきた見積書の説明を一つずつ精査するために相手の言い分や説明を聞くわけです。元々は会社が調達したい案件を私の部に要求してきます。それに基づいて取引先に見積もり依頼を作って出します。数日後〜1週間程度で相手企業の見積書を受け取って、その内容を精査します。内容に対してこちらは社内の事業部が要求してきた予算金額(上限)と希望納期などが懐にあるわけです。

 基本的にどの案件も相手とは利害不一致です。予算が潤沢にあり、取引先の見積もり金額通りに認められる案件なんて、もうほとんどありません。仮にそうでなくても、一人一人の購買担当者(バイヤー)には、課の中で個人の "値引き目標金額" などの各種数値目標がしっかり課せられています。今でいう " KPI" なんて新人の時からしっかり持たされていましたね。

 ですから、こちらはペーペーの購買担当であろうと、折衝の達人なんかではなかろうと、関係なんかありません。なんとか、いゃ、なんとしても交渉で価格を抑えて、少なくとも予算内には収めて契約価格を決めたいわけです。若造とは言え会社を代表しているのですから、プレッシャーがあってそれは必死でしたね。

 

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 その何十、何百の毎月の『ネゴ』では全件どんな時も、相手の話の中から、事業部が要求する自分の担当する発注品・調達案件の製造や販売の知識をほんとうにたくさん吸収していました。これが私の知識の財産になりました。

 こちらは買い手ですが、出された見積書の中身について、ある意味で何も分かっていない側にいるわけで、その立場の自分があれこれ話すよりも、売り手の言を聴く方が何倍もの自分の力、知識、その蓄積になりました。(もちろん同じ担当職で買っている品種の知識が高まれば価格の査定力が付いて、主導して価格折衝できるものですが)

 黙って相手の説明をしっかりと聴くことで、矛盾点も指摘できるわけです。質問を投げて、相手の反応を見るわけです。相手主体で話してもらえれば、相手はよりフランクにさまざまな情報を与えてくれるものです。その中から、次の交渉機会へのヒントや、別の会社の営業責任者と対峙するための材料などを意識して探るように、常に貪欲に獲得していたものでした。

 この仕事は常に重圧がありました。月次処理件数は月末になると加速度的に増えてきます。大いなるプレッシャーでした。月末になればなるほど同じ時間内により多くの件数を決済し処理しないといけません。さらに一定金額以上は課長の承認を得るために、説明も必要です。数千万円を超える高額発注品になると、特別な説明書を要し、それは本社上層部にも稟議で回るため、文章の書き方は、若い時分から随分と鍛えられました。

 今となっては、あれもこれも苦しいがとても懐かしいです。あの日々の体験の数々が私に、どんなに苦しくても諦めず、真摯に、そして几帳面に物事に対処する "癖" を育ててくれました。

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 後に管理職になりました。それまでには担当品種も変わり、異動と転換を繰り返し、部署は何度もローテーションで変わり、国内と海外で生産工場も経験しました。これらのいろいろな職場を異動して、さまざまな品種や事業部を担当しました。当然取引先の営業の方とも数百人、恐らくは千人単位と接してきたのだと思います。

 人間関係の幅は当然広がり、いろいろなタイプの方と談笑したり、侃侃諤諤(かんかんがくがく)折衝することで、その機微やコツも自然と体得しました。

そんな日々はとても大変な毎日の連続ではありましたが、今思えばよい仕事に出逢えて、会社生活で人間力を鍛えてもらえたのだと思います。

 年齢とともに社歴が上がると、それまでのそうしたことをどうしても忘れがちです。それは誰でも若かりし頃ビクビクしていた当時を忘れます。その当時の謙虚さよりも、仕事の経験から得た自信や自我、誇りなどが自分の中では自然とまさってくるからです。

 自分の公式の立場をわきまえつつ、相手に対して取引上のパワーを発揮する(交渉事を有利に運ぶ)方へと心が、行動が、向かいがちです。当たり前ですが「会社を代表している」意識のもと、です。これは間違いではなく概ね正しいのですが…。相手の話を聞くことよりも、次第に自分の方が多く強く(自分としては、50:50の対等な立場の意識でいましたが、相手から見れば私は『上から目線』であったのかもしれません)主導的に話すことで、力を誇示でき、実際にも有利になっていくとして、しかしその反面失うことも多かったのでないかと思います。

最後にまとめ。

 数年前に自分の考えに従って仕事を大きく変えました。その後今でも、私は決して一流ではないけれど、とにかく人の話をしっかりと聞くこと。これからも気をつけていきたい点です。

大切な気づきをありがとうございます。人間らしく、年齢を重ねていこうと思っています。

【コラム記事、もどき】2つ

1. 聴き専は学校の講義と同じ。ヒトは「聴く」

2. 聞かず、考えるばかりではメンタルが悪化