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何になりたいかではない。何を成し遂げたいか

    今朝、ユーチューブCEO スーザン・ウォジスキ氏 の会見内容 →(参照 日経新聞4/21朝刊2面、9段記事)を珍しくじっくりと読みました。経営の倫理観から来る内部統制やリスクマネジメントについて淡々と、そして真っ当な内容を語っている点が、私の常日頃の企業経営上の関心にとてもフィットしたからです。

 

    社会的責任、倫理コード、リスクマネジメント対応、いずれもがきちんと語られています。インタビューして記事を書いた日経新聞シリコンバレーの中西豊紀氏の文章編集の巧みさもあるでしょう。話が整然と、すごく腹に落ちて良く分かり、同CEOが動画投稿という社会的責任ある事業では実に信頼に足る考え方をしていることがわかります。

    決して差別的見方はしませんが、話し手が女性トップであることはこのような案件として、優位に働いているかも、とも感じました。掲載写真のイメージが第一印象を形成しますので、そのせいもあるかも。

 

    インタビュー記事を熟読して、こんな人格者が経営を指揮している企業や組織なら、巷間語られるハイテク企業ならではの困難な批判と、大きな課題とをうまく克服してくれそうです。そして、さらに世界に受け入れられて成長する可能性と、まさにその信頼性がこのGoogle傘下の会社にあるんだ、とも思えます。何も株式投資のヒントを語りたいとかではありません。トップの持つ社会的責任のスタンスを高く評価したいのです。

    思うに、彼女が単なるハイテクおたくではなく(有能なエンジニアの皆さん、ゴメンなさい!)、ハーバードで「歴史と文学」を専攻した後の、UCLA でのMBAホルダーだからではないかともおもうのですね。リベラルアーツへの深い理解、そのような人財は、人間の根幹や本質に迫る理解を持って、そのような琴線に触れる発言や行動を生んでいるのではないでしょうか。彼女の発言に現れているのが、人が生きる世の中でのネットの歴史的意義などです。語る内容から経営判断において、技術と倫理観による経営判断のバランス感覚が高い、とも感じました。

 

    経営トップの語るコトバ・その中身に、全てが凝縮され発露していると見れば、その企業に投資するかしないか、支持するかどうかも、トップの言動一つから、でしょうか。

    日本では松下幸之助氏、そして日本航空を建て直した稲盛和夫氏。現役では今のところ日本電産トップのあの方。一方で台湾の総統選挙に立候補すると表明したアチラの方は、経営力は優れていると、ずっとウォッチしていましたが、今回の動静からやはり権力志向だったのか、と大きく失望しました。私のこの項での結論として、人の価値とはその人が何になりたいかではなく、何を成し遂げたいか、が最も重要である、という真理、命題ですね。