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インテルと私

今朝(3/26) 遅く起きた日曜。新聞報道で知ったインテル創業ムーア氏死去(日経新聞記事)。

🔗インテル共同創業者のムーア氏死去、ムーアの法則」提唱
出典 : ロイター 3/27/2023
https://jp.reuters.com/article/intel-gordon-moore-idJPKBN2VR0FY

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ムーア氏のご逝去ご冥福をお祈りします。

彼は「ムーアの法則」を提唱し、実際に半導体業界で実践実現した泰斗。テクノロジー領域でムーアの法則はあまりに有名。

ゴードン・ムーア氏と共にインテルを牽引したのがアンディ・グローブ氏。このお二人は、私の会社生活・職業人活動においてなくてはならない大きな存在。(まことに勝手ながら) 私の隠れた精神的後ろ盾的 "レジェンド" と言える。

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リンク先 Reuters記事から一部を抜粋▼

  • 1968年にロバート・ノイス氏とインテルを立ち上げ、3番目の社員として入社したアンディー・グローブ氏とともに、同社を世界最大の半導体企業に育てた。同社製プロセッサーは世界のパソコンの8割以上に搭載されるに至った。

以上。そして続けますが、以下長文。

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以下は少々長くなってしまうけど、私の回顧👇

(私ごとで恐縮ですが、)因みに私のネット使いのnickname は "Andy-e49er" としています。こう命名するに当たっては、Andy はこの半導体アンディー・グローブ氏のことを指してます。

そして後半はこんな訳…⤵️

  • 半導体事業の日本企業で唯一、米国一環生産基地 (米国へと直接投資) を持つに至った初心の地 : ローズビル市は Foothills 工業団体 (NEC Electronics Inc. Roseville Manufacturing Facility.)
  • "約束された地" となりえたか?
  • 隣は州都サクラメント
  • 私が住んだ、最初は、アメリカンリバーに程近いサクラメントダウンタウンから北へ上がった割と高級な住宅街。
  • Selby Ranch と言う高級な部類に入るアパートメントハウスの日本式に言うと2LDK
  • 次に隣町の住宅エリア Orangevale に貸家一軒家を見つけて引越し。3 Bedrooms, 1.5 Bath, 2 Car Grage の "Detached House". 
  • 引退後 L.A. からSacramentoに引っ越して来たMacri 夫妻が大家。彼らはLAのご自宅を売り、その資金でサクラメントに移り住んだ。LAの家を売った資金で、サクラメントで二軒だったか三軒だかを買えた!▼ 

 なるほどアメリカ人がよくやる投資。不動産による老後投資・資金活用です。

フロントヤードの薔薇が綺麗な手入れの行き届いた木造平家。バックヤードは長方形で横幅20m ✖️ 奥行き 10m くらいの広さでしたか、ガレージ前アプローチ5,6mかな…

  • この一帯 : ローズビルとオレンジベール・サクラメントが29才で、私が妻と初めて海外出向したアメリ現地法人と工場の地。出逢った土地の中から、第二の故郷 と思っています。懐かしい。第一子はこの街で元気に産まれました。
  • サクラメントからUS-50号線を一路西へ。シェラネバダ方面へ走ると『コロマ』という街が…所は、サッターと言うの砦Sutter Fort.  時は1848年。事件の現場は、American River. 
  • 流れてきた金(を含む石ころ)が木製水車に引っかかり堰き止められたことに作業員が気づいた。それに端を発し、付近に金鉱があることが発見された…大変な騒ぎとなる、これが

ゴールドラッシュである。

  • その歴史の事実からアメリカンフットボール🏈のサンフランシスコ49ers 命名されている。それで私のネット上の名前をAndy-e49er としました。ちなみにe は、electron / electronics の意味。ネットのSNSなんかを意識したものです。

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さて話を戻します。インテル半導体から常に思い返すのが、私のキャリアの振り返り : 

携わった事業分野 : 

  • 入社当時、無線通信(マイクロ波、衛星通信)と宇宙開発からスタート。世界一。

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  • 37年間の経験の中で、中核となるビジネスは『半導体事業』、そして『ソフトウェア事業』やそのベンチャー企業への投資・協業 だと誇りを持って思っています。

✴️この2つが思い出深いビジネス経験として、自分中での “Dual-Core" コア(本質的なバックボーン、メンター的存在)を形成しています。
✳️後年、関わるベンチャー投資ではインテルの投資子会社と協業を行いました。今のSNSプラットフォームの土台となる基本ソフトを構成している複数のソフトウェアベンチャー企業と出会い、そこから開発協業などを行い、その契約交渉など国際取引に幅広く関われました。

👉今もこの得難い経験と学びの蓄積、そして当時の『初心』の心がけが背中を押しバックアップしてくれる。必要なときにうまく行く。

✴️ 新たなテクノロジーを常に学んで、社会貢献となるビジネス推進に光を見出して歩んできた (…と自己評価しておく…)  のも、頭の片隅にあった半導体』の三文字、そのシンボルであるトップ企業インテルの存在のおかげである。

  • 海外取引の事業リスクと密接不可分な法的問題。契約法務でのリスク把握など注意点から、ソフトウェアライセンス契約まで。対外取引の交渉や渉外の要所と要点。
  • 法令・規制ルールと公的な管理視点などに係るポイント。広義のリスクマネジメント 及び コンプライアンスの視座が身に付いたのも元はと言えばこの一回目の海外出向経験。そこから体感して来た実業務の積み重ね。ベースに米国的な嗅覚が知らず知らずのうちに身に付いたことが大きい。
  • 実際に仕事で関わった米国SOX法の先やEARなど輸出管理知識とそのリスク意識の延長線上のノウハウだから。

日本で2008年初めてJ-SOXを立ち上げたのは、当時成立した金商法の要請する "内部統制" と会計監査。そして関連する監査役による社内監査の内部対応。ベースは経理部の経営数値管理にあるが、元となるのはSBUとしてライン事業部の事業管理と経営全体レベルでの漏れのない内部統制。その全体的システムの構築。

資材調達部門で教え込まれた "3S" スリーエス : Service, Support, and Supervise. 

▶︎バックオフィス職能として後方支援的に事業遂行と外部取引をしっかりとスーパーバイズすること。リスク管理そのもの。

それが今も自分のコアな背骨を形成するknow-how。何かを行なう際、相談に応えるときに真っ先に頭に浮かぶ条件反射的プラクティス。

💮初めて海外赴任したのは半導体事業の北米現地生産基地。ここがスタート地点と思えます。前工程である、Wafer Fablication (ウェファファブ) と、ウェファ良品検査後の、Dicing以降のペレッタイズから始まるリードフレームという金属のゲジゲジのような導電性の足を装着してから、黒いエキシポ樹脂で封入するパッケージングと最終組立てと検査の後工程まで、この前後を一貫してスルーで生産可能な、当時としては先端だった 256KビットのDRAM工場。

カリフォルニア州は、サンフランシスコ近郊のサンノゼ郡付近を中心とする"シリコンバレー" から車で2時間半くらい、サクラメント郊外ローズビル。これが一度目のご奉公。

2度目のアメリカ勤務はボストン・ルート128のハイテクエリア。五歳児と一歳半の産まれて間もない二人を連れて4人家族で赴任。そこでの3年間から転じて Silicon Valley へと転勤。サンタクララの国際調達輸出の事務所に着任。家はサニーベールに住みました。ここで2000年ミレニアムを迎え、ITバブルが弾けた時期を経験。そんな所から後年、日本で米国やフランスのベンチャー企業取引・業務提携に関わった。
2002年帰任後、一時期ショートリリーフ的に携帯事業(端末と基地局の生産)。転じて2004年からはコンピューターやサーバー事業・スパコンなどに変わり、会社キャリアで最終ラウンドに行き着いた先が、再び国際資材調達部門。ただし入社当初の職務から最も遠い、テクノロジーのソフトウェア(ミドルウェア)事業。関わることになったのは、組織の栄枯盛衰と人事配置の縦と横の糸が織りなした偶然と必然による産物としての結果論…と言えます、今は。

✳️ このキャリア系譜のお陰で意図せず自然とシリコンバレーベンチャー企業と長く実取引として仕事で付き合って来ることが出来ました。まぁ大したことはしていないのですが自分なりに思うところはあって、職業人生活の自分なりに誇れるハイライトにはなっています。

……などとどんどん連ねて書いているうち、ひとり脱線してとても長くなってしまった。けれども、このインテル報道を契機に書かずにはいられなかった。ということでお許しを。ゴメンナサイ。

💮 さてインテルの件、個人ストレージに日経新聞二つの記事の写メを収録しました。(文章はここに掲載したものとほぼ同じ…被りますが新聞紙面をちゃんと読みたい方はアクセス下さい)🔗はこちら⬇️

https://www.evernote.com/shard/s36/sh/5a846699-03ea-4cde-9f22-844a71c2c6e3/Rv8FvTjchJwY_J83aA6M-LMMVdv6pdD0qipcZRXgOUqeGskF51vJQssUHw

(日経新聞記事) 2023(R5)/3/26 (日) 7面 (総合5) 及び、同日の一面トップ記事あり。
Headline :
インテルの共同創業者で、「ムーアの法則」の提唱者としても著名なゴードン・ムーアが24日、死去した。1960年代に発表した「半導体の集積度が1年(その後2年に修正)ごとに倍増する」との予見は米IT (情報技術)「GAFA」誕生の下地を作ったとも言え、現在もハイテク産業の指針だ。

冒頭のReuters記事からもう少し最後の昔話を : 

おしまい。

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そしてこれからの10年を考えてみる。