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ユニクロ帝国の光と影

経営論と言うよりは、稀代のアパレル産業の革命児である柳井氏の実像をあぶりださんとする意欲作だ(高評価) 
 6日昼休みにピックアップ、6,7,8日三晩で読み切った。著者は米国大学院でジャーナリズム専攻後、ロジステイクス(物流)系の専門誌編集・ジャーナリズム取材を行った経歴。Amazonで実際に自らが3カ月働いた結果でのルポも書いて話題を得た人物。
 今回著述文藝春秋の企画。柳井正取締役会長兼CEO本人のインタビューもある。ハイライトは、会社が絶対開示されず秘中の秘とする、中国の契約先外注工場を現地調査により複数割り出したこと。そこの従業員への実際の聞き込みや工場内部の取材を行っている。
 また、柳井正氏の父であるファーストリテイリング社の前進「小郡商事」創業者、柳井等氏の周辺への聞き込み取材結果も交え、柳井家の家族履歴と人物像、一家の実像にまで迫っている。やや陰の部分も取材しそれをCEO本人との直接インタビューでぶつけてもいるが、柳井氏の飾らない反応がまた見事に思える。(なかなかの人物である)
 インデイテイックス社:合わせてユニクロの上を行く、世界最大SPA(Speciality Private Brand Apparrel:衣服の製造販売一貫モデル)、スペイン資本:Zalaブランドのインデイテイックス社も現地で生取材した結果での経営数値比較も行っており、経営分析の領域にもタッチしている点は意欲的だ。その意味で体系的な、実質・等身大の「ジャーナリズム」系での読み応えの充分にある豊富な内容にうまく仕上げている。本全体の流れ、構成もうまい。結果、読みごたえがあるとともに「記述がリアルで引き込まれる」原因だろう。週刊誌的なルポライター的な文書の書き方もうまい。読んでいて素直に面白い。
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ときに、新刊書の「ユニクロ帝国の光と影」文藝春秋横田増生著を読み始めたが、凄く面白い。わずか2晩で読み切った

最近読んだ中ではベスト3に入る。(長谷川慶太郎氏、日高義樹氏、そしてこの一冊)
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