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 ナイン・ワン・ワン 2001年09月11日(火)

 新世紀が始まって9ヶ月たつと
 空から偉大なテロ王がやってくる (中略)
 気温は7度なのに空は燃えるだろう
 火の手が偉大な新都市に迫ってくる (中略)
 ヨーク市には凄まじい崩壊が訪れ
 双子の兄弟はカオスによって四分五裂
 要塞が落ちる間に偉大な指導者は屈服する
 巨大都市の炎上中に第三の大戦争が始まる

 - ノストラダムス
(デビッド・ウオルスクからマイケル・リッチへの2009年9月14日付けの電子メール)
 ランド(RAND Corporation)ー世界を支配した研究所、Alex Abella著(牧野 洋訳)第19章 独自のテロ研究と911 P.337から抜書き


*2007年9月11日に会社で書いたブログ記事(一部編集し再掲)
 予想外にかなり空いている成田空港第1ターミナルに降り立ったとき、僕は911を思った。アメリカ人は明日この日、空路での旅行を控えるのだろうか。6年前、2001年9月11日(ちょうど今年と同じ火曜日だった)に僕はシリコンバレーに駐在していて、某M事業部長(当時)一行をサンフランシスコ空港へ送り出したはずのいつもの朝を迎えていた。普段は鳴らない筈の日本からの国際電話は東京のリエントリーボスに当たるA部長からだった。
 「○○君、いま家でテレビ見てるか?」
 「いいから早くニュース番組をつけて見て見て」
 言われるままに、それまでつけていた子供番組を急ぎニュースに変えたとき。黒煙を上げ変貌している悲壮なばかりのその双子のタワーの姿を見た。しかし飛行機で飛んでも片道6時間かかる、政治的に対極にあるここ西海岸にいて、かなしいかな東海岸、ニューヨークの惨状を、そしてそこで何が起きているのかを頭で理解するまでには、脳がうまく働かない感覚を覚えていた。朝であることも手伝って起こりえないことをまさに離れた遠き地から
Tele-Vision、している感覚だった。むしろこの衝撃は日本でテレビの前にいる人たちの方がずっと大きいだろう。日本語でリアルな解説を聴いているだけでも。何が起こっているのか僕にはよく飲み込めなかった。それで逆に印象に残っている。何しろそれからの1週間で記憶に残ったことといえば、東京本社向けに逐一、現地情報をまとめてメールで毎日定時報告することが大変だった、ということなのだから。
 その日の朝はまず会社へ出て、それからすぐに車を飛ばし、SFO空港へ向かう。最初に気になったのは、M事業部長一行を空港で早く見つけ出して、ホテルをとってお連れしないといけない、ということだった。まずはそうした手当てをすぐに取った。それからの数日間、日本向けの直行便がいつ再開するかを毎朝、数えて過ごした。無事に一行を送り出した3日目金曜日の朝、少なからず責任を果たした気がして、肩の重荷が降りた。
 あの日アメリカ合衆国は国民もろとも変わってしまった。
事件直後、「愛国者ども」が、どでかい星条旗ピックアップトラック(アメリカの象徴、特に西部の象徴だ)に掲げて、何の意味もなく街をクルージングしたり、家に星条旗を掲げる民家が急増。ガレージドア全面に星条旗をペイントで描くなんていう家も現れた。かなり気が狂ってしまったアメリカ(アメちゃん)になってしまった。明るく陽気で親切だった楽天家の彼らは大いなる恐怖と不安に駆られ、外に向かって無理な攻勢をとる、つまり虚勢を張る態度を示し始めていた。あきらかに異常な心理状況。
 ヘイトクライム(人種差別事件)も起きた。悲しいことに無関係のアラブ系の住民が暴力で殺されたりした。外国人はこういうとき息を潜めて、妙な事件にはに巻き込れまいとする、そんな息苦しい日々がやってきた。自分の通勤用、トヨタカムリの後部座席には、星条旗の絵をつけた『まくらカバー』のクッションを置いて「恭順」の意を示したりも。つまり、「私は決して怪しい外国人ではございませんよ・・・」というポーズをとって、毎日街を走って通勤していた。別に何にも危険は感じなかったが、なんとなくそうする意味があるとも思ったのだ。異国の地で身を守るために、リスクを回避する手立てを取るほうが得だ、と皮算用で分かっていた。お蔭で何も起きなかったが。
ピックアップトラックを運転しているような狂った輩とは街で出会わなかったし、スーパーで近くにもいなかった。それで何も問題は起きはしなかった。
 911-あの日アメリカ合衆国は変容した。そしてアフガニスタン攻撃やイラク戦争へと突入していった。ある意味では第3次世界大戦と言えなくもない。今でこそ環境活動で好評価を得ている民主党アル・ゴアより「頼もしそうに見えた(?)」共和党のジョージ・ブッシュ2世が2期大統領を務めるうちに、歴史的なフロリダ再投票事件も起きた。2007年9月いま日本で安倍総理が辞任を発表した。テロ対策特別措置法が焦眉の的となっている中、アメリカ合衆国と合衆国人民は一体何を思っているのだろう。
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