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Kuta beach, Bali 198x. Indonesia.

バリ島のステッカーがアメリカ大陸まで2回往復して来た話です。



◆昨日(2012年2月4日のこと)、古い海外旅行用、紺色の大型スーツケースを処分した。それは独り身から人生が変わって「二人組になったとき」使ったものだ。アメリカのSamsonite社製で2種類あり、当時、紺色と銀色の少し小ぶりなの、二つを新調したのだった。その片割れ…の話だ。(銀色は昔ボストン時代に買い替えてサムソナイトからフランス製デルセーの黒に変わった。「銀ケース」はその時に処分し既に手元にない。)
「紺ケース」はその大きさが幸いして、より長い年月、私の人生と共にしたある意味の人生の記憶の片割れなのだ。
◆アメリカに2回行った時…2回目のアメリカでは、大陸横断・東西引っ越しをした。その時もすっかり世話になったのがこの紺色の。十年前にサンフランシスコ空港から帰国の時も、私の横にピッタリと着いて遅れもせずにしっかりと移動して来た。「ロジスティクスのプロ」は天寿を全うしたと思う。



◆長く一緒にあったのは、一つには、紺ケースに気に入ったステッカーがいっぱい貼ってあったからかもしれない。昔、憧れた、海外にたくさん出かけた人、イコール、ステッカーでいっぱいのハードケースと言う絵図。ところで、それらステッカーの中でやや異質なのが、茶色の横長ステッカー。これは紺ケースを手に入れる前にさかのぼり、自身産まれて初の海外旅行で、インドネシアバリ島へ観光で旅に出た時のものだった。(〜…この話はいずれ改めて書きたいと思う)「先代」スーツケースなのだ。

そのステッカーは、バリ島旅行の記憶、記念だ。実は長〜いことその名を「プルタミナ」と言う(石油関連のと同じ)ホテル名、何か原油のことと資本的な関係でもあるのかも・・・?と記憶していた。けれど昨日処分する直前、記念撮影の為に改めてよ〜く見たら…、、それは Pertamina Cottage だった…[ 写真はこちら ] http://twitpic.com/8fg29x
パータミナ? 人の記憶違いと思い込みはすごい!と感心したのだった。



◆思考は我が若き日・・・バリ島クタビーチへ、飛ぶ。さて、そのホテルは果たしてまだあるだろうか?  クタビーチ、バリ島デンパサール。海辺の一等地、瀟洒なコテージの記憶は初めての海外旅行なだけに今も鮮明だ。


☞ ホテルは調べてみたら今もあるようです!ネット検索に感謝。
☞ http://www.wego.com/hotels/indonesia/bali/pertamina-cottages--80181/location#map
☞ Pertamina Cottages' Aereal View Photo http://www.flickr.com/photos/striderv/3814907996/
☞ another pic of cottages: http://www.flickr.com/photos/striderv/3814908500/in/photostream/

当時の海外初めての旅素人がどう見ても最高級の五つ星のゴージャスな場所に見えた・・・30年近くも前なのに印象が強かったからだろう。わずか数日泊めてもらっただけなのにしては覚えている。その旅は3泊4日くらいのごく短いものだったに違いない。その旅のために、僕は自分のその先の長い海外生活人生では初めてとなる、薄茶色の小型スーツケースを買ったのだった。それは高いものではなかった。まだ給料も安い平社員の身であり、むしろ結構な安物だったはずだ。その布製ケースにテニスシューズを入れた。テニスウェアも入れた。向こうは真夏だから衣類は最小限でよかった。旅装はごく軽めだった。そして長いラケットは手持ち、機内持込みにした。ツアーで行ったろうか? (友人の手配なので記憶がない。多分、JAL直行便だっただろう…)。



◇◆生きる、と言うこと◆◇
「人生は登山や旅に似ている」とよく言われる。旅の道具は時代と共にいろいろあれど、古いものは変わって行くと言うことかもしれない。変わらないもの、長くとって置くもの、時が来れば捨ててしまい、手元からなくして行くもの。道具の行く末と方向はいろいろ別れるのだろう。だがしかし、思い出と言うものはいつになっても歳を重ねても減りはしない。むしろ貴重になっていく。

◇◆21世紀はテクノロジーが発達した◆◇
なので僕らはスティーブジョブズのお蔭でこうした個人の記憶を、iPhoneのカメラ、電子メールと、Twitpic/Twitterなどの "SNS" によって準パブリックなもの、すなわちバーチャルなネット空間で見られる「デジタルデータ」として進化させ保存することができるようになった。つまり「記憶」は個人所有を離れ、一段階上位次元に出世し、昇華したのだ。僕の若き日のその記憶は、縛りを解き放たれて今や自由を得たのだろうか? それが「僕らの21世紀」、記憶の掘り起こしとことづくりなのかもしれない。
小さな茶色の、そのインドネシアバリ島デンパサール、クタビーチのホテルに置いてあったステッカー。およそ30年間、主人に付き合って、アメリカ大陸横断の記憶とその傷や汚れを刻んでいる。今、それはデジタル信号となり、バーチャル空間のサーバー・ストレージに格納された…ツィットピックと言う記号へ。いつかまたそのステッカーを手にする時が来ると期待したいものだ。


タイムマシンで時空を超えたことづくり、少なくともこの様な随筆のネタにはなった。
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