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関税分類(HSコード)に関する民間企業とカナダ税関との関税評価闘争

 関税分類(HSコード)に関する民間企業とカナダ税関との関税評価闘争(Washington Post紙)の係争解説記事へのリンクです…以前一緒に仕事をした知人のCanada企業CEO(本件専門家・有識者)がLinkedinにPostしていました。 世界の貿易でよくある、あるいは「ありうる」関税評価の「認識の差異」問題。ですがこれは経済的な影響が大きいものです。輸入して関税を支払った後、法定で数年後にやってくる税関の輸入事後調査(税務調査)で輸入申告時の関税分類(HSコード)が「違っている!」と税関当局が認定すると、結果的に追徴課税がされることになってしまうリスクのある話です。この場合は、輸入当時にさかのぼっての「過少申告加算税」や、適正な評価(関税率)の差額に対する結果的な未払い分に「延滞税」が課されます。なので、輸入物品の課税申告額(≒契約額)が大きければ大きい案件であるほど、追徴される場合の額は甚大なものにもなりかねません。

 そして認識したいのは、対税関だけではなく、新聞各紙などマスコミに「事件的に大きく取り上げられた場合」のことです。その場合、企業のReputation Risk(信用失墜)にまで発展する可能性のある大きな問題なのです。したがって同種・類似(品)のグローバル取引を行っている企業としては、経営上・事業遂行に伴う現場での大きなコンプライアンス事案として、そしてリスクマネジメントの視点から、まったくもって他人事であると軽く見逃すことはできません。他山の石として学び、反省材料として社内で取り上げて現場関係者が検討してよく対策を練っておくべきことでしょう。

 
http://www.mondaq.com/canada/x/790776/international+trade+investment/When+The+Whole+Is+Greater+Than+The+Sum+Of+Its+Parts+The+Risks+Of+DoItYourself+Tariff+Classification

(本件要旨は、一社貿易アドバイザー協会(AIBA)のFTA部会へもPost 済み)個人メモとして;
2019-3-21