Andy-e49er (@Accurasal) 11/11/19 18:04 大江健三郎の本を、一体何年ぶりなんだろうか。読んでいる。ノーベル文学賞作家の 語り口が一冊の本になった、「読む人間」 何かとても不思議な出逢いというか、脳に染み渡るというか、正体不明の体験に思える。 |
この『読む人間』は、ノーベル賞作家による聴衆向けの読書の仕方を教える内容になっているのだが、そこで大江氏の高校時代の回想なども「本との関わり方」当時の大江氏の読んだ本の記憶などとして語られる。それによれば、伊丹氏と大江氏とは大江氏が転校していった高校の同じクラスの同級生で友人だったとのことだ。
この本では、伊丹氏の自殺の話までも語られている。非常に哲学的な本で、単なる読書指南だけではなく、哲学的と言うか思索的と言うか、生き死にのことを考えたりもしている。通して読めばまた違った味わいかもしれないが、私の場合は、拾い読みをした。それでも十分に琴線に触れる内容を持っていて、とてつもなく高度な「考える」書物となっている。さすがノーベル賞を取るだけの思索家なのだと納得した。
◇Wikipediaから一部を抜粋し引用;
1950年、愛媛県立内子高等学校に入学するも、いじめを原因に翌年愛媛県立松山東高等学校へ編入。このときのいじめの体験はのちに『芽むしり仔撃ち』で題材とされている。高校時代は石川淳、小林秀雄、渡辺一夫、花田清輝などを愛読。東高では文芸部に所属し部誌「掌上」を編集、自身の詩や評論を掲載した。東高在学中、同級生だった伊丹十三と親交を結ぶ。
●松山東と言えば私の大学時代クラブ活動の友人がこの高校出身者だ。一風変わっており、思考や発言が一般人的ではなく、何やら「思索的」で哲学っぽい?ユニークな人物(大物という感じ)だったが、松山東とはそもそもが、夏目漱石の「坊ちゃん」でも分かるがごとく、愛媛県と言うおおらかさとともにそういう校風(あるいは県民性)なのだろうか??本当に一風変わった独特の雰囲気を持っていた。関東ではお目にかかったことがない・・・
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