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巨大経済圏アジアと日本

『巨大経済圏アジアと日本』(抄訳・引用ノート)
●はじめに
・日本が「アジアの成長を取り込む」とは、地域経済統合の動きに「アジアの一員」として参画し、アジアの中で生き抜く道を見出していくことと言い換えてもいいだろう。

●第1章 加速するアジアの地域経済統合
・1980年代以後、アジアは域内の相互依存関係を格段に拡大・深化させた。この結果、EUのような確固とした制度的枠組みはないにもかかわらず、時事上(デファクト)の統合が進展している。アジアの域内貿易比率は5割以上に達しており、これは北米貿易協定(NAFTA)経済圏を凌駕し、EUの単一市場形成時の水準を上回る。
・アジア諸国は、日本や中国を除けば、一国単位の経済規模が小さく、また産業・技術基盤や人的資本も依然脆弱である。だが、アジア地域が一つにまとまれば、多様な生産要素を併せ持つため、効率的な生産体制の構築に適した地域となる。アジアは、こうした利点を生かし、部品等中間財を多様な地域で生産、相互供給しながら最終財に組み立て生き甲斐に輸出するという「世界の工場」の役割を担っている。

デファクトで統合が進むアジア
★アジア地域経済統合の制度化の進展
★域内貿易自由化を先行させるASEAN
★アジア経済統合の試金石となるASEAN共同体構想
★アジアの統合はASEANを核に進展
通貨危機でアジアはどうなった?  ・・・98年(インドネシア、タイ、韓国)←IMFの金融支援
★金融協力を通じてアジアの結束は強化・・・CMI(チェンマイイニシアチブ)2000年5月合意
★金融協力の先にある「アジア共通通貨」・・・成立は難しくすぐには否定的(人民元、日本円)
★アジアの基軸通貨になるのは人民元? ・・・否定的

●第2章 統合の長期ビジョン「東アジア共同体構想」
●第3章 アジア太平洋と言う枠組みとAPEC
●第4章 「アジアの日本」に向けた日本のFTA戦略
「アジアと日本」から「アジアの日本」へ
★アジアでのFTAネットワークの構築
★求められる新たなFTA戦略
★国内改革が急務に(農産物市場の開放と外国人労働者の受け入れが課題に)
★成長の源泉は「アジア内需」にあり
・2桁成長を続ける中国、本格的な離陸段階に入ったインド、世界金融危機を無難に乗り切ったASEANなど、アジアは世界の市場として存在感を増している。アジアには、13億人の中国、12億人のインド、さらには6億人のASEANがあり、合計で世界人口の過半を占める。また、巨大な人口を占めるアジアが高成長を続けるなかで、購買力ある中間層が格段に増加している。アジアにおける中間層以上(世帯所得5000ドル超)人口は、90年から08年にかけて約6倍に増加し、9.5億人規模となった。それが、20年には24億人規模にまで拡大するとみられる。
★「アジアの日本」を目指して