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世界のあるきかた(梅棹忠夫)

『ひらめきをのがさない!梅棹忠夫、世界のあるきかた』(梅棹忠夫著/小長谷有紀・佐藤吉文編 勉誠出版
 「地球の歩き方」ではない。世界の、だ。それも「あるきかた」だ。実際に日本から遠〜い、未知・未開の土地で。長期間、生活もしてみて初めて分かる人智や生き方が、何か現代に伝わってくる「あるきかた」ではある。
 2010年に亡くなられた、日本の著名な民族学・比較文明学の大家である元京都大学教授・梅棹忠夫先生のフィールドワークを再編集しなおした一冊がこれだ。当時のモノクロ−ム写真と、氏が、揺れる車の中でも書き続けることが出来たという「英文タイプライター」によるローマ字日本文メモを元に再構成されている。編者は、国立民族学博物館の後輩に当たる小長谷有紀教授。 ( 今年の5月31日に初版が発行 )
氏は日本で最初に「知的生産」ということばを紡ぎだした。生成のお名前は、多くの方が聞かれたことはあるのではなかろうか。実は私もそのような一人。今回、著述を手に取るのは初めてのことだった。特に感想を記す。
この本に接しての最大のこと(よかったこと/得られたこと)とは? それは先生の著述の文体の見事なまでの「そぎ落とし」である。短い。簡潔で分かりやすい。直接的な文体。モノクロームの写真をそのままキャッチフレーズに置き換えたかのような力強い書きっぷり。それらを学んだ。夏休みの読書感想文としては上出来の部類だろうと思う。
次のブログ記事(梅棹忠夫先生の語録)
類似のブログ記事がこちら☞ http://d.hatena.ne.jp/andy-e49er/20110924/1316920479
『日本を脱出する本 短期の海外移住から永住まで』はこちら☞ http://d.hatena.ne.jp/andy-e49er/20110915

P.S. ( 例えば )いま初めてブログにPrivateな思いを綴るが・・・、
 私が中学2年生くらいの多感な頃、志した将来の「夢」(目指す職業)は、新聞記者・カメラマン、外交官、小説家、社会または英語の教師・・・要するに、もの書き、であり、ことを捉えてそれを加工し人に発信して伝えること。渉外・折衝を行うとか、教育も含めると「社会的な生き方」を夢見ていたと思う。
 世界中を歩き/見て/書いて/撮る、ルポライターとして旅行記を発信する。紀行文に自身が撮った写真を寄稿できる著述家にして写真家であり、外国語を使って世界中の人と交流出来る。そんな「こと」がしたかった。梅棹先生のような一種の「冒険家」域に進めなかったけれども、いまこの年齢になって「夏休みに(中学時代の)初心に帰って振り返ってみるとそういうことなのだ。

◇これで五大陸を歩いた(本ブログ)http://d.hatena.ne.jp/andy-e49er/20030805
◇徹夜で飛んだ Brisbane(本ブログ)http://d.hatena.ne.jp/andy-e49er/20031025

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国立民族学博物館http://www.minpaku.ac.jp/staff/umesao/ (初代館長)梅棹忠夫氏:Wikipedia梅棹忠夫氏の項目はここをクリックして読めます。
## 梅棹 忠夫(うめさお ただお、1920年6月13日 - 2010年7月3日)は、日本の生態学者、民族学者。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、京都大学名誉教授。 理学博士(京都大学、1961年)## 日本における文化人類学のパイオニアであり、梅棹文明学とも称されるユニークな文明論を展開し、多方面に多くの影響を与えている人物。京大では今西錦司門下の一人。生態学が出発点であったが、動物社会学を経て民族学文化人類学)、比較文明論に研究の中心を移す。
代表作『文明の生態史観』の他、数理生態学の先駆者(オタマジャクシの群れ形成の数理)でもあり、湯川秀樹門下の寺本英が展開した。さらに、宗教のウィルス説をとなえ、思想・概念の伝播、精神形成を論じた[1]。その後も、宗教ウイルス説を展開し、後継研究もあり一定の影響を及ぼす[2]。宗教ウイルス説は、文明要素(技術・思想・制度)が選択により遷移していくと言う遷移理論を柱にする文明の生態史観の一例であり、基礎のひとつである。

(出典・抜粋:Wikipedia