07年8月8日付けのジェトロ海外調査部発行の「2007年半ジェトロ貿易投資白書」から
気になるポイントをいくつか。
■2006年の世界貿易
・15.4%の二桁成長、
・4年連続の二桁成長
・先進国の輸出は11.7%増の6兆6,687億ドル
・途上国は20.5%増の5兆2,055億ドル
途上国の輸出の伸びは先進国のほぼ2倍
・途上国の中では中国とインドが10%前後の成長を遂げ
世界の経済成長に対する寄与率は39.7%と4割に達している。
・中国やインドの景気過熱、金融波乱などがリスク要因
世界貿易の牽引役
EU、 東アジア、中東、 豪州、 ブラジル、ロシア
12.5% 19.1% 25.7% 16.5% 16.2% 22.5%
(数字は増加率)
■世界のIT貿易
は、13.9%増の1兆8,980億ドル
★中国はIT最終財では、2003年、IT部品では2005年に、IT製品全体では2004年に世界最大の輸出国となっている
2006年は世界のIT輸出の16.7%を占めた
■中国の発展
第1段階:農業中心の1979年〜
第2段階:市場化の1989年〜
第3段階:輸出と投資の2003年〜(生産拠点としての台頭)
第4段階:消費大国としての一大市場へ・・・現在
■中国の貿易構造の変化
・中国の貿易黒字は2005年から著しく拡大
・背景には外資系部品企業の進出や中国企業の技術力の向上により、「中間財を輸入→中国で組立→最終財輸出」という加工貿易の構造が変化
・中間財輸入の伸びは2002年46.8%増をピークに減少
2006年には17.5%増へ鈍化
・最終財輸出の伸び率は25%増と中間財を上回る
・総輸入額に占める中間財の構成比は
2002年:61.4%
2006年:56.0% へと低下
・日本企業の間でも「現地調達」拡大の動きが見られる
・日本の対中輸入は鈍化
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