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生産調達;最後の仕上げ

 の仕事になった特別出張の話。ある製品に使われている業界ではこれしかないって言う部品が製造上の問題で「逼迫」して手に入らなくなり、供給ストップ。大幅に出荷時期が遅れることが分かった。年度末の出荷キープやそれまでに買い揃えている
工場での全ての部品や資材が完成品の製造と出荷ができない場合には、棚卸し資産として増えてしまう、という年度末のデッドラインを前にしてかなりの危機的状況に陥りました。
 この局面をなんとしても打開するために、公算もないまま、自ら相手のアメリカ本社へ乗り込み週末をはさんで木金、翌週月火と、先方でねばりづよく交渉、なんとか打開に漕ぎ着けました。ほんとうに綱渡り状態でした。(途中は「なんとかなる」・「なんとかする」・「俺が出来なければ誰にも出来はしない」という腹が据わった状態で、比較的楽観的でしたが)
 この一件で、カリフォルニアアイルランドシンガポール、台湾、上海にまたがるサプライチェーンの全体像を詳らかにして、それぞれに最短でどれくらいの日数、時間(H単位)がかかるのか、それぞれの国と国との間の輸出入通関のTransitionにはどれくらい見込むのか、をつぶさに相手に一々質問。全体のプロセスを「見える化」した上で、そのプロセスを間違いなく実行させるため、きめ細かい管理監督を、相手窓口を通して間接的に、だが的確に一分の狂いもなく緻密に行う必要があります。成功へと導くために、全ての英語力、交渉力、これまでの半導体工場での国際SCMの知識と経験を総動員して相手と対決しました。最後は上海の製造現場までトレースをかけて自ら電話をしてどうなっているかをモニタリングし相手の信頼と協力を取り付けました。ほとんど相手のお蔭で助けられたような感じ。でも、先が全く見えない不透明、不安定な状況下でそれをはねのけてものすごい自信と確信に変えるという得がたいプロセスの実地体験を得ることが出来ました。
P.S. 当時、鶴見川沿いの自転車道をTouring中、土曜日に現地の昔のアメリカ人部下から緊急電話が入り、川べりで即席国際電話会議を行ったもんでした。思えば緊迫してましたが40歳台最後の大仕事だったかも。
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