別の日の記事で最近日中の文化交流について述べたが、経済はどうだろうか。貿易についてみてみよう。
財務省の統計報告およびジェトロ（日本貿易振興機構）の調べによれば、中国の１０月における貿易黒字は、３５２億3,930万ドルで前年同月比で29.8%増となった。これは前の年よりも輸出が輸入を上回る金額にして３割も増えたということなので驚きだ。それだけ経済が伸びたと見るべきなのか？ しかも３ヶ月連続で過去最高額を記録しているのだ。実は一方で輸出入額の伸び率はともに鈍化している。この中で特に輸入が輸出を上回るペースで減少したことが貿易黒字の拡大の原因だということだ。輸入減速の背景は、（１）資源・エネルギーなど国際商品価格の下落、 そして（２）輸出向け製品の部品・原材料の海外調達（伸び率）が鈍化、がある。
11月初めに中国政府は４兆円にのぼる景気刺激策を発表。景気刺激策は住宅建設拡大、灌漑設備など農村インフラ建設、鉄道・空港などインフラ整備の拡大など１０項目に上る。これについて豪州政府は資源輸出国の立場から歓迎の意を表明している。東アジアの経済が活性化することが期待されるが・・・。
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