今年五月の株主総会でロイヤル・フィリップス・エレクトロニクスから、エレクトロニクスの文字を削り、ロイヤル・フィリップスに社名変更して再出発する。 同社はこの十年で事業の入れ替えを断行し、利益率が低下する一方のAV事業からほぼ撤退。一時期の従業員はいま十一万人強へと半減。主要事業は六つから三つへと減り、高齢化する欧州で成長を見込める医療分野をM&Aにより拡大。いまでは、B to Bの企業に変貌を遂げた。 フランス・フォン・ホーテン社長兼最高経営責任者(CEO)曰く、◉「経営者は必要なら勇気ある決断をしないといけない。『様子見』や『待ち』は経営の選択肢ではない」
◉ 「かつては技術
部門の主導性が強かったが、今はマーケティング
部門が新商品の開発について大きな発言力を持つようになった。いくら技術がすごくても、市場で指示されなければ
イノベーションとは呼べない」(同氏)
★「アジア企業は手ごわいライバルだが、同時に非戦略
事業の有力な買い手でもある」(ヤン・ウスターベルド欧州の
ビジネススクール、IESE教授で、フィリップスOBの談)
以上は、
日本経済新聞 7/15 朝刊11面の記事から構成した。
かつて日の丸家電の最強ライバル
『フィリップス復活の教訓』
◉AV機器撤退
◉アジアに売却
◉法人向け柱に