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F1世界で活躍した友人のことづくり

チャージ・ユア・エナジー!
【Headline】外周路を全力疾走、順位を競い合う。2列縦列で大学名イェールしジョグした若き体育会の日々は活かされたか。
 ◆1月21日の夜、新宿
大学時代の体育会硬式庭球部の同期五人が西口ヨドバシカメラ奥の昭和ビル地下にある店「宮川」に集まった。新年会。工学部土木科出身M君が単身赴任中の新潟から都内へ出てくる日程に合わせた開催だった。「大寒」の頃で天候おりしも、昨日から降り続く冷たい霙混じりの雨天。われわれ5名は、それぞれ都下西方面、多摩、厚木、鶴見などから三々五々、「宮川」へと集まってきた。S氏も参加していた。
 ◆前から知っていたことだが、私の学生時代
にダブルスペアを組んだことがあるS氏は、世界で有名な日本タイヤメーカーBS社(創業は久留米)勤務。実際の仕事は、Fomula 1 (通称F1)レースタイヤのテクニカルマネジャ-(現地での技術監督)だった。彼は長年ヨーロッパに単身駐在し、Londonを拠点にモナコグランプリやブラジル・上海・オーストラリアなどのF1レースにチーム参戦していた。そもそもF1参戦の目的は、タイヤ製造メーカー企業の技術研究開発での実地検証を含め、その成果を一番アピールできるやり方により世界に歴然と示すことなのだろう。つまり企業の宣伝広告と先進技術の牽引役なのだろう。全盛期には相当な予算をつぎ込んで奮闘していたそうだ。
 ◆その目標はもちろん「レースで勝つこと」
当然のことながら勝つという目標に向かってBS社の看板を背負い、技術監督を務めてきた。その苦労は並大抵のものではなかったのであろう。飲み会では細かな苦労話はなく、わずかに当時の片鱗を垣間見る気がする、程度ではあるのだが。。
 ◆われわれの飲み会はどんなものか?
と言えば(体育会出身者ならではかとも思うが)完全に学生時代のノリ。今でも良く言えばワイガヤ。突っ込んだ仕事の話や人生経験・苦労談など長話はしない。チャレンジングな話は本来じっくり聴けば面白いはずで業界を超えて参考になる筈であるが・・・。みな分野と業務内容が全く違うためか、自分からそういう生々しい内容は話さないものだ。まぁ酒を大いに飲み、楽しければいい。ストレス解消に寄与すればよいのだろう。その点、社内つながりなどでの共通土台ある仲間の飲み会と趣が異なる。
 ◆だがこの夜、
インタビューモードになっていたという感じもあり、みなが聞き役にまわり、F1話や遠征先の上海話でしばし盛り上がった。お蔭でこうして拙い文だがブログ寄稿になったというわけだ。
(ちなみに筆者は前日、築地で「ふぐちり」鍋を昔の会社関係者4人でつつき、当時の恩師・大上司とその部下3名で熱く語り合ったばかり。連日の新年会でエネルギーを充填できた)


 ◆上海に数年間駐在していた
商社勤めのO君(岩手県盛岡市出身)は、上海F1レース時に、現地で会うことがあったそうだ。彼から今夜聞くまで、S氏がBS社公式ウエブサイトのF1関係でオフィシャルに取り上げられていると知らなかった。(ちょっと考えてみれば、想像くらいできて検索すればすぐに分かったと思うが。まさに灯台下暗し・・・)興味のある読者のためにリンクを下記に紹介しておく。


Bridgestone公式Webへのリンクの一部:
(1) http://ms.bridgestone.co.jp/hp/bsms_contents?coid=676
(2) http://ms.bridgestone.co.jp/hp/bsms_contents?coid=677 
(バックナンバー)http://ms.bridgestone.co.jp/hp/bsms_corners?cid=6
(Motor sports archives写真集)http://archives.bridgestonemotorsport.com/bsa/



 ◆2001年から2006年まで
F1レースに従事。その間、欧州、南米、中国、豪州、などを転戦。毎回熾烈な最高速の自動車レースに勝つべく、現地・現場から工場へ指示を出しF1特注タイヤの生産を指揮。勝負現場での「ことづくり」をフェラーリなどを相手にコラボレーションで行ってきた。その辺の実態は会社のウエブサイトで読み取ることが出来るかと思う。
モータースポーツと言う極めてユニークな世界に身を置き、欧州の複数カーメーカーへタイヤ技術・製品信頼性の売り込みプレゼンもやり・・・、と言う相当多忙な、いろいろな土地を次から次へと動き回る仕事だったようだ。世界レベルのテニスプレーヤーがサーキットを世界中股にかけて回るのと同じなのではあるまいか。一人の日本人としてもたいへん稀有な日々を体験したのでは、と想像する。(それは限られた人にしか獲得できない、うらやましくも珍しく専門的なミッションだろう)
 ◆やがてロンドンから
東京都下主要工場へ戻り、S氏は今、2輪車タイヤ系の「ものづくり」に関わっているらしい。ウエブ掲載写真からも分かる通り、年齢の割に今も学生時代と変わらぬ、体躯・風貌を保っている。常に生き馬の眼を抜く世界の頂点にあるカーレース、F1と言う「挑戦の場」に長く身を置いていたことから来るチカラがそうさせるのではないか。


 ◆彼の専門は「エンジニアリング」
と思う。我々同期は10代後半から20代前半、学生時代の4年間を体育会活動一筋に注ぎ込んだ。まさに選択・集中・統合の日々。一途に体力づくりに精進していた。
硬式庭球(テニス)のイメージを誤って捉える人も一部おられるが、「手ニス」ならぬ、「足ニス」と言われることをご存じだろうか? 基本は過酷な脚力の耐久性。走り、止まり、ボールをショットして、センターへ戻り、そしてまた次の落下点へと素早く走る瞬発と反復のチカラにあるためだ。それらに加えて、サーブ時の瞬発背筋力、そして利き手から繰り出す、相手との駆け引きのTPOに合わせ硬軟取り混ぜる多彩なショット、ポイントを決めるスマッシュなど。勝負の底流の中、全ては瞬時の判断と臨機応変な対応実践力、それがTennisだ。そしてチームスポーツではなく、個人力による弱肉強食スポーツである。

 ◆世界最高峰のモータースポーツ
に必要とされるグローバル・センス、瞬発力、そしてそれらを目立たずに陰で支えることのできる物理耐久性:体力と精神性:強靭な忍耐力など。それらを「総合的に調整できる力」が必要だ。一見、ボールを打ち合う単純にも思える反復行為の中、1対1で競争相手と真っ向から対峙し、自己とも心の葛藤・対話しながら、相手とのコミュニケーションとコラボレーションを行うのがテニス試合の神髄。一種、剣道の真剣勝負のつばぜり合いにも似ている。
 ◆それら若き日々の『鍛練』
繰り返しと毎日の積み重ねは蓄積される。そして、世界最前線・第一級の競争の場で、一流エンジン、一流メカニック、一流ドライバー、その命を支えるタイヤ、これらの総合力で、開花をしたとすれば、大学同期・仲間の一人としてうれしく思う。そう思い筆者の心は今、当時の大学キャンパス近くにある駒沢オリンピック公園に飛んでいる。
 ◆あの日の風の香り・・・
一周2Kmの外周路・・・半日のハードな練習の仕上げは、全力で競走し順位を競うクライマックス。それぞれの決意。夢。チーム全員が2列縦列を組み大学名をイェールしながら駒沢へジョグし、そして目黒コートに戻ってくるあの日々。懐かしさとともに、生きるチカラとしていま蘇える。


奇しくもこの日、私の上の子がカリフォルニア州の州都サクラメントのSutter Memorial Hospitalでこの世に誕生し、20歳を迎える、その日だった。我が人生にいま「おめでとう」を言おう。


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Twitterから転載

Andy-e49er (@Accurasal)
12/01/21 21:30
Have been drinking w_Tennis doubles-pair who was F-1 Technical director. Lived in London & travelled a lot from Monaco to Shanghai.
石橋カンパニー。


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