久々、歯応えのある書に出逢った。

"CHOKE POINTS" (副題: 『アメリカが仕掛ける世界経済戦争の内幕』エドワード・フィッシュマン Edward Fishman著、三木俊哉訳、鈴木一人解説、日経BP刊 (2025/9/22 第1版第1刷発行) を読み始めた。
著者は、米国コロンビア大学国際公共政策大学院で、教鞭を取るほか、同大学グローバルエネルギー政策センター上級研究員を務める。
◉ 厚さ3センチはありそうな分厚い本で、章立て的には、全68章で、PART1 〜6まである。
- PART1 : チョークポイントの構築
- PART2 : イランと爆弾
- PART3 : ロシアの帝国主義的な領土収奪
- PART4 : 中国が目指す技術支配
👉第36章 通訳…ここの登場人物である、マット・ポッティンジャーの名はぜひ知っておくべきだろう。中国のファーウェイが英国の🇬🇧5G通信の基盤構築を担うことになった衝撃から話が始まるが、現在の中国対抗の大元はここにあるからだ。
「名正しからざれば則ち言順わず、言順わざれば則ちこと成らず」(孔子・『論語』)
▶︎物事を正しく呼ばなければ言葉は真実を映さず、言葉が真実を映していなければ、物事を正しく運ぶことなどできない
(2018/9/29 ワシントンD.C.の中国大使館での国慶節を祝う集まりにて、マット・ポッティンジャーは米中関係の現状についてありのままの実態を直視しようと聴衆に語りかけた。)(P.291)
- PART5: ロシアのウクライナ侵略
- PART6 : 世界経済の分断
国際政治と外交の近現代の経緯を今も存命の現役や前職での政府や国のリーダーなどリアルな登場人物とともに、物語風に細かに綴ってある。その点で『事情通』による暴露的な中身になるのだろう。ジャーナリストによるノンフィクション。その描写はかなり微に入り細に入り超詳しい著述内容になっている。
大学の教鞭をとる方というより、国際政治と外交のジャーナリストによるノンフィクションといってもよいと思う。
なかなかに重量感があり歯応えのある書であるが、重々しさに負けず、なんとか興味の持てる章や一部分を拾い読みして、今日がその初日。
プーチンの2022/2 ウクライナ侵攻🇺🇦前の、2014クリミア併合のその前から記述してあり、例えばエリツィンからプーチンへ権力移譲の経緯なども取り上げているので、アウトライン的にはよく理解が進む。🇷🇺ロシアのPの考えと、アメリカの🇷🇺制裁への内政と外交の意思決定経緯などにも相当に詳しい。
インサイダーによる記録とも思える。米露関係の研究者などには必読のうちの一冊なのではないか。

"世界経済戦争" とは、別の表現では昨今よく取り上げられる、"経済安全保障" の話に実際近い ( nearly equal な ) わけだが、あえて、戦争、仕掛ける、と評している所から従来の考え方の延長線上にある安保や外交よりも、軍事的な行動に限らない全く別物の "戦争" 🪖Warfare としてのパラダイムシフトを喝破している、と思える。
私は軍事専門家でもなければ、国際政治の研究者でもないが、(今年かなりの数をみてきているBS系の国際政治討論などの番組から) やはりドローンによる攻撃とか、その前にネット空間でのサイバー攻撃を仕掛ける、ハッカーによるシステムの乗っ取り、など、👉戦い方がハードウェア依存でない、システムやソリューション視点に明らかに根本的な変質をしている現下の実態を思うとなかなかに恐ろしくもあり、またしっかりと追随して情勢を知っておかなければ危ない!という感覚と認識になっている。
◉ 戦い方が変われば、防衛、防御の戦略、方向性、思考、対処方針なども全て変えていく必要があるわけで、国家予算の財政規律云々を議論している現政権として、大きな課題であろう。
✴️ チョークポイントを敵に見破られず、また作らぬよう、弱点を覆う、強化する、投資して改善改良することが求められるだろう。
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レアアース ←チョークポイントだ
亡くなった元東京都知事の石原慎太郎さんのこの話を今聞く。2012/10/25
#南鳥島 #海底資源 #中国の経済威圧
https://www.instagram.com/reel/DQrQvw3EfXe/?igsh=ZmUxNzU2ZGdqcnFz
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12,3年前にわかってたんだからその時から開発着手してればねぇ。
先見の明なのか、リーダーシップなのか、民主主義国家はスピード感では専制国家に勝てない…
#レアアース を #経済威圧 に使ってくるC国との関係は難しいが避けて通れない。現在の日本の #政権与党 の舵取り、ここが別れ道だろう (著者自身の X と Threads から)
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" 存立危機事態 "

👆Threads 投稿へのリンク🔗👉 戦わずして勝つ、遠大な戦略か。 国際社会は、メディア操作も含めて正しい理解や議論を重ねないと✖︎だ。
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- P.487〜P.557 までの、実に70ページにもなる、『原注』…引用元、出所の表記❗️
- 『情報源について』という終わりの備考で以下のように述べている
本書の執筆にあたって、現役と元職の100人以上の米政府関係者、外国政府関係者、企業幹部にインタビューさせてもらった。(中略)多くの方々は何回にも分け、何時間もかけて話してくれた。事実確認のためにさらに時間を割いてもらったこともある。
(中略)
本書で言及する人物は、その人が登場する対話や場面の一次情報源とは限らない。これらの対話や場面は、アドバイザーや同僚、記録係といった関係者からの説明を含め、さまざまな情報源を組み合わせて再構成している。たいていの場合、本書で記述する出来事は複数のソースで確認することができた。
これだけのドキュメンタリー、研究成果を書籍にまとめるという現代政治の業績は大変な労力と知力、さらには体力に基づいて成り立っていると知り、内容の描写のリアルさがさらに高まった。本を書くという作業は文字通り、命を削るようなストレスなのではあるまいか。
