ときおり人生ジャーナル by あきしお ⁦‪@accurasal‬⁩

ときおり人生の思いを綴る雑記帳|andy-e49er | ID-Zerv 2b trusted @Accurasal

🦉ミネルヴァの梟

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ミネルヴァの梟は夕暮れに飛び立つ」。ヘーゲル『法の哲学』の序文末尾にある有名な言葉です。梟 (フクロウ🦉) とは、ミネルヴァ、つまり学問、哲学の神様の化身だとされています。その梟は、一日が終わる夕暮れに巣から飛び立つということは、錯綜した現実の出来事は、終焉期になってから漸くしてその全体像が見えてくるということなのです。裏返して言うと、現在進行中の出来事については事柄の本質がなかなか掴めないということです。

佐藤優 : 作家・元外務省主任分析官)

出所 : 『イスラエル戦争の嘘』中公新書ラクレ (2024/4/10)

ロシアのクリミア併合も今となってはウクライナ東部への本格的な侵攻の序章だったとわかる。太平洋戦争も満州事変がその序章であったように。佐藤優

(前略) "ミネルヴァの梟" ですら、夕暮れを待つのですから、われわれには歴史の実相を神の如く見通すことなど到底かないません。しかし、眼前の出来事をつなげて、やがて世界を覆うかもしれない危機に思いを巡らすことはできるかもしれない。夕暮れを待たずに飛び立ち、警鐘を鳴らす努力をしてみたいと思います。(手嶋龍一

"近未来をぴたりと言い当てる"。これこそがインテリジェンスの業に携わる者の責務です。(中略) しかし、予測はただ当たればいいというものではない。できれば外れて欲しい予測もあります。その最たるものが戦争でしょう。佐藤優

"最悪の事態を常に想定し、それに備えておけ"。これはインテリジェンスに携わる者の心構えです。戦争は最悪の事態の最たるものです。その危険が見え隠れしているなら、間違いを恐れずに警告し、戦争を避けるべくあらゆる努力を傾けるべきです。(手嶋龍一)

近未来に希望を持って楽観的でありつつ、最悪の事態への備えも忘れない悲観論者でありたいと思います。(手嶋龍一)

以上が、第5章 近づく第三次世界大戦の足音 からの抜粋。

この対談の書を読み、知らなかったことを知り、また日本の外交、国際法、そしてインテリジェンスのことをまた学ぶことができました。

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世界から地域紛争の消える日は来るだろうか。

🎙️Simon & Garfunkel
🎵 Scarborough Fair  出所 : Threads投稿

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🌟 サイモンとガーファンクル (S&G) : 古き良きアメリカの、あの美しい旋律と誌の世界観。いっとき、そこに浸って、現代の蹉跌、ストレスからこの時を忘れられたら…と。

スカボローフェアの歌声へのリンク🔗 🎙️Simon & Garfunkel 🎵 Scarborough Fair

☝️今年の春から、そして今もなお、国際貿易と世界経済への不規則で不安定、不確実な状態が続く。例のトランプ政権 2.0 の関税騒ぎや日本製鉄のUSスチール社買収問題など 忙しいニュースがあふれる中、地域紛争の真実を語る対談として、完読した。

今回一連の手嶋龍一氏の著書を続けて読む端緒となったのが、以下の4月 blog内容 "ウルトラ・ダラー" です。🔗▶︎ 『金で測るDeal』と国家安全保障 - ときおり人生ジャーナル by あきしお ⁦‪@accurasal‬⁩

あわせて、いつかまた掲載した本人として静かに振り返って、歴史の深みを考えてみたい。