✴️ 自動車分野のエキスパートである評論家の中西氏の見立てとしては(アメリカ製以外の全ての)クルマに25%関税をかける( USMCA を除く ) ことでのインパクトは、車OEMが直接その全てを被ることはない、という。
👉四つの要素分かれての負担になるだろう。
- 車のディーラー(小売業者)
- 消費者 (クルマの買い手)
- 車のメーカー(OEM)
- 自動車部品の供給者(部品の下請け企業)
これら四者での割掛けや負担度は分からない。
(写真の出所はNIKKEIのWEBサイト)
トランプ大統領、自動車の関税値上げに警告 メーカー幹部と電話 - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB282940Y5A320C2000000/
👉シナリオが全くわからない。矛盾?論理あるのか?関税アップ👉米国輸入者負担増👉売値の値上げ👉輸入車(海外企業)売れなくなる👉米国内生産なら関税無関係で、国内へ投資、生産の米国回帰👉続⤵️
◉トランプと彼の政権は何を狙っているのか。ストーリーが合わないと感じられるから、単に掻き回すような変化を起こし混乱の中でdealで何かを獲得したいのであったら、対海外輸出者への圧力と、国内メーカーへのこの警告とは全く辻褄が合わず、私には理解不能。
厳しく言えばゴールを持たずに思いつきで…続
◉明確なゴールを持たずに思いつきで、美しいと自ら公言、固く信じている?Tariff Manとして関税を上げることを言って掻き回し、その混乱の中で各国との取引を進めたい、それだけか?
政治の進め方として論理破綻しているとしか思えない。どこへ向かおうとしているのか?そもそもがこの不動産経営者は世界経済や外交を分かってないだけか? あり得ないし情けない。
👆菱形すら歪んで見える今日この頃、世界はおかしい(港区スペイン坂、2025/3/27 時点)
◉彼はどこへ向かおうとしているのか?
ウクライナ🇺🇦とロシア🇷🇺の停戦によるノーベル平和賞、グリーンランド🇬🇱の獲得が北極海の安保で米国を利すること、これらは割と大統領個人の意欲として理解もできる点でクリアだが、それ以外は、どれもおかしなことばかりだ。早く世界がまともな次元に戻ってほしい。ひとりの異形者に掻き乱される現状は続く。
今リアルタイムに見ているBSテレ東の、日経サタデー、『トランプ政権の自動車関税』で、元経産省官僚(細川氏)、自動車評論家(中西氏)、大学教授(小谷氏)の三名がそれぞれの見立てを解説している。
▶︎トランプは関税を発動して、それから交渉をするスタンス。現状は『恒久的措置だ』と装うことで、これからディールをしようとしている、確信犯 (細川氏)👉必ずしも高関税を続けることはなかろう。
▶︎アメリカの販売のうち輸入車は4割強だが、高関税で輸入台数が減るとした場合、需要に対して供給が見合わなくなり、需給の要因でクルマの価格は上がる (中西氏)
サプライチェーンはそんなに簡単に(短期間では)変えられない。
▶︎車に高関税をかけること、それと同時に米国メーカーに対してクルマの値上げをするなとの圧力をかけている。アメリカ国内に生産を呼び込むことと完全に矛盾するから)やっていることがチグハグ(小谷氏)
(注 : いずれも趣旨としてのニュアンスを筆者が勘案して書いた内容)
👉細川氏のいう通り、辻褄の合わないトランプMAGAの通商政策は、2国間でディールに持ち込むための戦術であろう。各国政権は駆け引きと共に、強い態度での交渉を必要とする。
👉中間選挙の前哨戦が始まるまでのあと丸一年程度はこんなドタバタと、"反予定調和" Madman's Theory の動きが続いていくことが想定され、株価と経済の動きには注視が必要だ。
(前回の関連、はてなブログ投稿内容)🔗リンクはこちらをクリック▶︎ トランプ2.0政権とFRB経済金融・為替見通し - ときおり人生ジャーナル by あきしお @accurasal
今日(3/31)、早速また新たな対応の可能性についての報道が入って来た⤵️出所: Reuters報道
👆記事はこれ⤵️
イランが核合意結ばないなら爆撃や二次関税も=米大統領 | ロイター
『NBCのインタビューでトランプ氏は、ロシアとイランについて、両国の製品の購入国に関税を課す「二次関税」をかける可能性についても警告したが、詳細には触れなかった。』(記事から抜粋)
#2次関税 ってそれ一体何なんだ⁉️
制裁対象国の制裁対象製品を輸入する国があるとして(例えば、ロシア産の原油を中国が輸入する場合で考えてみればわかる) 同じ品目について、制裁を守らないその国から米国へ輸出する際、アメリカ輸入時に関税を賦課する?、という意味合いなのだろうか⁉️
2次関税なる報復的な関税をかけるための輸出入行為が両国間に存在しない場合、一体どうするというのか。
- 実現性不明なこの脅しは、口先だけのものとして無視されるか、
- あの大統領のことだから、何かをやりかねない!として脅威に感じてくれるというのだろうか?
この先について、Part-II. で書き加えている。
そのリンク🔗はこちらをクリック▶︎ “矛盾だらけのトランプ通商政策” Part-II - ときおり人生ジャーナル by あきしお @accurasal