「デジタル人材育成」この報道でなんとなく世間のいま現在、人の育成方向と産業界の教育トレンドなどが分かるわけだが。まずDXとか、"デジタル" という用語自体流行りことば、つまりバズワード化しているのだと思う。
◉ 一時期、"データ爆発" (← * 爆ハツとか、○くだん、という正しい漢字の表現は、警察系や諜報機関などのテロ対策のアラート対象に、データとして引っかかるので、使用しなくなった、と思う…) は言い換えられて、ビッグデータとなった。
その後、次にはそのデータ活用をできる人間の業務スキルやテクノロジーとして世の中では取り上げられている。
◉ 統計などの数値的データや、業務プロセスをDX化して活用したその先にあるプロセス改善 (とその手法) や事業変革のポイントを見つけ出し、社内はもちろん、売りとしての顧客向けソリューション提案につなげられるITスキルはもちろんホットなトレンドかもしれない。昔から大切で必要だったはず。しかしそれこそ、これってやり方やツールの話
- 人材としてのキャリアの本質なのか?
といえば私は少し違うと思う。
◉ ただ商社というカテゴリーの存在は変わってきた。昔のモノの売り買い商売から、事業投資や新たなビジネスづくり、例えば海外でのエネルギー権益の確保など、事業運営そのものにシフトしている『新しい商社の時台』では、確かにこのデジタルスキルを身につけておく必要はありそうだ。キャリアをアップしたいという要望は強いのだろう。悪いことではないと思う。
【ITmedia エグゼクティブ コンシェルジュ・サービス】双日の「デジタル人材育成」に応募が殺到きっかけは「商社機能の陳腐化」危機感
https://www.itmedia.co.jp/busi ness/articles/2502/13/news038. html出所 : IT Media 「ITmedia ビジネスオンライン」から
ただし、テクノロジーはどんどん変化、進化を遂げている。今はもう、生成AIをどう使いこなすか、どうシステムの中に入れ込んで顧客に価値提案するかの、ITソリューションへと移りつつあるはず。デジタルは、AIの使いこなしと表裏の関係かもしれない。今やテクノロジーを知識武装したその上で、重要なことは何か?
ビジネス (新規事業) の新しくてうまい儲けの方法。社会と人さまのお役に立つ、monetize可能でそしてなお持続可能な、なんらか他人が思い付かない新奇アイデアや "スキーム" を産み出すこと。これすなわち、昔から多くいわれているし既に組織が世に存在しているもの。スタートアップとかベンチャー的なもの。発想と精神、ブルーオーシャンに漕ぎ出せる "やり方" がもっと深層的で本質的に大切なことなんだろう。