ときおり人生ジャーナル by あきしお ⁦‪@accurasal‬⁩

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人事PMI …「10年後に」では遅すぎる

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キーワードは、ソフトウェア.ディファインド.ヴィークル ( Software Defined Vehicle )。

車体自体、モノとしてのハードウェアは標準化・単純化に向かう。電気自動車になれば内燃機関は不要となり、バッテリーなどの電源でモーターを回して走るという全く異なるモノになる。

そのハードウェアの断層的イノベーションが起きている一方で、「使い方」つまり、ことづくりというソフトウェアの面で差別化を図りつつ、ソフト自体のプログラムをupgradeすることはいとも簡単に可能でコストレスになる。

新たな事業者の新規参入が相次いでいる、そんな激変の中で、経営体力が弱体化している "技術のニッサン" が独創的とされるあのホンダと経営的に合体する。その発表で、

10年後に社員がどちらの会社出身かを気にせず、そこで働くことを誇りと思える会社を作っていかないといけない。今後一緒にやっていく上での基本理念を掲げて議論を進めていくことが大切になる」日産自動車内田誠社長)

出所 : 日本経済新聞2024/12/24(火)朝刊17面ビジネス2記事 : ホンダ三部社長・日産内田社長会

これを読んで真っ先に直感したこと。それは、

"10年後に" ではダメ、考え方が間違っている。この感覚では遅過ぎるし、そもそも認識が正しくない。このVUCA・世界変化の大きく激しい時代。予測不可能な世の中になった。その中で特に自動車業界にはメーカーの新規参入が相次ぐ。EV化やソフトウェア力の差による企業の生き残りが一番大きな課題だと、既に識者により明白になった自動車業界。そこで、"この日本的なマイルドな発想" をしていては従業員はついていかないどころか、経営変革の速度が鈍ることを懸念する。それは致命的。

「今から、明日からでもそうする、そうなる、いゃそうしていくぞ」と、なぜトップがいわない。慎重に冷静なコメントだったとしても、第三者を含めて働く人たちにとって、そんな統合のやり方自体、ガッカリだ。意識、古過ぎ。

ならばどうするか?

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例えば、

海外で大手企業のMerger による企業統合時、実際に人事(従業員リレーション、Employee Empowerment 並びに、幹部候補の昇格や登用まで)を仕切った (外国人の) 経験と成功体験を持つ人事部門の専門エグゼクティブを新たにハイヤーして、トップに据えたらよい、と思う。

 企業統合における最難関は、ポストマージャーインテグレーション (PMI : 法的な企業統合実行後の2社の実際の融合) といわれる。実際これでうまくいかない例は多いと聞く。従って、一番大切な "人事" と働き方や経営意思決定のメカニズムの根幹にある "考え方" のギアシフトを変えることが難しい。人間はすぐには変わらないからだ。まして、自分はNISSANだ、俺はHONDAだ、という意識が強ければ、ぶつかることは多いことになるのは必然。

だからこそ企業文化の融合を 今すぐ、Day 1 から始める高い見識ある経営トップの強靭な意思とその意欲が大切になる。もしそれがなければ、全てが後手に回る、当事者たちは敏感に間違いを体感する。そう私は感じる。社長とシニアな役員たちにはいくつもの困難な課題が降りかかる。人事は経験値を有する専門家を呼び込んで任せるべきだろう。そう思った。

➡️ ではこのホンダと日産の2社、また三菱自動車をも加えた三社の統合持株会社下に置かれる各カーブランド会社組織がどう変わっているか。それを10年後までの間、見てみよう。

日本的な過去の感覚で発想する経営トップ意識が残る場合、統合はうまくいかない、と思う。

ところでラジオNIKKEI  "伊藤洋一のRound Up World Now!(2024.12.27放送分)" でもこのニュースを取り上げて、伊藤氏が短くコメントされていたのでここで触れておこう。まずは「統合するのが2026年なんて遅い」ことを強調していた。
それより、また、なるほど!と強く思ったのは、(統合の一つの方式として) 役員をホンダが指名することについて : そんなのは優秀な人がやればよくて、と切り捨て、むしろそんなことより、との前置きから👇
👉「クルマ」商品の本質的な欠点の話。前時代性的の指摘。何かといえば、車は買い替えのたびに、前のクルマで持っていた自分のアセット(登録先とかナビデータとか音楽コンテンツとか) を次の車に引き継ぎできない。つまり次の車では前の車での各種コンテンツをゼロから入力し直しが必要なことを、率直に批判的指摘をしていた。確かに!スマホと比べた欠点がわかる。言われてみればそっちの商品性の方がユーザーにとっては大事。面倒で不便な気付かれていない隠れた問題だな、と思った。伊藤氏曰く企業競争の話からは外れるが、と。自動車という商品性全体の問題。そんな指摘もあることを追記しておく。

🔽⬆️▼🔺▼🔺Nissan x Honda ▼🔺▼🔺▼🔺🔽⬆️

#日産自動車 #ホンダ #統合再編 #SDV
Software Defined Vehicle  ソフトウェアで車の性能や味付け差別化を行い、随時upgrade可能。クルマはこれからすぐmobileガジェットとなり、スマホのようにパーソナル化され、またネットにもつながる。運転自動化もどんどん進む。そんなスピードテクノロジーの時代に「10年」なんて感覚はあり得ない。せいぜい一年か二年。仕組みやスタイルもどんどん変えて、様々な改善を常時取り入れた素速い仕組みを人事制度に取り入れたグローバル感覚の企業に一日も早く変わらなければ…。
テスラやその他新興勢力に勝てるわけがない。