日本関税協会・貿易実務研究部会、
2020年8月度 参加して来ました。
「複数のFTA/EPAが存在する場合の選択のポイント」
(講演者 : TSストラテジー代表・藤森陽子氏)
春先以降、アジア系FTA/EPA担当から外れ、今は日米貿易協定のみ担当している。関心ある研究テーマなので、この猛暑の中、あえて会場まで聴講に来た。2時開始。
実はこの8月の回からオンラインでremote聴講することも可能になった。が、名刺交換とか質問をするためなどの可能性も考え、あえて出かけて来た。また家の中でエアコンで楽をしていても健康には良くないからだ。外へ出て歩くのとはかなり違う。
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とは言え、会場来場者はオンライン化のため、10人程度か?と極めて少ない。(末尾に記載)講師の藤森さんもオンライン配信を意識した、アナウンサーみたいな放送っぽい体で、丁寧かつゆっくり・しっとりな語り口。
まぁ、分かりやすくて聴きやすいのは、初心者🔰向けには◎でしょうね。実務のプロ的にはちょっと迫力に欠けていて物足りない。
講演内容は十分想定できるもの。講義開始前に配布資料を一読して、この分野を手がける人ならば全て容易に分かるストーリーであり、難解なところは無い。とても分かりやすくて良い資料に仕上げていらっしゃる。これはこれで正解。聴講者はむしろ今日のテーマの専門家ではないから。
私は特に質問も思いつかなかったこと、終了後に誰も名刺交換へと並ばないので、それを見届けて静かにさっと帰りました。
なんとなく、FTAも一時のTPP11、日EU、そして今年1月発効した日米貿易協定のスリーアクションで、やや一時の熱気が冷めてきた感あり…とは思った。(ある意味での定着)
質疑では、RCEPの署名・発効時期の問いと答えも出ましたが、米中貿易戦争及び韓国とのいつまでも止まない摩擦の最中、個人的には中韓との新たな協定は何が良いのだろうか?と思わなくもない。IT領域の物品はすでに関税無しになっているため、協定締結のメリットは何なのか、勉強不足・理解不足でもある。自動車部品や機械部品は中国輸出入で関税譲許になれば企業にはメリットがあるのだろう。
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今回この発表から、自分なりに考えられる更なる応用ノウハウを少し整理をしてみたい。
貿易アドバイザー協会のFTA部会は、次回9月最終会の予定(agendaはこれから検討)。短い報告持ち時間があるならば、何か話をするかも…ですね。そのために今日インスピレーションを受けるために暑い中、わざわざ出かけて行った感じ、と言うことにしておこう。
◉追伸
セミナー集合制とオンラインの差異について
F2F の臨場感は刺激にもなり、時に話者も聴講側もインスピレーションが湧くので、そこが意義あって大切です。
ただ昨日のセミナーのようにonline併用で結果的に会場参加者が少ないと、出席した私は気持ちが萎えてしまいました(残念!)
(追加)FTA/EPAは一時の熱気が冷めてきた。#COVID19 によるグローバルサプライチェーン(GVC)生産調達体制の見直し、China+ 施策の加速と完成への動きの方が大事な優先フォーカス。ましてや「売り」の大変化への対応が企業的には急がれる、と思う。
マーケティングの出番。