日本のコマツに相当する、世界一の建機メーカー、caterpillar(芋虫)がロボット企業を買収する。狙いはAI、「自律型」になるための技術である。
建設機械(建機)と言う土木作業の現場で使われる産業機械製品においても、「マシン」がそれ自体・自ら作業環境と周囲の現況を秒単位の精度で自動的にサーベイし、精緻に状況把握する。
その上で、設定済み一定の生産効率などに合うような動き方を、個体マシンが個々にかつ瞬時に判断して、人の修正を介さず、自動的に予め決めたルールで判定した作業(マシンの動き)をする。
合目的に最短で、効率よく実行する。補正計算も自律型でできる、などの総合的な自動作業の動きをする。それにはAIという人工知能の応用技術が決定的に重要だ。
AIは自律するマシンの頭脳、そしてIoT ( Internet of Things ) は、マシンの作業する手足など…及びそれらの実行器官であって感覚器官でもあり、神経系統を持つセンサーということになる。
IoTで瞬時に収集・集積される信号データは神経系統の制御や動きの報告・記録やモニタリングに使われる。
これら総体の信号収集と連絡は、ファイブG(第五世代 : 5G)通信ネットワークを通じてなされる。ネットワーク網は当然にハッキングなど妨害を検知して排除、防御まで可能なセキュリティーシステムでカバーされている……、と言った一連の、ハイレベル・ハイクラスの各要素技術の集合体として構成される。
そのようにして、総合的なロボティクス・テクノロジーの上に産業機械は、映画ターミネーターで実質的な主役として産業界の必須アイテムになる。
テクノロジーは、個々の工業規格で作られたハードウェアデバイスをまとめ上げて、体を構築され、総合的に機能する最適マシンの姿として特化して、世に出現することになる。
自律判断のアルゴリズムはコンピュータプログラム化される。この自律的に「マシンに判断させる」ためのシステムソフトウェアや制御のためのミドルウェア、セキュリティシステムなどが最重要のピースとなる。
これら技術を持つエンジニアなどソフトウェア開発の人的物的リソースが獲得必須となるから、現に有する会社組織を買収により一度にまとめて手元に獲得する(まさに、金で分捕るイメージ…)意思決定力と実行力こそが、企業活動の競争力創出の源泉となっている。これは昔も今も変わらない普遍的な真理だと思う。
誤解を恐れずに乱暴に言ってみれば、「勝つために、欲しいものは狩人としてもぎ取って来る」わけだ。なんだか、どこかの国がプロパガンダにしたとか言う、「欲しがりません、勝つまでは」とは、真逆の世界観ではないか(笑)
(少々脱線するが)日米 彼我の格差は、第二次世界大戦・太平戦争の昔から、精神論という哲学的思考の奥底に、人知を超越した力により既にビルトインされていたのか?と言う気がしなくもない。それを引き摺っているならば、日本の企業で世界レベルで戦っていられるものはいないということになる。例外として代表的な、まともな会社は日本電産くらい?!かもしれない…(脱線はここまで)
だから、農作物を汗水垂らして「育てる」苦労は眼中にも無く、その涙ぐましいとも表現できる労苦や努力を一足飛びになくした、いわば狩人文化であると言って良い欧米型資本主義からM&Aと言う経営手法が生まれて来た。のですよね⁉️
この手の技術企業買収は、今後ますます活発化するように思う。経営のmust itemは、まずマーケティング機能とともに、競争力を産み出す人的リソースを「いかにして調達するのか」という企業買収能力だろう。これは経済界でのmust itemとなった。
買うか、買われるか(食うか、食われるか)、生き残りを賭けた二者択一の、
白黒はっきりクッキリ世界感
へと、資本主義とその社会は着々と進んでいるように思える。問題は、その中で修正を加えていかに人間様に心地良いバランスを取るかどうかである。それが、社会安定の鍵になる。
今からの企業競争とは、
Machines with AI matter
と言っても良いのかもしれない。
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Caterpillar acquires Marble Robot 🔗
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