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スローなブギにしたかった

日記風に言えば。2014/5/18(Sun) around 17:00, 高津駅から溝の口駅まで。多摩川からも歩いて行ける東京都下の神奈川北東部。昔ならここは武蔵の国。五月の風の中。たった一駅を僕は一人田園都市線に乗ってみた。まだ明るい光
改札口では黄色い知らないブランドの折り畳み自転車を畳んで引っ張り歩き去る若者に思わず目を留めた。彼はどこへ旅をするのか。
ホームでは、太平洋方面には建築中のマンションの立ち姿。東京方面からはスローで緩いカーブ。二子玉川方面から電車がスムーズなアプローチ。赤い横線の入ったジュラルミン色の車の顔、そして長い横腹が一直線となり、僕の前を通り過ぎて停車した。
空は青すぎず、シリコンバレーやLAの色はしてなかった。ここはサンフランやボストンじゃない。乾いた初夏の気候が気持ちよかった。けれどアメリカ生活をもう思い出さなかった。長い年月が過ぎたからか。
それが残念なのか、悲しいことなのか。寂しくもなく、感情は何も湧き起こらない、淡々とした自分がいた。つまらない大人。
あと何年こうして生きて、散歩して、食べて、眠るのだろうか。…まぁ自分の事を考える前に、考えなければいけないことは沢山ある。倒れて入院して、幸い1週間で退院した親のこともちゃんとよく考えなければ。それが大人の分別。いつの間にかいつの日にか僕はもう、成人に達した子どもを持つ『中年のひと』になってしまってた。とっても平凡な。どこにでも居るような。
暑くはなく寒くもない、その五月の空気感の中を、いつものようにひとり歩き、帰り着いた自宅の、夕方寝の布団の中で、ジェィウェイブの日曜トーク番組を聴きながら、考えてた。そしてこうして文章を推敲しながら書いている。
片岡義男にもうなれないけれど、僕には僕のイズムと美学と、好きな事・嫌いな事が渦巻いて居る。それでいい。中学生の時、貪るように次々読み終えた片岡義男は、もうどんなだったかも忘れてしまった。つまらないただの大人になったんだな。家族を養い、出世を気にしてた時期も通り過ぎた。自由かい?
明日はたぶん今日より良い日になるさ。そう信じて生きていくか。人間なんてこんなもんだよな。