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『秋元康の仕事学』

◆『秋元康の仕事学』2011(平成23年)5月25日 第1刷発行、NHK「日ごと額のすすめ、2010年5月 ヒットを生み出す企画力 秋元康」の放送とテキストを元にNHK制作班が加筆・補筆の上、再構成した本。
【所感】
これは私に言わせていただくならば、まさに「値千金の一冊」ですね。"キーワードがいろいろ出てくるので整理してメモっておこう。値千金の一冊だから・・・"。って思います。でも本当は、「通読で全て流し読みした方が」前後の流れで頭に入りやすいですよ。テレビ放送をベースにしているので、AKB48やら、「着信アリ」映画やら、勝間和代氏との「対談」部分が、4つにわたり挿入されていて、対談の話を読むと週刊誌のように軽く読めるが、内容はすごく濃いわけです。購入して/借りて全部読んだ方がいい本ですね。
稀代のヒットメーカー対、著名な有能公認会計士にして経営コンサル?である勝間氏なので。勝間さんの経営・会計面をバックとした考え方の質問に対して、秋元さんはむしろ「核心」をついた、当を得た返答をズバっとされていますが、それはごく自然で書いてあること(話していること)は個々にはさほど大した内容ではなく!、どれも「うん、そうだな」と読者が思える内容。なのに全体を繋いでいくと「なるほど」と思える。何というか、総合力というか、Integratedな全体統御のチカラがあると感じます。

以下、いくつか重要だと感じているポイントを抜書きしてみます。
・面の前にあるものはすべて過去のもの
・自分の色を出す
・日常生活はリサーチの場
・記憶に残る幕の内弁当はない!・・・人によって価値観は違うが、面白さの基準は「自分」。自分が面白いと思えばよい。
・記憶の数だけ、企画も多岐に亘る・・・頭の中でさまざまなものに "付箋" をつけて歩く。さらに、それらを組み合わせることもできる。
【予定調和を壊す】
予定調和が裏切られたときに、人は面白いと思う
エンターテインメントの基本は、全体像を見えにくくすること
人に興味を持ってもらうには、どこまで意外性が持続するか
あの人はどんな人?と聞かれて「真面目な人だよ」の一言で済んでしまうような人は、そんなに人間的な魅力があるとは思えない。説明できないからこそ魅力的なんですよね。つまり
説明できないということは、その人がいくつもの魅力を持っているということなのです。
【「自分だったら」を考える】
視聴者や読者の立場になって考えてみる
まず、「自分だったらどう思うかな」と考えてみるのです

【新しいことにトライする】
予定調和を壊すということは、ただ奇をてらうということではありません。
大切なのは、今まで普通だと思われてきたものを根本から疑い、結果的に、人々の心に響くものをつくっていくことなのだと思います。
予定調和を壊すということは、新しいことに挑戦するということなのです。前例踏襲主義とは、楽な方に流れようとすることなのだ、と。著者は言う。
人間は、予定調和のことをされても響かない
結局、設計は机上の理論ですから・・・<中略>これはエンターテイメントに限らず、人生にもいえること。
すべて計算通りにいくなんていうことはありません。だからこそ、面白い
見切り発車でもいいから、とにかく、どちらかにまずは走ってみる。それから臨機応変に軌道修正すればいいと思うのです。
☞ いやはや、既に私が分かっていて実践していることとの「重なり」も多いです。間違っていないと確信できると、いうか・・・
第1章:☞ あえてリサーチしない発想法
第2章:☞ 頭の中のマーケテイング
第3章:☞ 正解は自分の中にある
第4章:☞ 仕事の壁は乗り越えるな・・・この第4章は「人生論」として、経験にもとづく成功体験へのヒントになっており、若い人たちには超おススメと言えます。私も説得力ある話に思わず「納得!」。なかなかのものです。流石はテレビの世界で第一人者であるばかりでなく、人間として一級、特級の人格者だと思いました。中身はぜひ皆さんが自身で読んでみてください。
どんな夢でも叶う。
夢というのは、ぐーっと全力で手を伸ばした1ミリ先に存在しているんですよ。
根拠ない自信を持っているというのは、生きるたくましさや生命力があるということ。
チャンスはみんなに平等にあるんですよ。繰り返しになりますが、
自分がポジテイブかネガテイブかは、自分で決められることなのです。周りがいくら「君は不幸だね」「ついてないね」と言ったとしても関係ありません。「そうですか?楽しいですよ」と、平気でいられることが大切です。「人生に無駄はない」と思ってポジテイブに生きていけば、たとえ目の前に壁が立ちふさがって、右か左へ逃げたとしても、その人はきっとまた戻ってこれると思うのです。
(自然体で生きる/サーモスタットを切る/あえて、流される/立ち止まらない/人生に無駄なし/運をつかむ/根拠のない自信を持つ) 
あぁまた素晴らしい人生論を語る一冊に巡り合ってしまった。「もし今日が人生最後の一日だとしたら、君は同じ一日を過ごそうと思うのか?」に対して、貴重な一日、時間を送れた今日一日と健康と人生に感謝しよう。ありがとう。
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追記】(趣旨引用)壁がある時は無理に越えようとせずに、横にそれてみるといい。横にそれると意外な道が開けたりする。(秋元 康) ☞ 秋元氏の場合;あるとき仕事をサスペンドしてNYへ行った。(中略)ある日、眼下のEast Riverを眺めていたら、「美空ひばりさんの新曲の詩つくって」、のオファーが飛び込み、"川の流れのように" を書いた、それで「必要とされている」と感じて、日本へ戻って仕事を再開したのだそうな・・・まぁ、当代随一の成功者だからな、と言えばまったくそうなのだが・・・。基本は苦しいときに無理をしてあがいたりせず、「川の流れのように」身を任せて、じっと研鑽し志を磨き続けてさえいれば、その志で準備が整った頃に、次のチャンスは向こうから訪れる、なのでそのときに準備良く飛び込めるかどうか、こちらの選択の問題だ、とでもいうことになるのだろう。