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『華僑流お金と人生の管理術』(宋文洲 著)


 テレビではコメンテーター的によく見かける筆者だが、読む著作はこれが初。先に結論から言えば、これは中国人華僑が書いたものではないということ。むしろ日本人よりも「日本人向けの精神論を語っている」中国人で日本人以上に日本の良さを分かっている筆者の持論の展開の一冊である。
書評についてはこの方のブログに詳しいので紹介しておくhttp://ameblo.jp/jukuto/entry-10903337289.html 本はハードカバーだが字数はさほどでもない。電車通勤などで数日あれば読める。数時間で読めて軽め。華僑の本格的かつ深淵な教え(これは門外不出なんだそう)までを期待はできない。
 ◇著者経歴は、北海道大学大学院を卒業して日本でソフト開発会社に就職。その後、自らが起業してソフト会社を作り、公開会社へと成長させた。企業経営者として、自身の反省の書・自伝の書と思って接したらよい。期待を裏切られることはないと思う。
 ◇中身は読みやすく、筆者の実際の挫折・事件から学び取った人生の指針めいた内容が;「日本人よ(華僑ならぬ)和僑になって海外へ雄飛せよ!と問いかける。」 そして、シアワセとは一体なんだろう。人の幸せは「カネ」ではなく「やりがい」とか本人の充実している生き方にある。幸せとはあくまでもその人、その人の定義なのだ、というような主張の本。
 ◇いくつか華僑らしくフレーバーが出てくるが、特に筆者のお父さんの言葉;「犬に噛まれたら噛み返せるか?」など、示唆に富む内容も深刻ではない語り口でつづられるので、読んでいると結構楽しい気分になれます。(長所)
 ◇売りを意図するから表題はこういう名前がつけられているのだろう。だが中国人ビジネスマンの金儲け法を想像すると見事に裏切られ、日本に住む外国人が有名さを活用して出版した一冊です。「できれば今日一日で片づけて次の一冊へ進みたい」と思いつつ読み始め、実際半日もせず読み終えられました。