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サンテックパワー(中国パワー)

 2010年に総額GDPで日本を抜き、世界第二位の経済大国に躍り出た中国。その勢いを象徴するようなリーデイング企業の話がある。(関連記事:今後7〜8年で二倍になる中国
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 ☞ 中国・無錫市とサンテック(SANTEC:太陽電池事業売上で世界一)のビジネスモデル成功例をフジテレビ系列・新報道2001が描いていた。

サンテックのクロスボーダーM&Aについては、本ブログのこの記事でも触れています。
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 成功モデルは中国江蘇省無錫市左←クリックするとGoogle情報にリンク)政府が資本提供、その他の強力な支援の元、成功した太陽電池事業の会社がサンテック。その資金調達には国保有の株を売らせてニューヨーク証券取引市場左←クリックするとGoogle情報にリンク)に上場(これは中国企業として初)を達成し金融市場から直接資金を調達。
 ☞ 会社の従業員福利厚生の徹底的な充実ぶりはお定まりだがテレビの映像受けするので無料の社員食堂からバスケットコートやロッククライミング用のウオールまで見せてくれた。日本人の我々が見ても、うらやむような手厚い待遇施設の充実ぶりには思わずため息が出る。(まるで韓国のSAMSUNGと同じ)
 ☞ それはともかく、本質は大胆な改革(元国有企業を国保有の株を手放してNY上場などを指す)、積極果敢な意思決定、その実行という、経営判断と実行に全て帰着すると思う。歯がゆい気持ちで画面をみていた。
 ☞ かつて日本企業もエルピーダメモリやその前身であるNECのDRAM事業左←クリックすると本ブログ記事(※)にリンク)では、同じような勢いのある積極果敢な海外投資を実行して、世界一位のポジションを獲得・維持していた時代があった。(1985年頃から2002年まで)
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 (※)グローバル資本主義と国際経営(欧米型)は個人の希望とか幸せに関係のないところで世の中を大きく変え続ける・・・ 
 ところでサンテックの話へ戻ろう。ネットで調べると以下がすぐに分かった。
 ☞ サンテック社は、日本の商社で後年太陽電池モジュール販売、次いで製造を開始した『MSK』という日本企業を買収(M&A)(左←クリックすると本ブログ記事(※)にリンク)したということ。
 ☞ その時期はNY上場8か月後だから、上場で資金を得て半年で経営判断したことも分かる。つまり積極果敢に資金を獲得した後、実行も素早い、リスクテイクしているということになる。
 ☞ その後も、2011年1月28日 SIEMENSとモジュール供給の包括協定に合意 など矢継ぎ早に経営判断を実行していることが分かる。
【2011年第一四半期決算】「好調!」の一言だ
売上高8.77Mに対して、営業粗利益が1.67M、利益は0.32(いずれも単位:米ドル)で売上高・営業利益率は19%である。対前年売り上げは49%も増やしている。出荷高は対前年で6割増だ。


【沿革】
2005年12月 サンテックパワー 中国企業で初めて、ニューヨーク証券取引所に新規株式を公開(IPO
2006年 8月 サンテックパワー (株)MSKの2/3の株式を保有しグループ会社とする
  ⇒ 1967年 株式会社MSKが電子部品商社として創業される
  ⇒ 1981年 (株)MSK 太陽電池モジュールの販売を開始/1984年 (株)MSK 太陽電池モジュールの製造販売を開始

【資料リンク先】
SANTECパワー会社ホームページ(日本語):http://www.suntech-power.co.jp/
同グローバルポータル:http://www.suntech-power.com/


☞ 本ブログ記事の主目的ではないので末尾に掲載するが、新報道2001でのまとめは、日本も昔は「官主導で」企業を成長させた成功例があった、というようなまとめ。高速鉄道(新幹線)しかり、原子力発電プラントしかり、今やグローバル規模で官民一体となって輸出を成功させ、事業を拡大し、経済を活性化させて雇用を守るという好循環を先進諸国はこぞって取り始めており、日本も出遅れは許されないだろう。民主党前原誠司外務大臣、国交大臣が、菅直人首相の次の総理候補の期待として持ち上げられ出演していたが、ベトナムへの原発輸出や米国カリフォルニア州高速鉄道のプロジェクトなど前原氏の存在が取りざたされてもいた。
http://d.hatena.ne.jp/andy-e49er/20110826 ☞ All Rights Reserved © Accurasal and Andy-e49er 2011