私は今年2010年は知り合いから教えてもらったやり方で、お金をかけずに毎回本を多く読む習慣が身につきました。1か月に少なくとも10冊は読んでいます。(読書量の多い方よりはこれでも少ないほうだと思いますが)そこで最近読んだ中から、経済・貿易・グローバル事業に関係する分野として、私なりにお奨めの本をご紹介します。
【本】長谷川慶太郎 著、『インド』
ポプラ社 ¥1,500 新刊書 2010-10-20 第一刷
あまりにも有名な経済評論家の著者が書下ろしで刊行したのでしょう。軽く読み流しもできる平易な内容で具体的な一国の経済成長の様子がうまく項目別にまとめられています。(たぶん飛ばし読みや斜め読みならば2時間もあれば読破できます)
その内容の要点だけをいくつか紹介します。
・2010-09 インドと日本はEPAに実質合意。
・2010-1Q 8.8% GDP 成長。
・携帯電話が爆発的に普及。六億台。本当に貧乏な人でもお金を手にしたらまず最初に買うのは携帯。
・エレクトロニクス市場は、年率16.8%成長。
・25歳以下が、52% 2025年に約14億人となり中国を抜いて世界一位に。地球上でもっとも活気がある国へ。
それともう一冊。ややキワモノめいてはいますが…。内容的に「経済が、目からうろこ!」だったのがこの一冊。
『経済ニュースが10倍よくわかる「新」日本経済入門』
(アスコムBOOKS) [新書]
著者:三橋貴明氏(経済評論家、中小企業診断士)
著者は経歴がかなりユニークです。私の知り合いとかではありませんので念のため。
新書…最近増えてきた旧来の伝統的な新書ではない例の)で千円。
本の特徴は;…
日本の赤字国債と財政赤字の関係を貿易黒字、経常収支などの観点、そして公式データを使ってとても明快に論破しています。ギリシアやドイツとの違いを簡潔に述べている点は貿易面に関心ある人にも役立ちます。経済学部出身ではなくマクロ経済学などほとんど知らない私でもよく読めましたし、おそらくそういう人を対象に出版されていると思います。(「経済ってそういうことだったのか」、という竹中平蔵氏の著書以来で読みやすかった経済の本です)
「経済」特に国の「財政」再建を身近に、貿易との関連性で結びつけ理解するには◎です。かなりユニークな著者の独自主張を中心に据えて書いた本です。そのため解説は( くどくどとわかりにくい理論は述べずに、という意味で )ごく短く、結論トークまっしぐら!です。だからその意味においては読みやすい、といえます。いわゆる学者の方が書いた、難しい経済(理論)書の対局、対角線上にある本ですから。ただお断りをしておくと一部内容で(書き方、または「編集者」の選択なのでしょうか?おそらく意図的に刺激的な表現を残したのですね)やや品格、品位、配慮に欠けるところもあるが、ズバズバ著者独自の政策や主張を明快に言い切っている点では、割り切りの内容。小気味よく、主張はわかりやすくて「なるほどそうか!」、
というのが私の率直な感想です。
またユーロとドイツの関係については本ブログの別項で書いています。この文章をクリックしてください。
興味がある方、手に取ってご覧になってみてください。これら2冊なら専門や業務に関係なくても読んで損はないと思います。
この本に関するその他のブログなどはこちら▼へ
- http://ameblo.jp/yagunet/entry-10577010020.html
- http://www.sftd.jp/kato/2010/07/post_1985.html
- http://legal-economic.blog.ocn.ne.jp/umemura/2010/07/post_7692.html
ちなみにネットサーフィンしていたらこの項目の関連でこういう人のブログにも行き当った(ので紹介)
http://legal-economic.blog.ocn.ne.jp/umemura/2010/07/post_7692.html
世の中に刺激的な主張を選挙とか本の出版とか、テレビ番組への出演などで、いわゆる "Expose" (露出)すると、やはりいろいろな面で「叩かれる」というか、批判する勢力が出現するものらしい。すなわち『有名になるのも考えもの』ということか。
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