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リクルート事件・江副浩正の真実

 一言で感想を言って、驚愕の「検察物語」。
えっ⁈ そんな風にやってるの⁈  例の厚労省事件もこれだったかっ!? 
この本で江副氏は自書の刊行は社会への自身の事件の言い訳ととられるリスクなどを「自覚」しながらも、拘置所での日々を自身のノートに克明に綴り、それらを元に巨大な贈収賄事件として時の政権を揺るがせたリクルート事件を主に検察の取り調べの観点を克明に記すことで白日の下に晒した。事件を総括し、現代の特捜のあり方に一石を投じるだけの大きなインパクトを与える、迫真の内容だと思う。これは誇張ではなく読後の率直な私の感想である。
 内容は、実は国家権力である検察(庁)・・・なかでも特捜といわれる東京特別捜査部)は、自らの使命を全うするという強い目的意識と「巨悪は許さない」という作り上げられてしまった世の中のプレッシャーに突き動かされている。マスコミ報道の中から事件として立件できそうな「獲物」を狙いすまし、捜査。逮捕後は検察合同会議で、「起訴シナリオ」を決めて、それに沿った供述書を作って(検察上層部の指示に従った主任検察官とその部下で、第一線で被疑者の捜査尋問に当たる検察官(国家公務員上級職)があの手この手で被疑者に署名させるやり口。必ずや起訴して行く様が克明に描かれている。背筋が寒くなるとともに、日本という国家はやはり国家第一主義で国が勝てる仕組みがかくも構築されているのかという戦慄を覚える。検挙した以上は必ず起訴する、そして有罪を勝ち取る。そのためには何としてもシナリオ通りの供述書を取らねばならない。