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軍事技術の輸出(安全保障貿易)

全く知らなかった 話として既にミサイル防衛技術をアメリカは中国へ輸出していることとか、数年前にスキャンダルになった米国の研究所で中国系の研究者が防衛技術情報を盗んでつかまった話など、これまでの数々の情報を総合すると日高さんの論点はかなり的確な未来を正しく語っていることが読み取れる。なのでかなりきわどい内容にもかかわらず、「ふんふんなるほど」という感じがします。学生時代に国際政治ゼミをとり核抑止理論などを学んだ私としては、現在の世界の「核」に関する情勢は著者主張の通りのようにも感じられます。
久々に経済やビジネスから離れて国家間の枠組みから俯瞰して見た、地球規模の大リスクに目を啓かされた感があります。
 こうして 読み進み自ら考えて見ると、21世紀の途中からは、Lehmanショック後、金融資本主義へのアンチテーゼで弱りに弱ってきた パクスアメリカーナのオバマ政権(民主、労働者寄りでMinorityが支持者の3割を占め、日本型の社会主義的な方向を目指している。その一端はつい先ごろの国民皆健康保険の法案成立:米民主政権の悲願)は明らかに中国に近づき、軍事面では米中同盟を形成して中国は仮想敵国からはずれる。(既に仮想敵国とは言っていない)そう予想できることに反論はありません。
そのとき 中国とAPAC、東アジア諸国。それを広げてASEANやインド、豪州なども含む汎太平洋諸国の情勢と「チャイナメリカ(Chinamerica) 」の関係がどうなっていくのでしょうか。
そして2極目がいまギリシア財政など、解決の難しい課題を多く抱える欧州のEU。そして忘れてはならないイスラム教の国々。という世界の大きな勢力図が頭に浮かんできます。そのときロシアはEUに入るのか。NATO加盟はあるのか。米露の関係は? はたまたBRICSの一角を形成するブラジルは、リオデジャネイロでのオリンピックと言う経済発展の発射台を向かえてそれ以降どういうグループに所属し発展を描いていくのでしょう。
世界経済のグローバリズムとともに、国際政治の一面を忘れるわけにはいかないでしょう。 
●また勉強しなければならないネタが増えてきました。
■2010年の貿易アドバイザー試験、紹介記事へのリンク

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